Movie | E SENS - I’M GOOD #6 ‘손님 (お客)’


昨日1月30日、E SENSの所属事務所の Beasts and Natives (BANA) が、E SENSが刑務所を出所した当日からその後の歩みをまとめた映像を公開しました。

E SENSが出所したのは去年の10月3日でした。日付まで覚えてるなんて気持ち悪いと思われそうですが(実際に気持ち悪いんだけど)これには理由があるのです。私はちょうどその日、Jay Parkさんのミュージックビデオの撮影を韓国で手伝っていました(レポはこちら)。その日の朝5:00頃に韓国に到着し、その数時間後にE SENSが出所したというニュースを読んだのですが、記事を読んでみると朝5:00に出所したと書いてあったので、「私が韓国に到着すると同時に出所しただなんて、運命!?」っていう、寝不足のせいもあってわけの分からない興奮をしてテンションがMAXに上がったという経験をしたため、日付を覚えてしまったのです。

しかもその日、E SENSが出所したというニュースの第一報を報じた張本人であるHIPHOPLEのsoulitudeさんにも会って、「E SENSは出所した後すぐに大邱の実家に向かったっぽい」なんて話も聞いて、「わー最新情報が目の前に転がってる!」ってさらに興奮してから「2年間のお勤めご苦労様でした」って心の中で静かに呟きました。

昨日公開されたこちらの映像では、そんな出所当日の様子を観ることができます。刑務所から出てくるところから映し出されて、なかなか刺激的。

 

娑婆の空気を吸うなり「あ~クソ、世界だ、世界!」と喜ぶE SENS(世界っていうか、世の中とか人の世ってニュアンスの単語)。裁判では「刑務所で規則正しい生活をして、前よりも心身共に健康になった」と語っていましたが、実際にお顔もふっくら、肌もツヤツヤしていますね。

映像を観て「キャーーーさっそくラップしてる!」って喜んだ途端、「さっそくタバコ吸いやがって!」って突っ込んでみたり。今後はタバコまでにとどめておくれよ、後生だから。でも電話でお母様に向かって「お母さ~ん! お母さ~ん! 俺、出てきましたよぉ~!」って言うところに萌える。姪っ子のために買い物してる姿も萌える。萌え!!!

ちなみに冒頭でE SENSが見せた大量のノートは、「A New Life(新しい人生)」といって受刑者が刑務所で使うノートだそうです。暇つぶしに好きなことをメモしたり、聖書や経典などを書き写したり、日記などを書いたりして使うそうです。E SENSは「俺のアルバム」と言っているので、やはり歌詞をたくさん書いたのでしょうか。

それから先日公開された『손님(お客)』の記事にも書いた通り、E SENSは昨年末、BANAのパーティーにサプライズ出演したのですが、その時の模様が映像の後半に収められています。ここに居合わせていた人たち、素晴らしい時間を共有できて良かったですね!

なんてったって『Back In Time』が出たと思ったら二度目の逮捕報道で、『Sleep Tight』が出たと思ったら三度目の逮捕報道で、アルバム『The Anecdote』は刑務所にいる最中にリリースされて、なんだかんだ『Back In Time』が2014年9月に出てから恐らく一度もライブでパフォーマンスしてない気がするので、アルバム収録曲を生で聴けるってのはファンにとって本当に価値の高いことですもんね。

ライブの中でE SENSが「監獄にいた間、とても恋しかった」とか「2年ぶりにラップするから緊張する」とか言ってるのを聞いて、しんみりしました。観客に心からの感謝を伝えながらも、相変わらずやさぐれた態度で汚い言葉を使ったりと安定のE SENS節が炸裂。思えば私がE SENSのファンになってから約6年間のうち、半分以上は刑務所にいたり活動を自粛したりしていましたが、ここからやっとスタートなのかなって期待してみたり。してみなかったり。

E SENSは現在『異邦人』というミックステープを制作中だということで、『The Anecdote』とは違ったコンセプトながらもクオリティは同等で、しかもフルレングスだそうです。『The Anecdote』は私も個人的に大好きなアルバムで、歌詞もたくさん訳して当サイトに掲載していますが、そうじゃなくても2015年の音楽賞を総なめ状態にするほど高評価を受けたアルバムですし、現時点でCD盤を2万枚近く売り上げているという、今の時代においては驚異的な販売枚数を誇っています。それと同等のクオリティだなんて、本当に楽しみです。

Sakiko Torii
About Sakiko Torii
BLOOMINT MUSICの運営者。イギリスでの音楽留学経験を生かした音楽的に深みのある記事が売り。独自スタイルのライブ企画、楽曲リリースのコーディネート、ライター活動、各種メディア出演など、韓国ヒップホップにおいて多方面に活躍中。著書に『ヒップホップコリア』。別名ヴィヴィアン。
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