BLOOが2年半前にリリースしたトラック『Downtown Baby』が韓国の主要チャートで1位を席巻中!

Written By Sakiko Torii

MKIT RAINに所属するBLOOが2017年12月にリリースしたEP 『Downtown Baby』。その1曲目を飾るアルバム同名リード曲『Downtown Baby』が、リリースから2年半を経過した今、韓国で大きな話題になっています。しかも昨日6月18日に韓国の各種主要チャートで1位を席巻したというほどの快挙!

韓国はチャートがデイリーではなくリアルタイムで更新されるのですが(Twitterのトレンドに似てる)、6月19日午前11時現在も各種チャートで首位をキープしています。ちなみに先日記事にしたH1GHR MUSICの『GANG』のリミックスはどこでもだいたい8~12位、『GANG』本家は90位くらいです。それにしてもこの短期間で、2017年12月にリリースされた楽曲がチャートを逆走するというニュースが2つ続いたことが本当におもしろいです。

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BLOOの『Downtown Baby』が6月19日現在のチャートで1位を取っているのがどれだけ凄いことかと言うと、ほかに首位争いをしているのがIU、TWICE、IZ*ONEなどスタークラスの曲なんです。しかもIUの曲はBTSのSUGAがプロデュースとフィーチャリングをしてるし、IZ*ONEの曲は6月15日にリリースされたばかりだし、これはもう本当に大変な快進撃と言えるでしょう。

MKIT RAINと言えばLoopyとnaflaのイメージが強く、Owen Ovadozの人気も根強く、そんな中でこれまではBLOOの影が薄かったのも事実です。BLOOはLoopyとnaflaと共にLA時代からずっと一緒に音楽をやってきていて、MKIT RAINのレーベル立ち上げも一緒におこなっています。MKIT RAINの成り立ちについては、以下の過去記事も参考にしてみてください。

 

これまではMKIT RAINのほかのメンバーに押され気味だったBLOOですが、今回の『Downtown Baby』のブレイクによって一気にトップランナーに踊り出ました。なんせそうそうたる人気アイドルたちをしのいでのチャート1位ですからね。それでは、まずはそんな『Downtown Baby』をお聴きください。

[MV] BLOO – Downtown Baby

 

では、どうして2年半前にリリースされた楽曲が今になって韓国の各種チャートで1位を席巻しているのでしょうか。そのきっかけは、今月13日に放送されたMBCの人気バラエティ番組「놀면 뭐하니?(遊ぶなら何する?)」で、往年のスターであるイ・ヒョリがこの曲を歌ったこと。

MBCとは韓国3大地上波放送局のひとつで、これまでも「無限に挑戦」や「私たち結婚しました」など数多くの人気バラエティ番組を生み出してきました。「遊ぶなら何する?」は2019年7月にスタートした番組で、韓国の国民的コメディアンであるユ・ジェソクがMCを務めています。日本では「撮るなら何する?」というタイトルでKNTVで放送されているようです。これまでも東方神起のユンホ、HYUKOH、ユ・ヒヨルなど数々の大物がゲストとして登場。と言っても私は番組を観たことがないので、詳しいことまではよく分らないんだけど。

そして13日の放送では『GANG』でも話題のRAIN(ピ)とイ・ヒョリが登場し、イ・ヒョリが自分の好きな曲として『Downtown Baby』をピックアップしてカバーしたというわけです。イ・ヒョリは20年以上前から活躍している歌手/タレントで、韓国芸能界に少しでも関心があるなら誰でも知ってるほどの有名人。そのイ・ヒョリが『Downtown Baby』を歌い、そのあとチャート上をグングンと逆走していき、ついに1位に輝いたのです。

イ・ヒョリが『Downtown Baby』を歌っている場面は、こちらのMBCニュースで少しだけ観ることができます。イ・ヒョリの凄まじい波及力により、2年半の時を経て曲が1位を取ったことを伝えるニュースです。

 

こんな風に地上波のニュースで紹介されているというのがまた凄いですよね! このニュースの中でも、IZ*ONE、IU、TWICEをしのいで1位になったことが言及されています。

ちなみに『GANG』は女子高生がアップした動画が話題のきっかけではありましたが、最終的にあそこまでの人気になったのはやはり「遊ぶなら何する?」も貢献しています。『GANG』の記事のなかで「RAIN自身もバラエティ番組の中で喜びのコメントを語ったり」と書きましたが、それがこの番組のことです。この番組の中でいろいろ語ったことにより、さらに話題に火が点いたというわけです。

こんな流れで2年半越しにチャート1位を果たした『Downtown Baby』。今回の現象に一番驚いてるのは、やはりBLOOご本人でしょう。BLOOはインスタグラムに「悪口もたくさん来るし、関心も高まったし、でも本当にサンキュー」とコメントしています。さらにBLOOは18日、インスタグラムに「myqueen」というコメントと共にイ・ヒョリとのDMの内容を公開しました。

 

会話の中でイ・ヒョリは「突然の大衆からの関心が負担になるかもしれないと思いました」「猜疑心でいっぱいの人たちが何と言おうと、寛大に見て乗り越える大きなアーティストに成長できるチャンスになることを願います」「おかげで何か真剣に頑張れば、いつか天はチャンスを与えてくれるということを私も学びました」などと述べています。

さらに「良い曲だからこそ出来たことだと思う」「揺れたり浮き立ったりせず、落ち着いて見守りながらこのチャートを楽しんでほしい。あなたはすでにとても素敵な人ですから」とエールを送った上で、「チャート1位おめでとうございます。私も1位になりたい(前回はいつだったか覚えてもない)」とユーモアを交えながら1位を祝福しています。イ・ヒョリ、めっちゃ素敵な方ですね!

ってなわけで、BLOO、おめでとうございます! ほんとあれほどの面々の中で1位をキープしてるのはめちゃくちゃ凄いことです。上述の通りこれまではMKIT RAINの中で押され気味だったけど、これを機にレーベル内でもいろんな変化が起こるかもしれませんね。今後は『Downtown Baby』は間違いなくBLOOの代表曲として、ライブでめちゃくちゃ盛り上がることでしょう。
 


 

BLOO – Downtown Baby のご視聴はこちらから

itunes spotify

 

writerSakiko Torii

BLOOMINT MUSICの運営者。韓国ヒップホップ・キュレーターとして執筆、ライヴ主催、音源/MV制作サポート、メディア出演など多方面に活躍中。イギリスに音楽留学していた本格派。著書に『ヒップホップコリア』。



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