Jay Park、Sik-K、pH-1、HAONが『GANG』のリミックスでRAINと共演してチャート1位に!『GANG』についても一挙解説!

Written By Sakiko Torii

Jay Parkが運営するレーベルH1GHR MUSICの面々が、スーパースターのRAIN(ピ)との共演を果たして大きな話題を呼んでいます。

6月4日にリリースされたのは、Jay Park、Sik-K、pH-1、HAONの4人によるシングル『GANG Official Remix』です。この曲は2017年にRAINがリリースした『깡』のリミックスとなっています。「깡」とは「負けん気」とか「ガッツ」のような意味で、読み方は「カン」なのですが、曲の英題が『GANG』なのでこの記事では「GANG」に統一します。

アートワークもオリジナルをアレンジしたデザインで素敵です。H1GHR MUSICのロゴのように三角形になっているところもいい。

 

『GANG Official Remix』は、ミュージックビデオも公開からわずか4日で300万回再生を超えるなど、かなりの話題に。韓国のリアルタイムチャートでも1位を獲得し、6月8日の11:00台の結果でも堂々の1位をキープ。ちなみに本家の『GANG』は55位。「2017年リリースなのに55位ってなんで?」「リミックスがどうしてこんなに話題になってるの?」と疑問に思った方のために、この記事で簡単に解説したいと思います。

まずは今回リリースされたリミックスですが、リリース前からRAINの『GANG』のミュージックビデオで着用されている黒いキャップを模したものをJay Parkたち4人が着用している写真がSNS上にアップされました。オリジナルは「RAIN」と刺繍されたデザインで、Jay Parkたちはそれぞれ自分の名前が刺繍されたものを着用。「これはコラボの予感間違いなし!」とファンの間で一気に期待が高まりました。

そして6月4日にこのリミックスが公開され、さらにはRAIN本人までミュージックビデオに出演していたため、現在韓国で巻き起こっている「GANGチャレンジ」に夢中な若者たちの間で大きな話題となりました。そのミュージックビデオがこちらです。

[MV] Sik-K, pH-1, Jay Park, HAON – GANG Official Remix

 

じゃあその「GANGチャレンジ」って何なのかっていうと、2017年12月にリリースされたRAINの『GANG』を1日1回聴くという意味で、韓国語で「1일 1깡(1日1GANG)」という言葉が流行しているというものです。

この『GANG』という曲は、リリース当時は散々な低評価を受けました。2000年代は文字通りスーパースターの称号を欲しいままにしていたRAIN。日本でも相当な人気で、当時韓流ブームやK-POPに全く興味が無かった人でも「RAIN」とか「ピ」って名前の歌手がいるってことぐらいは大抵知っていたのではないでしょうか。

ところが時間の経過とともに人気も少しずつ低迷。2017年にリリースした『GANG』は、RAIN本人としては「これまでの自分とは違ったスタイルに挑戦したかった」「クラブで流行する音楽をやりたかった」などの思いを込めて出したのですが、大衆からの評価は「時代遅れの音楽と振り付けだ」「古臭くてダサい」など辛口なものばかり。ビートとしてはエレクトロニック・トラップで全然悪くないんだけどな~。評論家からも「歌詞が幼稚だ」といった辛辣な評価を受けたりと、とにかく散々(作詞したのはRAINではないけど)。結局チャート100位にも入らず、RAINとしては最悪の成績でした。

[MV] RAIN – GANG

 

ところがそれから2年が経過した2019年末頃から『GANG』の人気に火が付きます。そのきっかけは、ある高校生の女の子が『1日1GANG 女子高生のGANGカバー』と題した動画をYouTubeにアップしたこと。この動画がバズって、多くの人たちが「1日1GANG」をやり始め、そのうち「1日5GANG」とか「食後のGANG」とかいった言葉でSNSが賑わうようになりました。そして「GANGチャレンジ」として振り付けを真似たり、パロディー動画が投稿されたりするようになりました。

とにかくそんな調子でみんなが『GANG』を聴くもんだから、ミュージックビデオの再生回数もうなぎのぼりに。1日あたり数十万回が再生されるようになり、公開から2年半が経過した6月8日現在で1300万回を越えています。バズる直前の再生回数がちょっと分からないんだけど、5月の頭で700万回に行ってなかったくらいなので、ものすごい勢いで伸びてることは間違いないです。

チャートの成績という点でも、さっき「100位にも入らなかった」と書いたけど、先述の通り今日の11時台では55位。6月5日には最高位の18位も記録したようです。リリースから2年半以上が経ってチャートを逆走していることもあり、現在RAINは韓国で「2度目の全盛期」と言われています。

事の発端となった高校生の動画はこちらです。再生回数は6月8日時点で440万回を超えています。

1日1GANG 女子高生のGANGカバー

 

今の状況に対し、RAIN自身もバラエティ番組の中で喜びのコメントを語ったり、SNSで「平日は1日3GANG、週末だから1日7GANGしよう」と投稿したりしています。

ちなみに今のこのブームはポジティブな側面だけではなく、曲に対する評価が上がったわけではないようです。相変わらず曲やRAINのことをバカにしたり、あざ笑うために聴いてるような人たちも少なくないようなのですが、RAINはその状況もむしろ楽しんでるってコメントをしているし、自分でこの現状に乗っかってSNSを盛り上げてるところがさらに好感を集めています。インスタグラムのフォロワーも倍増したようで、「2度目の全盛期」という言葉は間違ってはいません。

そしてなんと、韓国版の「かっぱえびせん」は「새우깡(セウカン)」というのですが、商品名の「カン」の共通点から広告モデルに抜擢されたそうです。「カン」と名が付くもの全てからオファーが来ているそうで、マネージャーの電話が鳴りっぱなしなのだとか。

そんな中での今回のリミックス。RAINと並ぶほどのスーパースターにまで成長したJay Parkと、そんな彼が率いるH1GHR MUSICの面々が「オフィシャルのGANGチャレンジ」として、よりヒップホップらしくトラックの持ち味を引き出したのだから話題にならないはずがない。

このリミックスがチャート1位をキープして人気を博していることに対し、RAINは「これ、なんでこうなってるんでしょう。おかしいな。カン動の団結なのか。びっくりした。これじゃダメなのに。ただ楽しく遊ぼうってやったことなのに」とSNSに投稿して笑いを誘いました。「カン動の団結」の部分は感動の感をカンに書き換えたギャグです(笑)

そんなわけで、今話題沸騰中の『GANG』およびH1GHR MUSICによる『GANG Official Remix』で、皆様も「1日1GANG」「夕食後のGANG」などを楽しんでみましょう~!
 


 

Sik-K, pH-1, Jay Park, HAON – GANG Official Remix のご視聴はこちらから

itunes spotify

 

writerSakiko Torii

BLOOMINT MUSICの運営者。韓国ヒップホップ・キュレーターとして執筆、ライヴ主催、音源/MV制作サポート、メディア出演など多方面に活躍中。イギリスに音楽留学していた本格派。著書に『ヒップホップコリア』。



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