Illionaire、Ambition、Hi-Lite……韓国ヒップホップのポッセカットが1週間で3曲もリリース!

Written By soulitude

皆さんは「ポッセカット」という言葉をご存知でしょうか? ヒップホップカルチャーにおいて、4人以上のラッパーが集まって作った曲のことをこう呼びます。レーベルやクルーなどの仲間同士で作ることもあれば、その枠を超えたラッパー同士が集まって作ることもあります。これまでアメリカのみならず日本や韓国のヒップホップシーンでも数多くのポッセカットが発表されてきました。

ヒップホップではこのように、ひとりのラッパーのみで構成された作品よりも複数のアーティスト同士がコラボレーションするのが一般的です。ポッセカットの多くはクルーやレーベル単位で作られますが、時にはそれより遥かに大きな規模で作られることもあります。記憶に新しいところでは、去年12月にリリースされた『119 REMIX』にはなんと総勢51名のアーティストが参加しました。これほど大規模なことは稀ですが、このように大勢のラッパーが集まってひとつのトラックを作ることは、ヒップホップならではの特徴のひとつだと言えます。

韓国ヒップホップシーンでは5月中旬、注目すべきポッセカットが1週間のうちに3曲もリリースされました。それぞれ4人のラッパーが参加していて、リミックスからブランドとのコラボレーション・トラックまでそのタイプも様々です。今回はその3曲をご紹介したいと思います。

 


 

The Quiett, Sik-K, Beenzino, CHANGMO – The Fearless Ones

 

[MV] The Quiett, Sik-K, Beenzino, CHANGMO – The Fearless Ones

 

まずは5月11日にミュージックビデオが先行公開され、5月15日に正式にリリースされたこちらの曲。これだけの名前が集まったらイヤでも目が留まるはず。Illionaire RecordsのThe QuiettとBeenzino、Ambition MuzikのCHANGMO、H1GHR MUSICのSik-Kが参加した『The Fearless Ones』です。ビートは新鋭ラッパー兼プロデューサーであるPaul Blancoが提供しました。

先行公開されたミュージックビデオがとてもかっこよくて、ヒップホップファンの間で真っ先に話題になりました。特に衣装から傘まで全身ブラックを身にまとい、雨の中でラップを披露するThe Quiettのパートが圧巻です。The Quiettのボス感溢れるラップに続くのは、オートチューンをかけたSik-Kのタイトなラップ。そして途中でビートがガラリとチェンジされ、Beenzinoが路地裏でスタイリッシュなラップを披露します。最後のパートではCHANGMOがナイキのボックスでいっぱいになったトラックをバックに攻撃的なラップをスピットします。

4人のラッパーがそれぞれ怖いもの知らず(=fearless)のスワッグを語っているのですが、その中にナイキのブランド名やAIR JORDANのスニーカー名が何度も登場し、ミュージックビデオの中にもそれらのスニーカーが映っています。というのも、実はこの曲はアメリカのラッパーTravis Scottとナイキがコラボした“AIR JORDAN 1”のリリースを迎えて制作されたからなんです。

 


 

G2, Sway D, YunB, Reddy – 한라산 (Hi-Lite Sign) Remix

 

[Official Audio] G2, Sway D, YunB, Reddy – 한라산 (Hi-Lite Sign) Remix

 

続いてご紹介するのは、Hi-Lite Recordsによる『한라산 (Hi-Lite Sign) Remix』です。Hi-Lite Recordsには去年11月にチョ・ウォヌが加入し、今年2月にはSwervyが加入しました。この2人の若手メンバーを伴い、今年に入ってから『#Air2019』と『한라산 (Hi Lite Sign)』などのポッセカットを立て続けにリリース。中でもモバイル・コンテンツ制作会社Dingoとのコラボでリリースされた『한라산 (Hi-Lite Sign)』は、同レーベルの新旧を象徴するメンバーが2人ずつ参加したことで話題になりました。

そしてこの度5月17日にリリースされた同トラックのリミックスバージョンには、Hi-Lite Recordsの8名の所属ラッパーのうち残りの半分であるG2、Sway D、YunB、Reddyが参加。まずはG2が特有の力強いボイスでスタートを切り、続いてSway Dがお得意の擬声語をたっぷり使ったラップを炸裂させます。タイトなラップで入ったYunBは後半をシンギングラップで納め、Reddyはいつものように最先端のフロウで見事にスワッグを披露。それぞれの個性溢れるラップで、オリジナルバージョンとはまた違った魅力を見せています。

リミックスのリリースと同時に「DF LIVE」としてスタジオライブの動画も公開されました。Hi-Lite Recordsの8名の所属ラッパー全員が集結し、オリジナルとリミックスの両バージョンを合わせた8分間の豪華なライブ映像を観ることができます。

 

[MV] Hi-Lite Records – 한라산 (Hi-Lite Sign) & 한라산 (Hi-Lite Sign) Remix

 


 

Hash Swan, ASH ISLAND, キム・ヒョウン, CHANGMO – Bition Boyz

 

Hash Swan, ASH ISLAND, キム・ヒョウン, CHANGMO – Bition Boyz

 

最後にご紹介するのは、5月12日にリリースされたAmbition Musikによるポッセカット『Bition Boyz』です。2016年9月の設立以降、キム・ヒョウン、CHANGMO、Hash Swanの3人体制で続いてきた同レーベルは、去年の11月に高校生ラップ・サバイバル番組『高等ラッパー2』出身のASH ISLANDを迎え入れて4人体制となりました。

ASH ISLANDはレーベル加入の発表に伴い、レーベルメイトであるCHANGMOを迎えた『DEADSTAR』をリリース。今年3月にはデビューアルバム『ASH』をリリースするなど活発に活動を続け、ますます成長した姿を見せています。キム・ヒョウンは『SHOW ME THE MONEY 777』に出演後、同番組から生まれたコラボEP『119 EP』にも参加し、Skinny BrownとのコラボEPやソロEPなどと立て続けにリリースしてきています。Hash SwanもHolmes Crewの一員としてEPに参加したり、最近もソロEP『Peridot』をリリースしたばかりです。CHANGMOもまた、単独ライブを成功させたあと『SHOW ME THE MONEY 777』に審査員/プロデューサーとして出演するなど活躍してきています。

今回は4人体制になってから初めてレーベル単位でのポッセカットがリリースされました。Hash Swanのタイトなヴァースから耳を魅了しますが、何と言ってもこの曲のハイライトは悲壮感が漂うビートにピッタリのフックと最後のヴァースを担当したASH ISLANDでしょう。Ambition Musikの今後の発展がますます期待できる一曲となりました。

 

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