Korean Hiphop Awards 2021 結果発表
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今年も『Korean Hiphop Awards 2021』(以下『KHA2021』が開催されました。韓国最大のヒップホップマガジン兼コミュニティープロアットフォームであるHIPHOPLEとHIPHOPPLAYAが共同主催する『KHA2021』は、新型コロナウイルス感染症の影響で前年同様にオンライン番組として放送されました。
今年は「DAMOIM プロジェクト」『隔離解除 (CODE CLEAR) 』『띵 (ティン) 』などでお馴染みのDingo FreestyleがメディアパートナーとしてYouTubeで配信を行いました。ご視聴はこちらから!
https://youtu.be/f4ZiVlOsTRM
5年目を迎えた今年の『KHA2021』は、ノミネート発表当時から少し大衆性に偏っているという声もありましたが、候補および受賞者の選定は例年通りにインターネット投票50%、審査員の評価50%の合計で決められたそうです。
Jay Parkが5回で3度目の「今年のアーティスト」を受賞し、BILL STAXが『KHA』歴代初の40代の受賞者となるなど、興味深いリストとなっています。特に「今年の新人アーティスト」をもらった호미들 (Homies) は、個人的に去年からすごく推しているグループなので、ぜひ注目してほしいです。
1. 今年のアーティスト:Jay Park
投票者コメント:
- 新人に多くのチャンスを与えて韓国ヒップホップシーンを再び盛り上げるために努力した
- かなり大規模なコンピレーションアルバムの制作を陣頭指揮しており、この一年の間で様々な活動領域を披露してくれた
- 相変わらず健在なアーティスト、CEOの姿を完全に示している
- 本人のアルバムを含む全59曲に参加して、良質の音楽を披露した今年のハスラー
- 韓国ヒップホップのもう一人のゴッドファーザーとしては最も完璧な一年だっただろう
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2. 今年の新人アーティスト:호미들 (Homies)
投票者コメント:
- 自分の人生を率直に音楽で表現したことが印象深かった
- 大韓民国で最もユニークで空前絶後のスタイルを持つトリオ
- 成長の物語をヒップホップという音楽ジャンルにうまく込めて表現した
- 1年間で3枚のEPをリリースして活動を広げた。彼らの成功はまだまだ。より大きな成功を成し遂げると信じている
- 新人だとは思えないほどの作業量、ハイパーリアリズム的なヴィンテージ感性がアルバムににじみ出る
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3. 今年のヒップホップ・アルバム:BILL STAX – DETOX
投票者コメント:
- 韓国で初めて試みられた象徴的なアルバム
- 『DETOX』は新しいムーブメントをかっこよく示した挑戦的で刺激的なアルバムだった
- 正直言って『DETOX』以外の候補がないと思う。文字通り完璧だ
- 有名アーティストのフィーチャリングなしで、面白いアルバムの構成要素を持った素晴らしいクオリティのアルバムを作り出した
- トラップを誰よりも深く理解し、解釈するBILL STAXの技量が実感できる最高のアルバム
4. 今年のヒップホップ・トラック:Miranni, Munchman, Khundi Panda, MUSHVENOM – VVS (Feat. JUSTHIS) (Prod. GroovyRoom)
投票者コメント:
- 音源チャートの上位を占め、ヒップホップ番組の健在な影響力を証明したトラック
- 多くの人々に希望を伝えるトラックだったと思う
- 十分実験的な試みを見せてくれた上に、影響力と説得力まで持っている
- GroovyRoomのビートとラッパーたちの存在感とスタイルが明確である
- 低迷していた『SHOW ME THE MONEY』シリーズの復活に最も貢献した1曲
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5. 今年のR&Bアルバム:Samuel Seo – UNITY II
投票者コメント:
- Samuel Seoの変化とのコラボレーションで誕生した驚異的なアルバム
- R&Bというジャンルの理解度が最も高いアルバムのひとつ
- 音楽性と独創性の両方を取ったアルバムは本作だけだ
- Samuel Seoの音楽が発展を繰り返していることが目に見えるアルバム
- アップグレードされた清潔なサウンドと静かな破壊力、徐々に歌声が楽器化されるような濃い感じ
6. 今年のR&Bトラック:イ・ハイ – HOLO
投票者コメント:
- あなたを癒してくれる楽曲
- 自分の声で多くの人々を癒し、愛された
- レーベルの移籍から、より良いクオリティの音楽、自由なアーティストの姿を見ることができた
- イ・ハイのユニークな音色と童話のようなミュージックビデオがうまく調和した
- イ・ハイの感性的なボーカルで希望のあるメッセージを伝えた。チャートでも好成績を上げた
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7. 今年の過小評価されたアルバム:QM – 돈숨 (ドンスム)
投票者コメント:
- VMCから今年、作家主義的アルバムが多数リリースされたが、その中でも最高のナラティブが盛り込められた一作
- QMは彼の実力にふさわしい知名度を持つべきだ
- 今回のアルバムも自分の信念をしっかりと示した秀作である
- 鋭い歌詞とラップスキルが誰にでもアピールするとは言い切れないが、不足しているところが何ひとつないアルバムだ
- メジャーの裏側と悩みの兆候を示して、今以上にどれだけ広く知られてもおかしくないアルバム
8. 今年のプロデューサー:CODE KUNST
投票者コメント:
- 楽曲ごとに「ビートがものすごく良い」と言わせるプロデューサーである
- アルバム『PEOPLE』で聞かせてくれたバイブスは心にきちんと記録された
- 大衆性と音楽性の両方を満足させるプロデューサー
- 現在のヒップホップシーンの看板であり、ヒップホップ普及の先鋒の一人である
- プロデューサーがここまで大衆に注目されたことがあったのか考えてみよう
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9. 今年のコラボレーション:Jvcki Wai, Coogie, Paloalto, The Quiett, Bassagong – Fadeaway
投票者コメント:
- 長いブランク期間を破って出てきたJvcki Waiが目を引いた
- 今年ヒップホップシーンで最も愛されたトラックだったと思う。5人とも相乗効果を上げた
- この5人のコラボは初めてであるにもかかわらず、それぞれの個性がよく表れた
- ライジングスターとベテランの調和
- 誰も予想できなかった、良いケミストリーを見せてくれたコラボレーション
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10. 今年のミュージックビデオ:H1GHR MUSIC – The Purge (Directed by ILLUMIN)
投票者コメント:
- 強烈な音楽とそれに負けない強烈さを持った映像美
- まるで映画を観るようなスケールと華やかさで視覚的に楽しませてくれる
- 芸術的で洗練されたミュージックビデオなので、一目でその違いが感じられた
- 映像美がトラックの魅力をより一層引き立てている
- H1GHR MUSICは大衆性の高い音楽をしている、という思い込みを飛ばしてくれたトラックとビデオ
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11. 今年のレーベル:H1GHR MUSIC
投票者コメント:
- 様々な理由でH1GHR MUSICにとって意味のある年だっただろう
- チャートからアンダーグラウンドまで包括する影響力が幅広いレーベル
- 2枚のコンピレーションアルバムが、今年はH1GHR MUSICの年だったと言ってくれているようだ
- シアトルを拠点に活動する所属アーティストも精力的に活動した。今年最もハッスルしたレーベル
- どのレーベルよりも多くの活動を広げ、ヒップホップシーンに大きな影響を与えたと思う
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出所:Korean Hiphop Awards
日本語訳:limasul