音源ミッションに突入した『SHOW ME THE MONEY 9』から最初の4曲がリリース。チャート1位を取った曲も!(第3〜6話の振り返り)
皆さん、『SHOW ME THE MONEY 9』は観ていますか?
観れるプラットフォームが限られていること、字幕がないことなどハードルがかなり高いので、観てない人のほうが多いんじゃないかと思います。ちなみに私はどうやって観ているかというと……長くなりそうなのでこの記事の一番最後に回しておきますね。
最新版プレイリストの記事にも書きましたが、今年の『SHOW ME THE MONEY』は例年以上にバラエティ感が突き抜けてておもしろいです。深刻なバトルだと思って観るとむしろ期待外れというか、「ヒップホップカルチャーとは」みたいな硬い頭で観ちゃうと痛い目に遭いますね。上記の記事にも書いた通り、「年に一度のお祭り」ぐらいの感覚で観るのが正しいと思います。そういう視点で観ると、韓国ヒップホップ好きの私みたいなのにとっては、どのバラエティ番組よりおもしろいです。
さて、先週11月20日に第6話が放送された「SHOW ME THE MONEY 9』。第1〜2話を振り返る記事を書いてから、あっという間に4話分が進んでしまいました。つまり、残すところあと4話!
『SHOW ME THE MONEY 9』の第1〜2話を振り返る。現時点での注目すべき参加者も簡単にご紹介!(ネタバレ極力控えめ)
第1~2話では1次審査と2次審査の様子が放送されました。1次審査は一列に並んで順番にアカペラでラップしていって、合格者122人に番組の象徴ともいえるネックレスが与えられました。そして2次審査ではステージで60秒のラップパフォーマンスをして、合格者40人がどのプロデューサーチームに入るか決まりました。
念のため4つのチームをおさらいすると、下図の通り。合格者40人が10人ずつの4チームに分かれたところで3次審査に突入です。
3話以降の内容を今からザックリと説明しますが、これから番組を観る人に配慮して、誰がどう脱落したとかの話は割愛します。誰が残ってるかはこの記事の後半に貼る動画を観ると分かっちゃうと思うけど、そこはご愛嬌で……。
3話以降の状況を簡単にまとめると、4つのチームに分かれたあとはひたすらチーム内でバトルを繰り返しています。今のところチーム対チームの対決はゼロで、とにかくチームの中で対決しまくり。仲間でもあり、競争相手でもあるチームメンバー。美しいような、残酷なような、観ていて複雑な気持ちになる場面が多々あります。
3次審査では、チームの中を3つのクルーに分けてバトル。その前にクルー分けをするためのリーダー選抜戦をしたり、そこで脱落者が出たり。そして3つのクルー同士で対決をして、勝ち残った人たちが4次審査に進みました。4次審査は番組の要ともいえる「音源ミッション」。各チーム内で2つのクルーに分かれ、勝ったほうの3人+負けたほうの1人の4人が音源をリリースできるという内容です。
この内容を文字で説明するのって難しいですね。もっとシンプルに書くと、
- 映像審査:ラップしている映像を送って合否の通知
- 1次審査:アカペラでラップを披露して、合格者122人
- 2次審査:60秒のステージパフォーマンス。合格者10人×4チーム=40人
- 3次審査前のリーダー選抜戦:各チームで1人ずつ脱落。合格者9人×4チーム=36人
- 3次審査:トリプルクルーバトル。チーム内で3人ずつ3つのクルーに分かれて対決。合格者6人×4チーム=24人
- 4次審査:音源ミッション。チーム内で3人ずつ2つのクルーに分かれて対決。合格者4人×4チーム=16人
とにかくチームの中で複数のクルーに分かれて、そのクルーの中から脱落者が出るので、一緒に練習して仲良くなった仲間が落ちるのが切ないんですよね。自分のせいで……みたいな自責の念で泣いちゃったり、ミスして悔しくて泣いちゃったり、合格したのに自分だけ勝ち残っても嬉しくなくて泣いちゃったり、なんかもうすでに6話にして泣いちゃうラッパー続出で、私まで泣きそうになったり。
とまあこんな感じで6話まで進んでいます。6話では4次審査の音源ミッションが放送され、各チームで勝ち残った4人が音源をリリースしました。どの曲もめちゃくちゃ良くて、どれが一番好きかって聞かれたら「全部」としか言いようがない。次回のプレイリストに4曲とも入れたいくらい。
では、その4曲の公式動画を貼っていきたいと思います。リリースされた音源と動画は、番組内で放送されたバトルステージではなく、バトル終了後に勝ち残ったメンバーによって制作されたものです。
[CODE KUNST X Paloalto チーム] Khakii, Layone, Swings & Mckdaddy – 원해 (Want It) (Feat. Paloalto) (Prod. CODE KUNST)
[BewhY X Dynamic Duo チーム] ホ・ソンヒョン (Rose de Penny), DSEL, Untell & kaogaii – 윈윈 (WinWin) (Feat. Gaeko & BewhY) (Prod. BewhY)
[JUSTHIS X GroovyRoom チーム] MUSHVENOM, Mirani, Khundi Panda & Munchman – VVS (Feat. JUSTHIS) (Prod. GroovyRoom)
[Zion.T X GIRIBOY チーム] Lil Boi, Wonstein, Chillin Homie & Skyminhyuk – Freak (Prod. Slom)
4つ目に貼った『Freak』ですが、これは圧倒的に番組内でパフォーマンスされたステージのほうが良かったです。勝ちたいという気迫とステージを楽しむ姿がより視覚的に楽しめますし、全体的な構成が本当によくできています。
Lil Boiが7小節目の終わりから入るタイミングとか個人的に超ツボだし(8小節のイントロの場合は8小節目の終わりまたは9小節目から入るのが通常)、Lil BoiとWonsteinが元からのデュオかのように息ぴったりでステージを動き回る様子も最高!(しかもこのときのLil Boi、交通事故で負傷していて鎮痛剤を飲んで挑んでるんです)そしてChillin Homieがそのデュオにフィーチャリングしてるような構成がめちゃくちゃバランスいいです。
Skyminhyuk(スカイミンヒョク。つい先日Ja MezzやMckdaddyの所属するGRDLに加入しました)は、別のチームで構成上素晴らしい役割を果たしていたのですが、それぞれ別のチームで全然違う雰囲気で作っていたものを無理に合体させちゃったので、このリリースバージョンではかなり変な感じになっちゃってます。これはほかのチームにも言えることで、とにかく別々に用意した曲を無理に合体させたのは大失態でした。
ところで私、Wonsteinのことは以前から大好きで、プレイリストにもちょいちょい入れてました。とにかく声! あの切ない声がたまらない! ラップもうまい、歌もうまい、歌詞も素晴らしい、表情やモーションもいい、もう最高の推しです! きっと売れると思うんですよね。すでに大スターになってる姿を想像して、勝手に感慨深くなってます。
そんな『Freak』のステージバージョン、お楽しみください。
ここまで『Freak』について熱く語ったので、結局『Freak』が一番好きなんじゃないかと突っ込まれそうですが、やはり私の中では4曲とも同率1位ですね。『원해 (Want It)』と『윈윈 (WinWin)』はフックがすごく耳に残って、一度聴いたら脳内リピート必至だし、『VVS』はキャッチーさでは若干劣るけど音源としてのバランスが一番いい。
そして気になるチャートの順位ですが、過去にあったような『SHOW ME THE MONEY』のトラックがチャートの上位を占拠! みたいなことには残念ながらなっていません。初登場の時点では『VVS』が4位、『Freak』が15位、『원해 (Want It)』が27位、『윈윈 (WinWin)』は50位でした。しかしその後、順位は徐々に上昇。リリースから3日経った昨日、ついに『VVS』がチャート1位を記録しました!
昨日24日のデイリーチャートでは、『VVS』が1位、『Freak』が8位、『원해 (Want It)』が19位、『윈윈 (WinWin)』は45位でした。チャートにはBTS、BLACKPINK、Mamamooなど強豪がたくさんいるので、これはなかなかすごい成績なのではないでしょうか!
こんな感じで最初の音源ミッションが無事終了し、次回の5次審査はこれまた番組の見どころ、ディスバトル。そしてその後はいよいよ「本選」です。『SHOW ME THE MONEY』では終盤のステージミッションのことを「本選」と呼び、それ以前は「予選」の扱いになります。音源ミッションで音源をリリースしてるのに、予選。本選で制作された曲もリリースされていくので、その辺からチャート独占劇が始まるかなって思います。
まあ別にチャート上位に行かなくても全然いいんだけど、せっかくがんばったから話題になってほしいじゃないですか。今年はいつも以上に涙がたくさん見られるので、なんか応援したい気持ちがいつも以上に高まっちゃうんですよね。
番組からは今回の4曲のほか、第1~2話の振り返り記事にも書いたように『G+Jus Freestyle』という曲が出ています。この5曲を入れたプレイリストを作ったので、良かったら登録してください。今後『SHOW ME THE MONEY 9』から新曲が出た場合は、このプレイリストに追加していきます。
Apple Music
Spotify
それでは最後に、冒頭に書いた「私はどうやって観ているか」の続きを書きます。私は「Mnet Smart」に加入して、スマホのアプリで観たり、PCの画面をテレビに映し出して観たりしてます。
Mnet Smartは月額1,200円とそこまで高くはないですが(数年前までは月額300円のプランがあった)、ずっと加入するのではなく観たい番組が放送されている期間だけ加入してます。加入期間中に、ほかの観たかった番組も「オンデマンド動画(※後述)」で一気に観てます。ネットで簡単に解約と再加入ができるので、数ヶ月おきに解約したり再加入したりしてます。
Mnet Smartには大まかに「リアルタイム視聴」と「オンデマンド動画」の2種類があって、リアルタイムのほうには日本のスカパーなどで放送されている「Mnet Japan」と、韓国本国で放送されている「Mnet Korea」の2種類があります。『SHOW ME THE MONEY 9』はMnet Koreaのリアルタイム放送で観ることができます。
そのうちきっとMnet Japanで字幕付き放送が始まるはずなので、その際にスカパーやMnet Smartなどに加入すると良いかと思います。最初は週1で放送されると思うのですが、Mnet Smartだと終了後に数年間アーカイブされるはずです。ちなみに現時点では『SHOW ME THE MONEY』のシーズン6~8がアーカイブで観ることができます。
ということで、『SHOW ME THE MONEY 9』をリアルタイムで観ている人も、字幕が出たら観るつもりの人も、観るつもりがない人も、みんなにとって楽しめるネタバレ控えめの記事を書いてみました。残すところあと4話、引き続き楽しみたいと思います!