「PAKTORY COMPANY」を設立して独立したPrimaryが「PAKTORY MIXTAPE」プロジェクトをスタート!

Written By Sakiko Torii

3月末にAmoeba Cultureとの専属契約が終了し、インディペンデント・レーベル「PAKTORY COMPANY」を設立したPrimary。韓国ヒップホップの黎明期からシーン全体の成長と発展に貢献し、さらに韓国においてラップミュージックが現在のレベルにまで大衆化する上でも大きく貢献したPrimaryは、シーンの中でひときわ特別な存在感を放っているプロデューサーです。

私自身にとっても、韓国のヒップホップの沼にずっぽりハマったきっかけの一人がPrimaryです。ズルズルと沼に沈み始めていたところにとどめを刺されたのが、2012年リリースのアルバム『Primary and the Messengers LP』。ずいぶん前の記事になってしまいますが、2013年に書いたこちらの記事「レーベル紹介/Amoeba Culture」に、このアルバムについてそこそこ詳しく書いています。それにしても7年も経つので、この当時とはレーベルの所属アーティストが様変わりしてますね。

契約を終了することを発表したときのAmoeba Cultureの公式コメントにも、Primaryという存在の重要性とリスペクトが込められています。

안녕하세요. 아메바컬쳐입니다.

こんにちは。Amoeba Cultureです。

 

아메바컬쳐와 프라이머리는 깊은 논의 끝에 2020년 3월 24일부로 전속계약이 종료되었음을 알려 드립니다. 프라이머리는 아메바컬쳐 설립 초창기부터 10여 년이란 시간 동안 단순히 소속 아티스트의 위치를 넘어 가족 이상의 의미였습니다.

Amoeba CultureとPrimaryは、深い議論の末、2020年3月24をもって専属契約を終了したことをお知らせいたします。PrimaryはAmoeba Cultureの設立当初から10年もの長い時間、単なる所属アーティストの枠を越えて家族以上の存在でした。

 

프로듀서의 역할과 상자라는 시그니처를 통한 활동이 대중들에게 낯설기만 했던 시점부터 프로듀서의 대명사가 된 오늘에 이르기까지 그의 성장과 희로애락을 함께 해온 순간과 추억은 아메바컬쳐에게 너무나 소중한 시간이었습니다.

プロデューサーという役割、そして「箱」というシグネチャーを通じた活動が大衆に馴染みのなかった時代からプロデューサーの代名詞にまでなった現在に至るまで、彼の成長と喜怒哀楽を共にしてきた瞬間と思い出はAmoeba Cultureにとって大変貴重な時間でした。

 

이제 본인의 울타리에서 새로운 아티스트들과 함께 꿈꾸고 기획한 음악을 향해 첫걸음을 내딛는 프라이머리에게 아메바컬쳐는 깊은 애정과 변함없는 신뢰를 바탕으로 그의 앞날이 빛날 수 있도록 늘 곁에서 응원하고 지지하도록 하겠습니다.

今後は本人の垣根で、新しいアーティストたちと共に夢を見ながら作り出す音楽のために第一歩を踏み出すPrimaryに、Amoeba Cultureは深い愛情と変わらぬ信頼をもとに、彼の未来が輝くよう常にそばで応援し、支持してまいります。

 

앞으로 프라이머리의 행보에 많은 관심과 격려 부탁드립니다. 감사합니다.

今後のPrimaryの歩みに多くの関心と激励をお願いいたします。ありがとうございます。

 

ということで、晴れて独立したPrimaryはレーベル「PAKTORY COMPANY」を設立し、その第一弾プロジェクトとして『Primary Presents PAKTORY MIXTAPE VOL.1』をリリースすることを発表。その中から『스쳐가 (Passing By)』というシングルが4月28日にリリースされました。

[Official Audio] ron – 스쳐가 (Passing By) (Prod. Primary)

 

この曲を歌っているシンガーは「ron」という方で、PAKTORY COMPANYから出てくる最初の新人アーティストです。この曲は、Primaryが音楽監督を務めた映画『사냥의 시간(意味:狩りの時間、英題:Time to Hunt、韓国での公開日:2020年4月23日)のエンディングタイトルに起用され、さらに大きな関心を集めています。

ところで皆さん、私が去年、雑誌『Sound & Recording』でPrimaryを含む韓国のプロデューサーたちの取材企画をお手伝いしたことを覚えてますか? その時にPrimaryさんが「今、映画音楽の監督をやっています。映像に合わせて音を作っていくことがとてもチャレンジングで、今後はこういうことをやっていきたい」と語っていました。「ヒップホップシーンでは僕は大御所だけど、映画音楽界ではまだまだ若手。そういう点でも刺激になる」とも。

今の話は雑誌の中には掲載されてないけど(だからこのサイトの読者だけが知れるスペシャル情報だよ!笑)、普段使用している機材とか音楽制作に関する話がめっちゃ詳しく載ってて超楽しいです。かなりお勧め。まだ読んでない方はぜひ! PrimaryのほかにZICO、Nuol、XXX、Yosiなどにも取材しています。詳しくはこちらの記事をチェック!

↓ ↓ ↓

Sound & Recording 7月号にPrimary、XXX、ZICOなど韓国ヒップホップのプロデューサーたちが登場!

 

というわけで、PAKTORY COMPANYを設立して新たな道を歩みだしたPrimaryに今後も目が離せません! 音楽監督を務めた映画もぜひ観てみたいですね。

そしてこれからも「PAKTORY MIXTAPE」シリーズを通して新鋭ミュージシャンたちが続々と出てくることが期待されます。なにせPrimaryが無名の新人アーティストを起用した場合、かなりの高確率でそのアーティストはスターになるんですよ。今パッと思い浮かぶだけでもZion.T、hyukoh、SURANなどなど……。半端ない!!

で、前に「僕が最初に見つけたのに、みんな僕よりスターになって連絡が取れなくなる」って苦笑いしていました(笑)。そんな特殊能力を持つPrimaryなので、今後も新たに生まれていくであろう「PAKTORYファミリー」に注目したいと思います!
 


 

ron – 스쳐가 (Passing By) (Prod. Primary) のご視聴はこちらから

itunes spotify

 

writerSakiko Torii

BLOOMINT MUSICの運営者。韓国ヒップホップ・キュレーターとして執筆、ライヴ主催、音源/MV制作サポート、メディア出演など多方面に活躍中。イギリスに音楽留学していた本格派。著書に『ヒップホップコリア』。



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