Report | 2013 Amoebahood Concert (4/4)


Report | 2013 Amoebahood Concert (3/4) の続きです。

25. 거기서거기읾 (どっちもどっち) – E SENS, Boi B

この『거기서거기읾(どっちもどっち)』はPrimaryのアルバムに収録されているのですが、実は元々Dynamic Duoにも『거기서거기』という曲があって、そのサビの一部がイントロで使われています。末尾の「읾」ですが、「이다(=だ、である)」と同じ意味で本来は「임」と書くのだそうです。Primaryはなんでもパッチムを2つ書くのが好きなので、こう表記したのだと思います。「거기서거기」は直訳すると「そこでそこ」ですが、意味としては「どっちもどっち」という日本語が一番近いようです。2つのものを比べて、どっちも似たようなもの、たいして違わない(どっちも良くない)ときに使うそうです。

あと、Boi BのパートでBIGBANGのG-Dragonの曲を引用した部分がおもしろいので軽く解説します。歌詞の中に「Yes sir, I’m one of a kind but I’m not GD or DD, T.O.P, DOC」という部分があるのですが、これはG-Dragonの『One of a Kind』という曲の歌詞からの引用です。「Yes sir, I’m one of a kind」の部分はそのまま『One of a Kind』から使っていて、その後に「だけど俺はGDでもDDでもTOPでもDOCでもない」と続いています。GDはG-Dragonの略、T.O.Pも同じくBIGBANGのメンバー、DDはDynamic Duoの略、DOCは日本のDJ OZMAがアゲアゲうんぬんってタイトルでカバーしたDJ DOCのことです。つまり、スーパースターであるG-Dragonが自分の曲の中で「One of a Kind」=「俺は唯一無二の存在」と歌っていることに対して、Boi Bはここで「俺はGDやT.O.Pなどのスターではないけど、同じく唯一無二の存在。各々が違うように持っている成功のDNA」とラップしているわけです。題材になっている曲やアーティストのことを知らないと意味が読み取れない歌詞が多いのも、ラップのおもしろさですよね!

この曲のオリジナルはE SENSとBoi BとDynamic Duoの計4人が参加してるんだけど、ライブではE SENSとBoi Bの2人だけでした。なのでヴァースが2回だけ(オリジナルは4人なので4回)のショートバージョンで、そのままノンストップで次の『난리 (変乱) good!!! (AIR) 』へ。

 

26. 난리 (変乱) good!!! (AIR) – Dynamic Duo, Simon D

1曲前の『거기서거기읾(どっちもどっち)』が終わると、Dynamic Duoの2人とSimon Dominicがステージ袖から登場して一気に盛り上げました。オリジナルには参加していないE SENSとBoi Bもそのままステージに残って一緒に楽しんでて、なんだかお得な感じでした。『거기서거기읾(どっちもどっち)』と2曲連続でファンカムをお楽しみください!


(c) Kim Munyeon

↑ このファンカムは2日目のものですが、初日はSimon Dominicが途中でラップ失敗しちゃって(笑) 本人も笑っちゃってたけど、すぐに気持ちを切り替えて続きをちゃんとやってました。自分のパートが終わったときも苦笑いしてて可愛かったです。ラップ失敗しちゃうのはプロとしてあかんけど、可愛いかったから許します(笑) 下のファンカムの1:30くらいで失敗して笑っちゃうSimon Dominicが確認できます!


(c) MC09225

 

27. 나만 모르게 (私だけ知らない) – 全員

これはSupreme Teamの曲なんだけど、イントロが由紀さおりの『夜明けのスキャット』みたいですよね(笑) 個人的にはあまり好きな曲ではないのですが、ファンの間では人気があるようで、かなり盛り上がってました。確かにサビのメロディは会場のみんなで一緒に歌いやすいので、そういう点ではこの曲はコンサートでやるのに適しているんでしょうね。そしてこのファンカム。1:22あたりからSimon Dominicの強烈なカメラ目線にノックアウトだー!


(c) strawberry0311jh

 

28. Do – 全員

続いてまたまたSupreme Teamの曲を全員でパフォーマンス。記念すべき復帰ステージだからってのもあるのかもしれないけど、彼らの持ち歌をたくさんやってくれて本当に嬉しかったです。しかもめちゃくちゃ盛り上がる選曲ですよね。サビの「Do what you wanna do」ってリピートするところは、ステージのみんなも客席のみんなも一緒に「Do what you wanna do!」って叫んでジャンプして、めちゃくちゃ楽しかった!!

Zion.Tがこの曲で楽しそうに踊ってる姿が印象に残りました。クールなポージングでスマートに歌うイメージが強いので、ジャンプして楽しそうにしてる姿が新鮮というか。あんな落ち着いて見えても、なんだかんだ23歳のうら若き青年なのねーって(笑)


(c) coucoupetite

 

29. Friday Night – 全員

最後はやっぱこの曲でしょ! 本レポの(3/4)の中で、客席のみんながこの曲をやってって言ったらChoizaがダメって言ったって話を書いたけど、ここでちゃんとやる予定だったんですね! Dynamic Duoの曲の中で一番盛り上がるもんね! 1曲前の『Do』ですでにボルテージが最高潮になってる会場に、「これでもか!」ってくらい超絶盛り上がる曲を持ってきたことで、えらいことになってました。みんな汗だくになって大盛り上がりです。

2日目は「今日は何曜日~?」「日曜日~!」「え?何曜日?」「日曜日~!」みたいなやり取りがありました。で、金曜日どうのこうのって話になってからこの曲に入ったんだけど、そこまでは聞き取れませんでした。私の韓国語、ポンコツ!

曲の途中で、ステージにいるアーティスト全員が真ん中に集まって円陣を組んで、同時にワッて離れるのをやったんだけど、E SENSだけしれっと輪から離れて参加しなくて笑いました(笑) それでワッて離れた瞬間、Simon DominicがE SENSのほうに向かって歩いていって肩をドーン!ってどついたの。爆笑した!! このファンカムの1:58くらいからその様子が確認できます。ちなみに2日目はE SENSもちゃんと参加してました(笑)


(c) ahaha1024

それにしてもSimon DominicのE SENSへの愛情は、見てるこっちが照れくさくなってしまうレベルですよね。すぐこんな感じでSimon DominicからE SENSに「ねえねえ」って構いに行くんだよね。

ねえねえセンス~♥
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一緒にあっち行こうよ~♥
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E SENSの活動自粛期間中も、密着映像とかインタビューとかでも何かと「E SENSが、E SENSが」って言ってたし。「誰がなんと言おうとE SENSは俺にとって弟であり相方だ」みたいなことも突然Twitterで宣言したりとか。昔、何かのインタビューでも「恋人みたいな関係」って言ってE SENSが困ってたし(笑)

そんな萌えトークは置いといて、ライブの話に戻ります。この曲の最後のほうで猛烈な紙吹雪が吹いたのですが、あんな激しい紙吹雪、人生で初めて見ました。もう面白すぎて爆笑しました! まったく勢いが弱まることなく激しく「ブオーーーー!」って吹き続けて、途中からステージも客席も真っ白で何も見えなくなったくらいです。しかも吹かせ方がアナログで、ドラマのロケとかで見るような雪を降らせるマシンみたいのをスタッフの人が手動で右に左に動かしながら操作してた(笑) スタンディングの人たちも紙吹雪まみれ。スタッフのテーブルも紙吹雪まみれ。公演後、駅に向かって歩く人たちの頭や肩からバサバサと紙吹雪が落ち続けるので、道路も紙吹雪まみれ。紙吹雪でここまで爆笑したのは初めてだわ(笑)

DSC09852.jpg
(c) A Matter of Time

 

30. 진짜 (本当) – 全員

ここからはアンコールですが、本編が終わってアンコールまでの間がすごく短かった。一旦引っ込んだ意味がないくらい(笑)

2日目はChoizaの誕生日だったのでみんなでお祝いをしました。まずケーキが出てきて、会場のみんなでハッピーバースデーを歌いました。そしてその後、スクリーンにAmoeba Cultureのみんなで用意しておいたビデオレターが流れました。E SENSの画面からはみ出たドアップに爆笑したあと、Simon Dominicの濡れ髪(に見えたけど違うかしら?)の異常に色っぽい姿に悶えて鼻血ブー。で、みんなで楽しくお祝いをしたあとCB Mass(Dynamic Duoが昔やってたグループ)時代の代表曲『진짜(本当)』をやりました。最初はギターに合わせて全員でクールに歌い上げ、それから普通に「チャラリラ!」っとイントロスタート!


(c) ahaha1024

この曲には元ネタがあります。1978年にDavid Paich(デヴィッド・ペイチ)とDavid Foster(デヴィッド・フォスター)がプロデュースした世界的な大ヒット曲、Cheryl Lynn(シェリル・リン)の『Got to be Real』です。David Fosterは過去記事「Column | Michael Bublé」に登場する、大御所プロデューサーのダンディなあの方ですね。元ネタとなった『Got to be Real』を貼っておきます。


(c) soulman7262

 


 

ってな感じで、あっという間に終わった最高の2時間のコンサートでした!

最初は1日目だけ行くつもりで前売券を買ってたんだけど、あまりに楽しくて、感動して、興奮して、思わず2日目も当日券で入っちゃったくらい最高でした。はるばる日本から行って本当に良かったです。記念すべきSupreme Teamの復帰ステージを拝めたし。

コンサート終了後、出演アーティスト達がTwitterでコメントとか写真とかいろいろアップしてくれました。その中でも特におもしろかったのがこの写真。Rhythm PowerのHangzooがアップしたE SENSとのツーショット。

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(c) HANGZOO032@Twitter

この写真を撮る前に、客席のみんなが写るような感じでステージ全員で記念写真を撮ったんですね。そしたらステージにいた何人かが、その様子を自分のスマホでも撮影しだしたの。そんな中、E SENSとHangzooが2人でセルカ(自撮り)を撮ってたのを見て、「あの写真欲しいな~」って思ってたんです。だからアップしてくれて本当に嬉しくて!

そしたら、とあるファンの子がTwitterで「私はオッパたちがセルカを撮ってるところを撮ってました」ってリプして、それをHangzooが引用RTしたんです。それがこれ ↓

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(c) 110415_0829 @ Twitter

この完璧すぎるコントラストに吹いたわ!(爆)

 

そして、これはPrimaryがアップしたPlanet ShiverのDJ Frizとのツーショット。アップした時のPrimaryのコメントが「お」で、まさに「お」って表情だから笑った(笑)

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Credit: mrPRIMARY@Twitter

この人たち、ずっとステージの上部のほうで黙々とプレイしてるから、最初から最後まで様子がよく分からずじまいでした。Primaryなんて最初に「Primary イムニダ」って挨拶したくらいだし。

最後の挨拶で全員が手をつないでいる時も、この3人だけ上で置いてけぼりな感じが可愛かったです。3人で手つないでる姿が寂しくてシュールで(笑) それでChoizaだかGaekoだかに「それでいいの?」って聞かれたら、Primaryが無言でウンウンって頷いてるのが可愛すぎて悶えました。

最後の挨拶の模様 ↓


(c) coucoupetite

 

そしてこれはGaekoの奥様がアップした写真。遊びに行っただけのEpik HighのTabloが、ど真ん中に写っててまるで主役(笑)

IMG_5829.jpg
(c) sumigeem@Twitter

 

あー楽しかった! また1年後にやってくれるのかなー。ってか1年も待てない! 学園祭含め、ちょいちょい小さいライブやイベントには出演してるけど、なかなか情報が追いきれないし、日本に住んでると「来週○○ライブに出る」って突然言われても急には行けないし。学園祭なんて当日になってTwitterで「今夜、どこどこ大学、○時」って明かされる感じだしね……。

Amoebahood Concertみたいな大きな公演は、我々外国人にとっても行きやすいし、日にちも結構前から判明してればライブチケットだけじゃなく、休みも飛行機も確保しやすいし。海外からやって来るファンなんて全体のほんの1~2%くらい? そんなマイノリティの願いなんてなかなか届かないだろうけど、でもあえて言いたい! Amoebahood Concertは少なくとも年に2回はやってください!

と、誰に向けてのお願いか分からないことを書いてこのレポを終えたいと思います。長いレポを最後まで読んでくださってありがとうございました!

 


Sakiko Torii
About Sakiko Torii
BLOOMINT MUSICの運営者である鳥居咲子は、幼少期よりピアノと音楽理論を学び、ロンドンに音楽留学をした。現在は音楽記事の執筆、ライブ主催、楽曲リリースのコーディネート、メディア出演など、韓国ヒップホップに関する様々な活動を展開している。著書に『ヒップホップコリア』。音楽以外に関するネタを集めた趣味ブログ『BLOOMINT DIARY』も運営中。別名ヴィヴィアン。
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