Report | 2013 Amoebahood Concert (1/4)


 

2013年3月16日と17日の2日間、Dynamic DuoやSupreme Teamなどが所属する大人気レーベル「Amoeba Culture」のコンサート『2013 Amoebahood Concert』に行ってきました! そのレポをお届けしたいと思います!

本レポに貼った動画はすべて他の方々がYouTubeに上げたものを拝借しておりますので、クレジットは各動画の下に記載させていただいてます。それでは、まずはセットリストから。

 


 

オープニングムービー

– オープニング –
01. Supermagic – 全員
02. 출첵 (出席チェック) – 全員

– Primary タイム –
03. ? (물음표) (疑問符) – Choiza, Zion.T
04. 입장정리 (立場の整理) – Choiza, Simon Dominic
05. 만나 (会おう) – Zion.T
06. 뻔한 멜로디 (ありふれたメロディ) – Zion.T, Crush
07. 독 (毒) – E SENS
08. 2주일 (2週間) – Rhythm Power
09. See Through – Gaeko, Zion.T

メイキングムービー

– Planet Shiver タイム –
10. Lullaby – Gaeko

– Yankie タイム –
11. Polar Bear – Yankie, Akira
12. 이놈 (こいつ) (I.N.D.O) – Yankie, Akira

– Rhythm Power タイム –
13. Rhythm Power – Rhythm Power
14. 마이마이+사나이 () – Rhythm Power

– Supreme Team タイム –
15. Hooligan’s Anthem – Supreme Team
16. 이릿(Eat it) – Supreme Team
17. 그대로 있어도 돼 (そのままでいてもいい) – Supreme Team, Crush
18. Dang Dang Dang – Supreme Team

– Dynamic Duo タイム –
19. 될 대로 되라고 해 (なるようになれ) – Gaeko
20. Superstar – Dynamic Duo
21. Go Back – Dynamic Duo
22. 죽일 놈 (ろくでなし) – Dynamic Duo
23. 길을 막지마 (道を塞ぐな) – Dynamic Duo
24. Fireworks – Dynamic Duo
25. Ring My Bell – Dynamic Duo

– エンディング –
25. 거기서거기읾 (どっちもどっち) – E SENS, Boi B
26. 난리 (変乱) good!!! (AIR) – Dynamic Duo, Simon Dominic
27. 나만 모르게 (私だけ知らない) – 全員
28. Do – 全員
29. Friday Night – 全員

– アンコール -
30. 진짜 (本当) – 全員

※PrimaryとPlanet Shiverはプロデューサー&DJなので、ほぼライブ全体を通してステージの上部でプレイしていました

 


 

会場はオリンピック公園の中にあるオリンピックホールでした。お隣りの体操競技場ではアイドルグループ「神話」がコンサートをやっていて、日本人もたくさん来ているようでした。一方、Amoebahoodのほうには日本人はほとんどいなかったように思います。19禁だったかどうかは未確認だけど、大人しかいませんでした。まあ音楽的に19禁だよね。

男女比は3:7ぐらいで女性のほうが多かったけど、20代半ばの男性の姿も結構目立ちました。なんでもDynamic Duoはほとんどが男性ファンで、Supreme Teamはほとんどが女性ファンだそうです。やはりSimon Dominicのイケメン効果でしょうか?(笑)

そして看板に従って、オリンピックホールの方面へ進んでいきました。

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着いたー!

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キョロキョロとあたりを見回すも、グッズは一切売っておらず。Tシャツくらいは売ってくれてもいいのにー。ステッカーとかさー。いくらアイドルと違って大衆性の低いアーティストたちだと言っても、あまりの商売根性の無さに吹きました。洋楽ライブでもTシャツくらいは売ってるよー。記念に何か欲しかったなー。ブツブツ。

と、多少ガッカリしながら入場。経験上、韓国のスタンディングで揉みくちゃになるのは相当しんどいので、最初から迷うことなく指定席のチケットを買いました。そもそも個人的な価値観として、近いことよりもステージ全体の構成を楽しむほうが大事だし。

1日目の席はこの辺。ステージはわりと近いんだけど、端っこのほうなので全体像がちょっと見えにくかったかな。

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2日目は真っ正面! 1日目よりはステージまで距離があるけど、全体像がつかみやすくて見やすかった。アリーナとかドームみたいにべらぼうに広い会場ではないので、距離があると言っても肉眼でバッチリ見えた。

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会場の広さとしては、着席だったら2千人ぐらいの面積だと思うんだけど、アリーナ席がスタンディングになっていてぎゅうぎゅうに入っているので、2日間で9千人動員したらしいです。

というわけで、本番のはじまり~!

 


 

オープニングムービー

コンサート用にムービーを撮影したというニュースは事前に読んでいたんだけど、そのときハングルを読み間違えて「サイバームービー」って読んでしまって。「サイバーだなんて、近未来的な映画でも撮ったのかしら?」って思ってたら、「サイファー」でした(笑)

Amoeba Culture所属の全員が順番にラップを披露していく映像だったんだけど、Zion.Tの人気の高さには驚きました。もちろん私も好きだけど、こんなに!? ってくらいの人気だった。ムービーでZion.Tが登場したときの歓声が一段とすごくて。素晴らしい歌声と才能の持ち主とはいえ、このライブの時点ではまだアルバムも1枚も出してない状態だったのにも関わらず、アイドルに対するみたいに「キャーー♡」って黄色い歓声が響き渡ってビックリしました。

そしてE SENSのときの歓声もすごかった。表舞台からしばらく遠のいていたので、待ち焦がれていたファンが大勢いるのですよね。むしろE SENSのカムバックを拝むためにここまで足を運んだファンも少なくないのでは? そういう私もそのうちの1人でありますが、いろいろな音楽を聴く私と違って、E SENSオンリーなファンにとっては本当にどれだけこの瞬間を待ったことか……って感じだと思います。なんせ2人で公式的にステージに立つのは2年ぶりですから。

E SENSの活動自粛からカムバックへの道のりについては別記事「Column | E SENS 『독 (毒)』 歌詞和訳&分析」をご参照ください(※くどいので注意)

そういう経緯もあってか、相方のSimon Dominicのほうが大衆的に大人気なのですが、このサイファームービーではE SENSの登場のときのほうが歓声が大きかったです。ラップの中に所感とか宣伝が含まれてるのもオツな感じでした。たとえばRhythm Powerの「俺のアルバムがカミングスーン」とか、E SENSの「We’re back with the 勇気と気迫」とか。私自身はE SENSとGaekoとPrimaryのファンなので、この3人がスクリーンに映ったときは気絶しそうな気分になりました(笑) 憧れの人たちを初めて生で観る瞬間が近づいて、心臓バクバク……。

そしていよいよ幕が開き………

 

01. Supermagic – 全員

最初は誰かなー? やっぱ久々復帰のSupreme Teamかな? それとも無難に新人のZion.TかRhythm Powerあたりかな? なんて思ってたのに、幕が開いたらまさかの全員が登場! 贅沢すぎる光景に鼻血ブヒーー!!!! 初日は「やばいー! 本物だー! やばいー!」みたいなしょうもない感情しか涌き上がってこないくらい興奮しました。2日目はもう少し冷静になれたのですが、むしろこの贅沢な光景に改めて感動し、胸熱でした。

この曲は結構ハードなサウンドなので、客席がみんな手をあげてブンブンと上下に振ってました。この光景がまた超ヒップホップって感じでステキだった。全員スーツ姿なのがまたかっこよくて! 大人の男たちって感じがした。スーツも人によってベストを着てたりシャツが派手だったりちょっとずつ違いが出ててオシャレでした。

あと、1曲目が開始した時点でおおっ! と思ったのが、生バンドがすごく充実してたこと。ドラム、ベース、ギターなどの基本的な楽器はもちろんのこと、ブラスセクションやバッキングボーカルも充実していて音の臨場感が半端なかったです。


(c) coucoupetite

 

02. 출첵 (出席チェック) – 全員

この曲のタイトルでもある「출첵(チュルチェク)」という言葉をみんなで叫ぶのが楽しかったです。曲のポイントとなる部分では全員でこうやって一緒に歌ったり叫んだりしました。曲さえ知ってれば誰でもすぐその場で適応できる簡単さが良いですよね。普段CDを聴きながらつい一緒に口ずさんでしまう部分ってあると思いますが、ああいう部分だけ一緒に歌えばいい感じ。

そしてこの曲が終わったあと挨拶を含めた簡単なMCがあったのですが、ここでもやはりZion.Tの人気が目立ちました。「キャー!!!」 って歓声がひときわ大きい。アイドルグループINFINITEの派生ユニット、INFINITE Hの曲を最近Zion.Tが作詞・作曲した上にフィーチャリングもしてるんですよね。それもあって、Zion.T自体の位置付けが少々メジャーになったのもあるのかな? INFINITE Hのその曲貼っておきますね。プロデューサーはPrimaryです。サビでガッツリZion.Tの声が聴けて、まるでZion.Tの新曲のようです。

軽くMCをしたあと、ここからはPrimaryの曲をやりますってことで皆さんステージからはけていきました。ちなみにこのMCの時点で、Primaryはとっとと段ボールを脱いじゃいました。あれで長時間は息苦しいだろうし、手元もよく見えないのかな。

 

03. ? (물음표) (疑問符) – Choiza, Zion.T

後ろのスクリーンに映る映像が印象的でした。モノクロでChoiza、Zion.T、Primaryという文字が映る合間に、同様にモノクロのPrimaryの段ボールの顔のイラストが出て可愛かった。幻想的で曲にもよく合ってたし。

スーツも曲調によく合ってました。ChoizaもZion.Tもタイプは違えど渋めの声だし、映像、スーツ、音楽、声すべてが大人な雰囲気でうっとりと酔いしれました。歌詞も惚れた女に「君はどんな女性なの? クエスチョンマークで頭がいっぱい」といったもので、大人の恋って感じだし。

しかしZion.Tはこの時点でまだ23歳なのですよね。どんだけ渋いのー。Choizaと10歳くらい離れてるのに、渋さでも全然負けてない!


(c) ahaha1024

 

04. 입장정리 (立場の整理) – Choiza, Simon Dominic

Choizaはそのままで、Zion.TからSimon Dominicにバトンタッチしました。「Because of you~」って歌詞の「you」の部分で客席を指差すChoizaがかっこよすぎました。あれもし自分が指差されたら、絶対惚れますよね。大人の男の渋さ最高!

Dynamic Duoのすごいところって、2人ともラッパーなのに、歌だけで他の人の曲にフィーチャリングできるくらい歌がうまいところですよね。まだChoizaという名前も知らなかった頃、Supreme Teamの曲を聴いて「こんなハスキーでソウルフルな歌声のシンガーがいるなんて、韓国って奥が深いわー」って思ってたのがChoizaだったんです。後からラッパーだったって知って、衝撃受けました。

 

05. 만나 (会おう) – Zion.T

この曲はブラスがふんだんに使われているところが萌えポイントなのですが、先に書いたようにブラスも全部生演奏だったので、ものすごい臨場感でした。特に後半のブラスの見せどころで「フワーーン!」と鳴り響く音がかっこよかったです。ブラスの音って、シンセで出すと心底情けない音になるんですよね。だけどライブどころかCDでもシンセを使う人が多いことは残念です。まあお金が掛かるから仕方ないんだろうけど。音楽をコンピューターで量産するタイプのプロデューサーが増えてる中で、Primaryのように音楽論を理解しているプロデューサーは、(予算がある場合は)必ず生楽器ですよね。

そして私はこの曲の間、上にいるPrimaryばかり見ていました。高い位置にいるので手元が全然見えなかったんだけど、腕の動きから察するにキーボード弾いてるなーと思って。メインのエレピの音色。それでファンカムで確認したらやっぱ弾いてた。かっこいいなぁ、Primary最高!


(c) ahaha1024

 

06. 뻔한 멜로디 (ありふれたメロディ) – Zion.T, Crush

フィーチャリングしているCrushご本人が登場しました。1番は普通にZion.Tが椅子に座ったまましっとりと歌い上げて、2番になったら舞台袖からCrushが登場しました。この曲でしかCrushのことを知らなかったので、前知識が全然ない状態だったのですが、格好とか歌い方が清水翔太君を彷彿とさせるなーと思いました。このコンサートのあとからCrushの音楽をちゃんと聴き始めたので、今だったら生Crushの歌声聴いたら興奮してたかもしれない。この時は「この子うまいなー」って冷静に見ていたなんて、私のバカー!

とにかくZion.TもCrushもとっても歌が上手で(上手だからプロなのであって、上手というのはまったく褒め言葉にはなってないのだけど)、会場全体が聴き惚れてる感じでした。特に最後のほうのCrushの高音が美しくて、客席も「ヒューヒュー!」 って感じでした。2人のハーモニーもとてもキレイで、本当にうっとりしましたよ。あ、そういえば曲が始まる前にZion.Tがアルバムを準備中で、4月に出る予定だって言ってました。

※後日追記:約束通り、4月にZion.Tのファーストアルバム『Red Light』が出ました。想像を遥かに超える大ヒットとなって、嬉しい限りです!

 

07. 독 (毒) – E SENS

Zion.TとCrushがステージを去り、青いライトがステージを差した瞬間に会場全体が何の曲をやるのか勘づいたようで、誰もいないステージに向かって「ギャーーーー!!」という歓声が響き渡りました。もちろん私も、青い光を見た瞬間に気づきました。やっぱりミュージックビデオの影響でしょうか?

そしてE SENSが登場し、ますます歓声はものすごいことに。最初のヴァースの間はラップが聴こえないくらいでした。逆に次のヴァースからはシーンと静まり返って、静寂の中に響くE SENSのラップ(=言葉)に会場全体が集中して耳を傾けているようでした。

私のこの曲への思い入れについては、別記事「Column | E SENS 『독 (毒)』 歌詞和訳&分析」をご参照ください(※くどいので注意 ←2回目)

約1年半ぶりに、公式的な表舞台に姿を現したE SENS。実は私、お恥ずかしながら、この曲を生で聴いて泣いてしまいました。E SENSを大歓声で迎えるファンたち。静かに聴き入ってる空気感。E SENSの強い決意を感じるラップ。オリジナルと違って、エレキギターが後半で泣いてる感じもたまらなかったです。

素晴らしいパフォーマンスを目の当たりにして、胸がえぐられるような気分でした。元々ファンではあったけど、なんかこれまでとは違う感じ? 完全にどっぷりと堕ちてしまった。アリ地獄ならぬE SENS地獄にハマっていく私。

ああ、もしかしてこれが恋ってやつ? (*´Д`)=зはぁ♡


(c) 은 지

 

08. 2주일 (2週間) – Rhythm Power

E SENSが晴れ晴れしく「コマッスムニダー」と言いながら去っていったあと(2日目は「カムサハムニダー」だった。どうでもいいけど)、打って変わって元気いっぱいお遊び満載のRhythm Powerのステージがスタート!

Rhythm Powerの歌謡曲のような感じの曲はちょっと苦手ないんだけど(小声)、曲調が好みじゃないってだけで、声はかなり好きです。そしてこの曲はPrimaryの曲なので大好き! 一応Amoeba Cultureの中ではアイドルグループという位置付けだと聞いたことがあるんだけど、「え、アイドル!?」って感じですよね(笑) まあ振り付けがあるところとか、確かにアイドルっぽいけど。この曲もサビの「2주일~」ってとこで指をピースサインにして腕を出す振り付けがあって、みんなで一緒にやって楽しかった!

さっきまでしんみりと泣いてしまった空気から一転、めちゃくちゃ楽しく歌って踊って盛り上がりました。Amoeba Cultureでこういうルンルン系の曲が似合うのってRhythm Powerぐらいだろうから、いいアクセントになるなーって思いました。


(c) coucoupetite

 

09. See Through – Gaeko, Zion.T

スクリーンにミュージックビデオがそのまま流れていました。とてもサイケデリックな色合いの映像なので、コンサート会場がクラブと化した感じで盛り上がりました。

あと、GaekoとZion.Tの2人とも、衣装が変わってました。オープニングのシックなスーツ姿ではなく、違うスーツ姿というか。結局スーツなんだけど(笑) Zion.Tはゴールドの派手なスーツで、Gaekoは半袖シャツにベストにハットで、2人ともスタイリッシュな感じでした。曲もスタイリッシュだから、衣装と調和してて良かったな。

何回ミュージックビデオを観たか分からないくらい大好きな曲なので、生で聴けて本当に感激でした。改めてGaekoのラップのかっこよさにため息。この曲が終わった瞬間、隣の席にいた20代半ばくらいのGaekoファンと思われる男性たちがため息交じりに「うわぁ~かっこいいねぇ~!」って言ってたので、「うんうん、かっこいいねぇ~!」って心の中で同意しておきました。

 

Report | 2013 Amoebahood Concert (2/4) に続く

 


Sakiko Torii
About Sakiko Torii
BLOOMINT MUSICの運営者である鳥居咲子は、幼少期よりピアノと音楽理論を学び、ロンドンに音楽留学をした。現在は音楽記事の執筆、ライブ主催、楽曲リリースのコーディネート、メディア出演など、韓国ヒップホップに関する様々な活動を展開している。著書に『ヒップホップコリア』。音楽以外に関するネタを集めた趣味ブログ『BLOOMINT DIARY』も運営中。別名ヴィヴィアン。
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