Ja Mezzが参加したSKY-HIのトラック『Name Tag』のミュージックビデオが公開!

Written By Sakiko Torii

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上記関連記事を見ればお分かりのように、最近Reddyと立て続けにコラボレーションしたことが話題になっている日本のラッパーSKY-HI。アイドルグループ「AAA(トリプル・エー)」のメンバーとして活躍する一方で、ラッパーとしての活動もますます精力的になっています。

ちょっと前からなんとなく告知はされていたので知っていた方も多いかと思いますが、12月12日に発売されたSKY-HIのニューアルバム『JAPRISON』に収録されている『Name Tag – Remix』にJa Mezzが参加しているのです! 今回も僭越ながら、コーディネーター的な立ち位置でお手伝いさせていただきました。

この『Name Tag』という曲は、Reddyが参加した『I Think, I Sing, I Say』が収録されているSKY-HIのミックステープ『FREE TOKYO』にオリジナル・バージョンが入っています。そちらは最近Ja Mezzと『Pink is the New Black』でコラボしたSALU、そして日本で活動する韓国人ラッパーのMoment Joonが参加しています。そして今回新たに収録されたリミックス・バージョンには、Ja Mezzと日本のベテランラッパーHUNGERの2人が参加しています。

そしてなんと、12月13日にはデラックス・バージョンとして(←今、勝手に名付けた)オリジナルとリミックスの5人全員が参加したミュージックビデオが公開されました! このビデオがまたかっこいいんです! とにかく騙されたと思って一度観てみてください。6分もあるとは思えないほど、一瞬で時間が過ぎ去ってしまいますよ!!!

[MV] SKY-HI / Name Tag feat. SALU, HUNGER, Ja Mezz, Moment Joon

 

フロウにしてもリリックにしても、5人のラッパーそれぞれの個性が炸裂していて最高です。5人の中で誰が勝ってるかとかそんな陳腐な話ではありません。それぞれのName Tag、つまりレッテルだったり、名誉だったり、傷だったり、ブランディングだったり、イメージだったりといろいろあると思うのですが、自分自身に付けられた付加価値について、5人それぞれがその人にしかできないストーリーをラップしているのです。「めっちゃすごい Mezz すごい」ってなんだそれって感じですが(爆)そこも含めて最高!

個人的にはHUNGERの『BLUE GIANT』ネタに萌えました。ジャズが好きな人なら絶対に読んだほうがいい漫画です。お勧め度★★★★★!!

ちなみに別記事にも書いたと思いますが、このミュージックビデオ内でJa MezzとSALUが再び共演していることは、『Pink is the New Black』とは関係なく本当に偶然です。だからまさかこの2人が、こんなに短期間のうちに2回目のコラボをすることになるとは思いもしませんでした。

そしてもうひとりの韓国人Moment Joonですが、彼は他の韓国人ラッパーとは全く違う特殊な存在です。もう何年も日本に住んでいて、日本でしか活動したことがありません。この曲の歌詞にもバッチリ出てきますが、「在留カードを持って日本に住む外国人」という立場ならではのラップが聴けるのが彼の醍醐味です。パンチラインの連続で、政治的・社会的な内容にも臆せずラップする骨のあるラッパーです。Ja Mezzはこのビデオの撮影中、Moment Joonに「本当に韓国人?本当の本当に?100%!?」ってしつこく聞いていて笑いました(笑)

撮影中のJa Mezz。歌詞に何度も出てくる「Yellow」というキーワードにピッタリのブーツを履いているのは、ただの偶然でした(笑)

 

この『Name Tag』のビートはSKY-HI自身がプロデュースしているのですが、ビートだけでなくアルバム『JAPRISON』全体のリリックにもSKY-HIの内面の話が込められていて、1枚を通してSKY-HIというひとりの人間を感じられる作品なのではないかと思います。曲がそれぞれ独立しているようで、リリックに関連性があったりして、本当に奥が深い作品です。あまり薄っぺらい言葉で語るのは申し訳なく思ってしまうほどです。

タイトルの『JAPRISON』は「JAPAN(日本)」と「PRISON(監獄)」を合わせた造語であると同時に、「JAPanese Rap IS ON(日本のラップはイケてる)」というダブルミーニングを持っています。音楽を含む文化にしても、社会的な状況にしても、この閉塞感のある現在の日本を監獄に例えながら、だけどまだまだ日本のラップは大丈夫、監獄から抜け出そう、そういう思いが込められています。以上、私なりのザックリとした解釈でした。

7曲目の『Doppelgänger』はReddyと同じくHi-Lite Recordsに所属するYosiがビートを提供しています。『I Think, I Sing, I Say』のインタビューで「ヒッパプチョアヘ?」で話題になった、あのYosiです。なんの話か分からない方は、このページの上部にある「関連記事」の一番上の記事をクリックしてみてください。

そして『I Think, I Sing, I Say』が収録されている『FREE TOKYO』が収録されているバージョンのデラックスなCDも出ています。フリーのミックステープとして出した『FREE TOKYO』と違い、これは有料販売されているものなので、「R」にバツを付けて『FEE TOKYO』になっているというのも「さすがラッパー!」といった感じです。

↑ 私の名前もクレジットに載ってる!(ただの自慢)

 

記事がものすごく長くなっちゃいましたが、最後にもう一個だけ。『JAPRISON』の1曲目に収録されている『What a Wonderful World!!』のミュージックビデオもすごいですよ! まだ観てない人がいたら、ぜひご覧になってみてください!

まず、何よりも編曲がヤバいんです。トリッキーなドラムビートとか、ホーンセクションとか、全体的にジャジーな感じなんですけど、ピアノソロを弾いてるのはなんとあのセルジオ・メンデス! リズムも途中で3拍子になったり、コーラスも重厚だったり、とにかくすごいんです(語彙力)。そしてこの映像の世界観。動物たちとの「最後の晩餐」みたいなシーンとか、アンニュイな雰囲気のある素敵なモデルさんとか、その芸術的過ぎるメイクとか、アルバムのタイトルを感じさせる「JAPAN感」と「PRISON感」とか。私もう本当に感動しちゃいましたよ!!!

[MV] SKY-HI / What a Wonderful World!!

 

ということで話があっちこっちに飛びましたが、とにかく皆さん『Name Tag』のミュージックビデオたくさん観てください。そして『JAPRISON』をたくさん聴いてください。

 


 

SKY-HI – JAPRISON のご購入・ご視聴はこちらから

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writerSakiko Torii

BLOOMINT MUSICの運営者。韓国ヒップホップ・キュレーターとして執筆、ライヴ主催、音源/MV制作サポート、メディア出演など多方面に活躍中。イギリスに音楽留学していた本格派。著書に『ヒップホップコリア』。

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