Introduction | HI-LITE RECORDS


※2014年6月14日時点

韓国のアンダーグラウンド・ヒップホップファンの方々にとっては、あまりに当たり前の存在であるHI-LITE RECORDSですが、実はみんな良く知ってるようで、知らない部分もたくさんあるかと思います。というのも、HI-LITEって実はネットに出ている情報が少ないんですよね。Wikipediaあたりに一部のメンバーのプロフィールが少々載っている程度で。公式サイトも非常に簡素な作りで、レーベルの略歴も所属アーティストのプロフィールも何も載っていません。

今回HI-LITEの初来日ライブを私が主催させていただくことになりましたが、企画書を書き始めたときは、あまりにも情報が少なすぎて途方に暮れました(笑)その後、HI-LITEから借りた資料でレーベルの略歴はだいたい把握できたのですが、それでもまだ全然情報不足でして。自分でリサーチした結果と合わせて、何とか必要書類等を完成させることができました。そしてせっかくなので、今回リサーチしてまとめた結果をすべてブログにまとめることにしました。

 


 

HI-LITE RECORDSとは?

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Website: http://hiliterecords.com/
Facebook: https://www.facebook.com/HILITERecords
Twitter: https://twitter.com/hiliterecords

2010年4月に設立された韓国のレコードレーベル。ヒップホップ、R&B、ソウル、ターンテーブリズムなどのブラックミュージックを手掛けるアーティストを発掘し、アルバム制作・公演企画および映像制作などを行っている。ひとつの音楽性に固執せず、所属アーティストそれぞれの音楽的個性を大切にしているのが特徴。

HI-LITE RECORDSの設立者であるPaloaltoは、2002年に音楽活動を開始して以降、数多くのフィーチャリング参加を通して知名度を上げていった。そして2004年に発表したEP『足跡』、2005年に発表したファーストアルバム『Resoundin’』を通して、名実共に韓国ヒップホップ界の中心人物に躍り出た。その後、大手メジャーレーベルであるJungle Entertainmentにて活動の場を広げたPaloaltoは、2010年4月にその傘下としてHI-LITE RECORDSを設立し、独自の道を歩み始めた。『ローカル文化の活性化とアンダーグラウンドの発展』をモットーに掲げ、B-Free、GLV、211、Okasian、Evo、Double Deckなど、3年間で様々なアーティストの加入と脱退を経て、2013年4月のReddyの加入によって現在の姿となった。

ラッパーのみならず、DJ、ボーカリスト、プロデューサー、アートディレクターなど多方面のアーティストたちが所属し、多様な文化コンテンツを作り出すHI-LITE RECORDSは、その後急速に韓国ヒップホップ界の中心に登り詰め、熱狂的なライブパフォーマンスによってライブの本質を見せるレーベルとしての位置づけを確固たるものとした。

2013年6月にはレーベル全員が集結して作ったコンピレーション・アルバム『HI-LIFE』を発表し、韓国ヒップホップ・シーン最大の音楽賞『HIPHOPPLAYA AWARDS』にて『今年のアルバム』を受賞し、さらに同賞の『今年のレーベル』もHI-LITE RECORDSが受賞した。

 

『HI-LIFE』収録曲『What We Do II』

 


 

 Paloalto (パロアルト)

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MC / Producer
HI-LITE RECORDS 設立者 / CEO
本名:ジョン・サンヒョン
1984年1月24日生

2002年にラッパーとしてクラブなどで音楽活動を開始して以降、数多くのフィーチャリング参加を通して着実に知名度を上げていった。2004年にレーベル『神の意志』の創立メンバーとして加入し、同年ファーストアルバム『발자국(足跡)』をリリース。2006年にはラッパーThe QuiettとP&Qを結成し、韓国ヒップホップ界伝説のレーベルであるSoul Companyを通じてアルバム『Supremacy』をリリースした。その後、Dynamic Duoの全国ツアーに参加したPaloaltoは、そのときの縁で親しくなったTiger JKが経営するJungle Entertainmentと2008年に契約、Drunken TigerのサポートMCとして活躍した後、2010年にその傘下として、よりインディー色の強いHI-LITE RECORDSを設立した。同年リリースしたアルバム『Daily Routine』は、2010年のTop10ヒップホップ・アルバムに選定されるなど高い評価を受けた。それ以降も数多くのアルバムリリースや公演を通して精力的に活動を繰り広げ、2013年にリリースしたアルバム『Chief Life』は韓国版グラミー賞ともいえる『韓国大衆音楽賞』で『最優秀ラップ・ヒップホップアルバム』を受賞、名実ともに韓国ヒップホップ界のトップMCに躍り出た。

<Album Discography>
2004年2月 EP『발자국(足跡)』
2005年6月 アルバム『Resoundin’』
2006年7月 P&Q プロジェクト・アルバム『Supremacy
2010年4月 EP『Lonely Hearts
2010年11月 アルバム『Daily Routine
2011年6月 デジタルEP『Fever For Calmness』
2011年12月 ミックステープ『전야제(前夜祭)
2012年7月 Paloalto & Evo プロジェクト・アルバム『Behind The Scenes
2013年6月 HI-LITE RECORDS コンピレーション・アルバム『HI-LIFE
2013年11月 アルバム『Chief Life

 

Paloalto & Evo 『Behind The Scenes』収録曲『Do It Like Us』

 

『Chief Life』収録曲『또 봐 (Au revoir)』

 


 

 B-Free (ビーフリー)

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MC / Producer
本名:チェ・ソンホ
1985年8月19日生

韓国語と英語を自由に操ったゆるいフロウが特徴のラッパー。少年時代を過ごしたハワイでの経験を元にした歌詞が多い。L.E.Oが率いるクルー、도깨비즈(Dokkebeez)の元メンバー。2009年8月にはHIPHOPPLAYAで『今月の新人』に選ばれ、2010年10月には『今月のアーティスト』に選ば​​れた。

<Album Discography>
2009年8月 EP『자유의 뮤직(自由のミュージック)』
2010年3月 EP『Road To Freedumb』
2010年7月 アルバム『Freedumb
2010年10月 ミックステープ『The Ticket』
2011年5月 ミックステープ『How To Make A Mixtape
2012年10月 アルバム『희망(希望)』
2013年6月 HI-LITE RECORDS コンピレーション・アルバム『HI-LIFE
2013年10月 B-Free & Optical Eyez XL プロジェクト・アルバム『Nightmare Project
2014年6月 アルバム『Korean Dream

 

『Freedumb』収録曲『Where You At (Feat. Minos, R-EST) 』

 

『희망(希望)』収録曲『Coffee Break (Feat. Bizzy)』

 

『Korean Dream』収録曲『Hot Summer』

 


 

 Huckleberry P (ハックルベリー・ピー)

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MC / Producer
本名:パク・サンヒョク
1984年6月4日生

韓国ヒップホップ界No.1とも言われる高いフリースタイルの実力を誇るラッパー。 通称Huck P(ホクピ)。2007年に7人ST-Egoのアルバム『Lucky#7』に参加してデビューし、2008年にはJJKなどとD-Leagueを結成してアルバムを発売した。2009年にはプロデューサーSoulfishとOne MC, One Producer形式でPinodyneを結成、これまでに2枚のフルアルバムをリリースしている。2014年には初のソロアルバム『gOld』もリリースした。

<Album Discography>
2007年10月 7人ST-Ego アルバム『Lucky#7』
2008年12月 D-League アルバム『Defiga presents D-League
2009年7月 Pinodyne EP『Pish!』
2010年11月 Pinodyne アルバム 『PINOvation
2011年10月 EP『Man In Black』
2011年11月 ミックステープ『날치기통과(ひったくり通過)』
2012年5月 Get Backers アルバム『Get Backers
2013年4月 Pinodyne アルバム『PINOcchio
2013年9月 Get Backers EP『Old Boy
2013年6月 HI-LITE RECORDS コンピレーション・アルバム『HI-LIFE
2014年3月 アルバム『gOld

 

フリースタイルMCとしての地位を一気に上げた『Mic Swagger』

 

Pinodyne『PINOcchio』収録曲『걸리버여행기 pt.1 (Feat.Evo) 』

 


 

 Evo (イヴォ)

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MC / Producer
本名:イ・ジュニョク
1983年10月28日生

2010年よりJinbo、GEMと3人でIll Jeanzとして本格的に活動を開始。Okasianのプロデュース、Jinboからの推薦などを機にHI-LITE RECORDSと契約。その憂いある独特の声質により、ラッパーだけでなくボーカリストとしても数多くの楽曲にフィーチャリングしてきている。2012年に発表したPaloaltoとのプロジェクト・アルバムが好評を博し、2014年には初のソロアルバム『Beautiful Mind』をリリースした。

<Album Discography>
2010年6月 Ill Jeanz プロジェクトEP『Wear My Illjeanz
2012年3月 EP『My Way』
2012年7月 Paloalto & Evo プロジェクト・アルバム『Behind The Scenes
2013年6月 HI-LITE RECORDS コンピレーション・アルバム『HI-LIFE
2014年4月 アルバム『Beautiful Mind

 

Ill Jeanz 『Take It Slow』iTunes ダウンロード

 

『Beatiful Mind』収録曲『무중력(無重力) (Feat. Paloalto)』

 


 

 Okasian (オケイション)

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MC
本名:キム・ジヨン(アレクサンダー・キム)
1987年3月11日生

韓国系アメリカ人。2010年にB-Freeが行ったHIPHOPPLAYAの『Where U At?!』ラップ・コンペティションで受賞したことを機に、B-Freeのミックステープに参加し、HI-LITE RECORDSに加入した。2011年8月にはHIPHOPPLAYAの『今月の新人』に選ばれた。日本人アーティストとも交流が多く、DJ BEERT & Flammableの『ASHES TO ASHES』、Lootaの『Dessin』、SEEDA & DJ ISSOの『CONCRETE GREEN THE CHICAGO ALLIANCE』などに参加している。

<Album Discography>
2010年8月 ミックステープ『Preseason #1』
2011年5月 ミックステープ『Preseason #2』
2012年12月 アルバム『탑승수속(搭乗手続)』
2013年6月 HI-LITE RECORDS コンピレーション・アルバム『HI-LIFE
2013年10月 「The Cohort」コンピレーション・アルバム『Orca-Tape

 

『탑승수속(搭乗手続)』収録曲『소문내 (Spread The Word)』

 

DJ BEERT & Flammable 『ASHES TO ASHES (Feat. Squash Squad, JayAllDay & Okasian)』

 


 

 Reddy (レディ)

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MC / Producer
本名:キム・ホンウ
1985年11月11日生

2011年より活動を本格化させた。HI-LITEには2013年に加入したばかり。徐々に速度を上げていく「ファースト・ラッピングスタイル」を得意とする。レーベルメイトであるOkasianらとともに、ヒップホップ・クルーThe Cohortに所属しており、クルーとしてもアルバムをリリースしている。

<Album Discography>
2011年9月 EP『Capt. Reddy』
2011年11月 ミックステープ『Work days, Weekdays & Weekend』
2013年4月 B-Free & Reddy プロジェクト・シングル『Work』
2013年8月 アルバム『Commitment
2013年6月 HI-LITE RECORDS コンピレーション・アルバム『HI-LIFE
2013年10月 「The Cohort」コンピレーション・アルバム『Orca-Tape
2014年6月 アルバム『Imaginary Foundation

 

The Cohort 『Orca-Tape』収録曲『Time (Okasian, Reddy, Kid Ash)』

 

『Imaginary Foundation』収録曲『그냥 해 (Just Do It)』

 


 

 Double Deck (ダブルデック)

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DJ / Beatboxer
DJ Djanga(左)、TKO(右)

DJであるDJ Djanga(DJチャンガ)とビートボクサーであるTKOによるパフォーマンスチーム。DJ Djangaは2000年代初頭より活動を開始し、2003年にDJ Juiceと結成したDJチーム、Bust Thisでの活動を通してその名を広く知らしめた。その後、Trespassの客員メンバーだったTKOとDouble Deckを結成してHI-LITE RECORDSに加入し、数多くのアーティストのアルバムへの参加、公演活動、CM楽曲提供など幅広い活動を展開している。2008年には『CJ Young Festival 音楽部門』で大賞を受賞した。

<Album Discography>
2007年12月 Bust This アルバム『Hello! Bust This!』(DJ Jangka)
2007年5月 Trespass アルバム『Love & Show』(TKO)
2012年5月 Double Deck ミックステープ『HI-LITE 2nd Anniversary』

 


 

 Soul One (ソウルワン)

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Vocalist

Paloaltoが所属していたクルー、ゲファサンの出身で、B-Free、GLVなどと並んでHI-LITE RECORDS設立当初より共にしてきている。レーベル内で唯一のヴォーカリストであり、所属アーティストたちのアルバムに数多くフィーチャリング参加をしている。R&B色の非常に強いボーカルが特徴で、圧倒的に高い歌唱力を誇る。

 

『Go Away』

 


 

 GLV

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MC

PaloaltoやSoul Oneと同じくゲファサン出身で、HI-LITE RECORDS設立当初からのメンバー。2008年にアルバム『Life In Hard Knox』をリリース。HI-LITE RECORDS内外問わず、多くのアーティストたちの楽曲にフィーチャリングをしてきている。

 

Soulfish 『What We Do (Feat. Okasian, GLV, Paloalto, B-Free, Huckleberry P, Evo)』

 


 

 Soulfish (ソウルフィッシュ)

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Producer

旧知の仲だったHuckleberry PとOne MC, One Producer形式のデュオPinodyneを結成し、これまでに2枚のアルバム(『PINOvation』と『PINOcchio』)をリリース。HI-LITE RECORDS所属のほかのアーティストたちの楽曲制作、アレンジ、伴奏なども手掛ける。

 

Soulfish & Evo 『Feels Good – Making Video』

 


 

 211

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Producer

Paloaltoと古くからの友人で、2人でプロジェクト・チームLonely Hearts Clubを結成(参考記事:Lyrics | Lonely Hearts Club – Sunshine Seoul)。Drunken Tiger、Beenzinoなど、HI-LITE RECORDS以外のアーティストのプロデュースも手掛けてきている。

Sakiko Torii
About Sakiko Torii
BLOOMINT MUSICの運営者である鳥居咲子は、幼少期よりピアノと音楽理論を学び、ロンドンに音楽留学をした。現在は音楽記事の執筆、ライブ主催、楽曲リリースのコーディネート、メディア出演など、韓国ヒップホップに関する様々な活動を展開している。著書に『ヒップホップコリア』。音楽以外に関するネタを集めた趣味ブログ『BLOOMINT DIARY』も運営中。別名ヴィヴィアン。
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