Report | 不汗黨『折衝 in Japan』ファンミーティング


2013年11月17日、韓国ヒップホップクルー、不汗黨(プランダン)のファンミーティングを開催しました。参加者はファンが10名、アーティストはDJ Skip、P-type、Kebee、Nuck、 Minos、RHYME-A-、Optical Eyez XLの8名ということでほとんど合コン状態ですが、結論から申し上げますと、カップルは誕生しませんでした!

準備のために早めに開催場所に行くと、スマートフォンのゲームに夢中になっているDJ Skipがいました(笑)それからしばらくすると、Kebeeがお姉様ご夫妻を連れてやって来ました。実はKebeeのお姉様は日本にお住まいで、その関係でKebeeも少しだけ日本語を勉強したことがあるそうです。ライブのMCでも「皆さん、本当におもしろいですか?」など他のメンバーよりもちょっと上を行った日本語を披露していました。

ちなみにサインにも可愛いひらがなで「ありがとごじゃいます」と書いてくれました。「ざ」ではなく「じゃ」と書いた瞬間「あ!!!」って思ったのですが、「これで合ってる?」と聞かれて、思わず「はい」と答えてしまいました。萌えポイントはそのままにしておきたいという、歪んだ愛情が芽生えてしまいまして……。そのあとすぐに、私とは違ってまともなファンの方から指摘されて直していました。

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Kebeeの可愛いひらがなが光る一枚

 

Kebeeのお姉様ご夫妻とKebeeはとっても仲良さそうに見えて、すごく素敵でした。残念ながらファンミーティング開始直前に帰られてしまったのですが、心無しかお姉様ご夫妻を見送るKebeeがちょっと寂しそうに見えたかな。次に来日したときは、ぜひもっとゆっくりと姉弟水入らずで過ごして欲しいですね。

そうこうするうちにファンミーティングの時間が近づいて参りました。ファンの皆様とアーティストたちが次々に店内に入ってきて、準備もほとんど整ったそんなとき。なんと、DJ Skipがゲームのやりすぎでスマートフォンの電池がなくなってしまったというではないですか。ファンの方が持っていたポータブル式のバッテリーをお借りすることになりました。なんていうか、しょっぱなから面白いエピソードを落としてくれて場が和みましたね。

そして乾杯の前に、ライブとファンミーティングの両日にファンの皆様からアーティスト宛てにいただいたお酒をパチリ。立派な日本酒を前に、アーティストたちも大喜び。

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ファンの皆様のゆかりの地やお名前などにちなんだ銘酒の数々

 

最初、日本酒のビンに貼ってある「精米歩合60%」という表示を見て、P-typeが「アルコールが60%!?」と驚いていました。それを聞いた皆が「ええ!?」と若干恐怖の表情になりましたが、すぐに15%だと分かると「ああ~やっぱり!」と安心していました。そして乾杯。やはりここは日本なので「とりあえず生」の文化に合わせて生ビールで。

かんぱーーい!

全員で盛大に乾杯をしたあと、ファンとアーティストたちの楽しい交流会……のはずでしたが、意外にもシャイなアーティストたち。お店の中はファンサイドとアーティストサイドで真っ二つに分かれてしまいました(汗)

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アーティストサイド

 

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ファンサイド

 

アーティスト個々人にプレゼントを持ってきてくださったファンの方とアーティストの間で、伝書鳩の役割を務めるわたくし。次は誰? P-typeさん? はいはい。P-typeさーん、プレゼントですよー。次は? Kebeeさーん。とかやりながらも、なかなか交流が深まらない。

ここは何とか場を持たせないと、と内心焦り始めていたとき、ありがたいことにファンの皆様から私宛てにプレゼントをいただきました。ライブ当日の写真をプリントアウトしたものをアルバムにして持ってきてくださったんです。私のことまで気遣ってくださるというそのお気持ちが本当にありがたくて、とても幸せな気持ちになりました。本当にありがとごじゃ……いや、ありがとうございます!

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アルバムを見せていただいている場面

余談ですが、このアルバムをアーティストたちにも見せたとき、Eluphant(Kebee & Minos)が写っている写真を見るや否や「あ、ゲイカップル!」とNuckが言い放ちました(笑)そしてページをめくると今度はNoise Mob(Minos & RHYME-A-)が写っていたので、彼らもゲイカップルなのかと聞いたら「いや、彼らは違う」と。そして元のページに戻して、KebeeとMinosのツーショットに向かって再び「ゲイカップル!」って(笑)

皆さん、ここ大事なところなのでメモっておいてください。Noise Mobはカップルじゃないけど、Eluphantはカップルです。Minosを巡った三角関係の結果、Kebeeが勝ったという理解でよろしいでしょうか。ちなみにRHYME-A-はDJ Skipとカップルだという噂もありますが、未確認です。

それからファンの方々より、今年の夏に韓国で行われたBorn Kimのライブに行ったときの写真も見せていただきました。これはご本人にもお見せしなければと思い、再び伝書鳩の役割に戻ります。おーいBorn Kimさーん!

はい、やって来ましたBorn Kim。写真を見てとても喜んでいました。その写真やファンの皆様が持参したCDなど一枚一枚に丁寧にサインをしながら会話を楽しんでいましたが、その柔らかい表情と口調から、いつも応援してくださっている皆様に対する感謝の気持ちがひしひしと伝わってきました。

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ファンと交流を楽しみながらサインをするBorn Kim

 

そしてOptical Eyez XLもやって参りました。Born KimとOptical Eyez XLの2人は、ファンミーティング全体を通して一番積極的にファンの皆様と交流を図っていたように思います。特にOptical Eyez XLは人懐っこい性格で、冗談をたくさん交わしながら全員との交流を楽しんでいました。

しかしこの下の写真、なぜか遠くにいるNuckとMinosがカメラ目線。

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遠くからこちらを伺う約2名

 

このあとBorn Kimが、みんなで一緒に写真を撮りたいと言ってご自身のスマホを取り出しました。それにしてもBorn Kimがこの下の写真をInstagramにアップしたのを見たときは一瞬焦りましたが。我々一般人の肖像権!(笑)

だけどファンと一緒に写真を撮りたいと言ってくれたのはBorn Kimだけでした。(私の知らないところで言ってくれていたメンバーがいたらすみません。)ひとつひとつの振る舞いや態度などを見ると、Born Kimは「ジェントルマン」という言葉が最も似合う男性だと思いました。個人的にはヨン様に振る舞いが似てるなと思って、胸に手を当てて「家族の皆さん」とでも言うんじゃないかと期待してしまいましたね。

そんなジェントルマンBorn Kimのことを、陰で「トロット(韓国の演歌)歌手」(ライブ当日の衣装が白のスーツでトロット歌手のようだったから)と呼んでP-typeと爆笑していたことは内緒ですよ。

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元写真はトロット歌手のInstagram(bornkim1)にアップされています

 

Born KimはInstagramで、この写真に「ありがたい方々と一緒に。改めて考えてみても、本当に不思議で素晴らしい経験」とコメントを載せていました。本当に素敵な方ですね。このコメントを読んで、Born Kimの元に嫁ぎたい女性ファンが続出したのではないかと想像しております。ありがたいのはあなたのほうですよ!

そしてこれを機に、ファンとアーティストたちの交流が少しずつ進み始めました。これにて伝書鳩のお役目終了。皆それぞれ会話を楽しんだり、サインをもらったり、一緒に写真を撮ったり、思い思いの時間を過ごしました。

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サインに快く応じるNuck

 

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Minos

 

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Optical Eyez XL

 

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DJ Skip

 

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RHYME-A-

 

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Kebee

 

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ゲイカップル

 

ところで今回残念ながらファンミーティングに参加することができなかったファンの方より、Born KimとNuck宛てに質問をお預かりしていました。質問内容はズバリ「結婚しないんですか?」というものです。これは何よりも重要な質問だと判断した私は、迷うことなく尋ねに行きました。Born Kimは、結婚は今の時点では考えていないというようなことを言っていました。もうちょっと長く何かを説明しましたが、私の初級レベルの韓国語力では聞き取れませんでした。ただ、どこかしら照れくさそうな表情で話していたのが印象的でした。もしかしたら重要な告白でもしてたのかしら。いや、そんなことは絶対にないと信じましょう。

続いてNuckに「ファンから質問を預かっています」と言うと、Nuckは「はい」と答えてとっさに姿勢を正したんです。そういう無意識の行動から、ファンの質問にきちんと答えようとする誠実な性格が伺えますよね。ところが、質問を受けるために姿勢を正したNuckに向かって私が言ったのは「結婚しないんですか?」というもの。それを聞いた瞬間、ブハッと吹き出して崩れ落ちてましたが、すぐに「僕は音楽と結婚しました」とテンプレのような回答が(笑)

「ああ、そうですか」としらけた反応をした私に向かって何か必死に言い訳をしていましたが、私の韓国語力では聞き取れませんでした(2回目)。ただ、どうやら音楽と結婚をしたという事実について詳しく説明していたようでした。そしてNuckの正面に座っていたRHYME-A-が「嘘つき~嘘つき~」としきりにからかっていました。

その場で「音楽と結婚したそうです」と質問者の方にツイッターで返信すると、「彼女はいないのかな?」と返ってきたので、そのまま尋ねてみました。すると「いない」との回答。にわかに信じがたいので「本当に?」と3回ほど聞き返したのですが、「本当にいない! いいえ!」と言われました。「いいえ」だけがなぜか日本語でした(笑)

忠実に再現すると「チンチャ! チンチャオプソ! イ・イ・エ!」って感じでしょうか。しかも「イ・イ・エ! と今すぐ返事を書いてください!」と、早急な対応を強要されました。そんな必死になるなんて、一体なんなのでしょうか。女の子を紹介して欲しいのでしょうか(笑)

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音楽と結婚したNuck

 

Noise Mobの2人には、日本の女性ファンの間で人気が急上昇しているという話をお伝えしました。まずはRHYME-A-に、この前のライブがカッコ良くて恋しちゃったファンもいるようだと伝えると、「当然だ」とのこと。普段いろいろな映像を観ていても感じることですが、こういうジョークのセンスが抜群なところがRHYME-A-の大きな魅力のひとつですよね。あれ? ジョークのつもりじゃなかったりして?

そしてMinosには、日本中の女性ファンがMinosの笑顔に夢中になっていることを伝えました。すると「キブンチョアヨ(いい気分です)」と最高の笑顔で答えてくれました。それそれ、その笑顔だよ! まぶしすぎてカメラのシャッターを切ることができませんでした。

せっかく人気が出たから日本でソロライブをやったらどうかと提案してみたところ、お客さんが数人しか来ないだろうと謙遜するMinos。っていうか、むしろありがたいライブですね、それ。実現したら鼻血モンですよね。

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日本で新たな女性ファンをたくさん獲得したNoise Mob

 

お酒の進んできたP-typeは途中からだいぶ壊れ始めて、ご自身のことをトトロに似ていると言い始めました。いやはや言われて初めて気づきましたが、こんなにトトロにそっくりな人は見たことがないです。そして「トトロ~♡」と言いながらお腹を撫でてあげると「ガハハハ!」と喜ぶというプレイがスタート。その場にいたファン何人かでお腹を撫でるという異様な光景でしたね(笑)

P-typeは「だいじょうぶ?」という日本語がお気に入りのようで、何度も「だいじょうぶ?」と聞いてきました。そのたびに「だいじょぶ、だいじょぶ」と流していたんですが、P-typeのほうがよっぽど大丈夫じゃないんじゃないかと思って「ケンチャナ(大丈夫)?」と聞き返すと、「うぅーーーーん。。。」って口をとがらせて首を傾げていて、その異常な可愛いさに悶えた次第です。

そんな「ケンチャナ?」の流れで思わずチョナンカン(SMAPの草彅剛)の「ケンチャナ、ケンチャナ、ケンチャナヨ~」を歌うと、「チョナンカーン!」と喜んでくれました。実は私、この曲を知ったのはつい最近のことだったのですが、知ってすぐに韓国の方に披露することができて本望です。そのあとしばし一緒にケンチャナ、ケンチャナ~と歌っていました。

ちなみにP-typeはサザンオールスターズとクレイジーケンバンドが好きだそうです。特に『愛しのエリー』を大絶賛していました。そして今回初めて日本に来たけど、道がとても綺麗だし、人々も親切だし、日本のことが好きになったと言ってくれました。ただ、日本は自分には何でも小さすぎると言っていました。いえ、あなたが大きすぎるんです。

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こんな強面だけど、実はキュートなP-type

 

そして気がつくと、いつの間にやらアーティストとファンのハグ大会が開催されているではないですか! こんなことが起こってもいいのでしょうか!? 人生って……! 素晴らしい!!!

だけどこうしてハグ大会が実現したのは、お越しくださったファンの皆様のマナーが良かったからだと思うんです。キャーキャー言いながらアーティストを触ったりすることもなく、アーティストのペースに合わせて落ち着いて接してくださったからこそ、そしてその行動から彼らの音楽を本当に愛してくださっていることが伝わったからこそ、アーティストたちも心を許してくれたのだと思います。

しかしそんな中、特に恥ずかしがり屋のかわいこちゃん2人組みがいて、ハグしてもらうように言ってもどうしても逃げ回る。そして数年来のファンであるお姉様たちも遠慮して逃げ回る。ファンから逃げ回られるRHYME-A-(笑)仕方ないのでそばにいたDJ SkipとハグするようRHYME-A-に告げたのですが、やたら積極的に迫ろうとするDJ Skipと、激しく嫌がるRHYME-A-が対照的で面白かったです。

残念ながらその2人のハグも不発に終わってしまったため、とりあえず恥ずかしがり屋の2人と一緒に4人の写真を撮ってあげることにしたのですが、私が「パシャッ」と撮ったと同時に「パシャッ」と激写したDJ Skip。てっきり4人でポーズをとっていたつもりだったRHYME-A-が、「なんだよ~!」と突っ込みながらじゃれ合っていました。やはりこの2人、噂通りカップルなのでしょうか。

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4人でポーズを取ってるつもりのRHYME-A-と、その姿を激写するDJ Skip

 

いよいよ楽しかったファンミーティングも終わりに近づき、最後に全員で記念撮影をすることに。アーティストたちはカウンターの中へ、ファンはカウンターの前に並びます。これまで自由に席を移動しながらバラバラで楽しんでいましたが、ここに来てアーティスト全員が横一列に並ぶという奇跡の光景が目の前に広がりました。

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奇跡の光景

 

P-typeにキヨミ(韓国で流行した愛嬌をふりまく振り付けのようなもので、K-POPアイドルたちがよくやっている)をやってと頼んだところ、一切のためらいもなくこんな姿を見せてくれました。こんなキュートなキヨミ、見たことがないです。どんなアイドルよりもキヨミです。隣りにいるKebeeが若干引いているようにも見えます。

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韓国ナンバーワンのキヨミ

 

そして記念撮影。

皆様、お疲れ様でしたー!

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来てくださった皆様、本当にありがとうございました。アーティストにとっても、ファンの皆様にとっても、一生の思い出となった夜だと思います。お互いに感謝の気持ちを持ちながら、ずっと支え合っていけるといいですね。今回は残念ながら参加できなかった皆様も、来年また同様の機会

があればぜひご参加ください。
これからも不汗黨が韓国で、そして日本でも活躍していけるよう、多大なる応援をよろしくお願い申し上げます!

 


 

おまけ。

ファンミーティング終了後、メディアから取材を受けました。今回の来日中に行なわれた取材の掲載情報につきましては、詳細が決まり次第お知らせいたします。

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インタビュー後に全員で撮影した写真

 

おまけ、その2。

私は取材終了後すぐに帰宅したのですが、その後はお店に飾るために全員から書いてもらったサイン色紙を使って遊んだようです。選んだサインの人のモノマネをして、誰のマネなのかを当てるというゲームだそうです。とても盛り上がったようで、最後の最後に楽しい夜を日本で過ごしていただいて良かったですね!

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Photo credits go to Born Kim, Che, Sakiko, Macco, Tamago, Ekko and Masumi
Please do not reupload the images.
写真の無断転載はご遠慮くださいませ(リンクはご自由にどうぞ)


Sakiko Torii
About Sakiko Torii
BLOOMINT MUSICの運営者。イギリスでの音楽留学経験を生かした音楽的に深みのある記事が売り。独自スタイルのライブ企画、楽曲リリースのコーディネート、ライター活動、各種メディア出演など、韓国ヒップホップにおいて多方面に活躍中。著書に『ヒップホップコリア』。別名ヴィヴィアン。
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