CHANGMOが『Swoosh Flow』のミュージックビデオを公開。20名を超える仲間たちがカメオ出演!

Written By Sakiko Torii

CHANGMOが7月11日に『Swoosh Flow』のミュージックビデオを公開しました。

この曲は、先月リリースされたPaul BlancoとのコラボEP 『BIPOLAR』に収録されているトラックで、CHANGMO自身が作詞・作曲・編曲まで手掛けた一曲です。

CHANGMOとPaul BlancoがコラボEP『BIPOLAR』をサプライズリリース

 

『Swoosh Flow』はCHANGMOがドリルミュージックへの愛情を表現した曲だということです。ドリルミュージックとは2010年代初頭に米シカゴで生まれたヒップホップのサブジャンルで、トラップの一種とも言われていますが、トラップとは別だと言う人もいます。重くて暗くて不穏なビート、それから虚無的で暴力的なリリックが特徴です。オートチューンを使ったうねりのあるラップ、比喩や言葉遊びにはこだわらないリリックなども特徴に挙げられます。

トラップはドラッグに関するリリックが多いですが、ドリルは暴力をテーマにしたものが多いです。『Swoosh Flow』のミュージックビデオでも、全身真っ黒に包まれたファッションや無秩序で不穏な空気など、ドリルっぽさが演出されています。ドリルはイギリスでも人気が爆発して「UKドリル」と呼ばれているのですが、『Swoosh Flow』はUKドリルの影響が強いように感じます。

ちなみに曲名にある「Swoosh」というのはそのままだと「シュッ」という音を指す英単語ですが、ナイキのあのシュッとしたロゴのことも「Swoosh」と言います。読み方は「スウッシュ」。

 

曲名の通り、歌詞にはNIKEやスウッシュに関する単語がたくさん出てきますし、ミュージックビデオにもNIKEのアイテムがたくさん登場します。違うメーカーの看板とかも出ちゃってるけど(笑)、全体的にNIKE推しとなっています。

だけどこの『Swoosh Flow』のミュージックビデオでなにより面白いのが、総勢20名を超える人々がカメオ出演しているところです。『BIPOLAR』の制作仲間であるPaul Blancoをはじめ、キム・ヒョウン、ZENE THE ZILLA、Sway D、Don Malik、Mckdaddy、MBAクルーのMunchmanなど、実に多様なメンバーが勢揃い!

[MV] CHANGMO – Swoosh Flow

 

YouTubeの概要欄に出演者の一覧が書いてあったので、そのままこちらにも記載します。

Starring :
CHANGMO

Cameo : 
Make Sense, Planet Black, Pyunny, Jihun, Doya, Paul Blanco, Keem Hyoeun, SWAY D, Zene the Zilla, Damn Def, Don Malik, Mckdaddy, Chamane, 365lit, Jupiter, Munchman, BRLLNT, kaliburn, Juncheol, 999

B-Boys :
Gorilla Crew (FIHZ, NEO, KIMFLO)

先日ILLIONAIRE RECORDSの解体をお知らせする記事を書いた際、The QuiettがSoul Companyというレーベルを経営していたという話を書きましたが、Make SenseとPlanet BlackはSoul Company所属のラッパーでした。その後、この2人はILLIONAIRE & AMBITIONの社員として働いています(アーティスト活動も継続はしている)。同じく同社のスタッフであるPyunnyは、去年テレビ番組でDok2と一緒にラップを披露しました。

『Swoosh Flow』の歌詞の中でも、これらスタッフたちの名前を呼んでいます。さらに「俺のBOSS」としてThe Quiett、Dok2、Beenzinoの名前も呼んでいるのが感慨深いです。2:46あたりでILLIONAIREのロゴが映ったときもしんみりしてしまいました。この場所はCHANGMOの地元であるドクソという街で、CHANGMOのジャケットや映像などで度々登場します。ヒップホップでは自分の地元を「レペゼン」するのが通常ですが、CHANGMOは韓国の中でも特にそれが強いタイプで、このMVでもめっちゃドクソ感を出しています。

スタッフや音楽仲間たちがたくさんカメオ出演し、NIKEや周囲の人たちに対する想いをラップし、ドリルミュージックへのリスペクトを示した『Swoosh Flow』。チャートでは相変わらず『METEOR』が20位以内をキープしているという凄まじいロングランヒットとなっていますが、大衆受けする『METEOR』とマニア受けする『Swoosh Flow』、ポップなCHANGMOとハードなCHANGMO、どちらの姿でも100点満点の完成度を出すところがCHANGMOのすごさだと改めて感じます。
 


 

CHANGMO – Swoosh Flow のご視聴はこちらから

itunes spotify

 

writerSakiko Torii

BLOOMINT MUSICの運営者。韓国ヒップホップ・キュレーターとして執筆、ライヴ主催、音源/MV制作サポート、メディア出演など多方面に活躍中。イギリスに音楽留学していた本格派。著書に『ヒップホップコリア』。



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