EP | Primary & Anda - Do worry Be happy


韓国のブラックミュージック・シーンに欠かせないプロデューサーとして名高いPrimary。これまでもソロ活動だけでなく、様々なアーティストたちと数多くのコラボ作品を発表してきました。そして今回、Anda(アンダ)と4曲入りのプロジェクトEP『Do worry Be happy』を4月3日にリリースしました。Primaryのアルバムとしては前作『POP』から約7ヶ月ぶり、プロジェクトアルバムとしてはhyugohのオ・ヒョクとのコラボアルバム『Lucky You!』以来約3年ぶりとなります(厳密に言うと、その後に出した『2』シリーズもSURANとのコラボプロジェクトですが)。 

Andaは2012年に「次世代ダンシング・ディーバ」をコンセプトとしてデビューした女性シンガーです。ヤン・ドングン(YDG)がフィーチャリングしたシングル『말고 (Don’t Ask) 』でデビューしました。当時はAndamiro名義でしたが、今はAndaに改名しています。Andaは本作ではボーカルだけでなく、作詞、作曲、ミュージックビデオ出演などを通して全般的に参加しています。

 

本作『Do worry Be happy』では、最も輝く時期である青春と、その一方でトキメキよりも恐れや不安ばかりの若者たちの自画像を、Andaのフィルターを通して表現したということです。タイトル曲の『Dressroom』は、本当の愛と初めての別れを経験した後の苦しい青春を描いた曲で、『The open boat』は、より広い世界である最初の社会生活に飛び込んで不安な未来に揺れる青春の姿を描いた曲だそうです。『Zeppelin』と『월명야(月明夜)」は、憂鬱な現実から離れて初めての逸脱と彷徨を経て(って直訳するととても難しいですが……)もがく青春を描き、将来に対する悩みで眠れなくて初めての一人立ちに乗り出す若者の青春を歌っているということです。

アルバムタイトルの『Do worry Be happy』はそのまま訳すと「悩め、楽しめ」って感じだと思いますが、つまり青春時代に経験するあらゆる初めての出来事に対し、それにまつわる不安と喜びの両面が描かれているということなんですね。

トラックリストは以下の通りです。フィーチャリングにはXin SehaとoffonoffのColdeの2人を迎え、制作陣には1of1とkevin ohが参加しています。

01. The Open Boat (Feat. Colde)
02. Zeppelin
03. Dressroom
04. 월명야 (月明夜) (Feat. Xin Seha)

それから驚いたことに、全曲のミュージックビデオが公開されています。太っ腹も太っ腹ですが、何よりもその制作に対する意欲とか投資力とか、音源と同時にリリースするスピード感とか、いろんな意味で関心してしまいました。見たところパリやミラノで撮影してたり、ドイツの昔のアニメを使ってたり、作り手によるこだわりを感じます。

ほんの数年前は中堅としてヒップホップシーンを牽引していたPrimaryも、今やすっかりスーパーベテランの大御所枠。旬の若手アーティストとはまた違った安定感がありますね。Primaryらしいディスコファンクなフィーリングもあり、切なさもあり、とってもお勧めのアルバムです。

 

 

 

 


 

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Sakiko Torii
About Sakiko Torii
BLOOMINT MUSICの編集長。韓国ヒップホップ・キュレーターとして記事執筆、ライヴ主催、楽曲リリース/MV制作コーディネート、メディア出演など多方面に活躍中。イギリスに音楽留学していた本格派。著書に『ヒップホップコリア』。
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