Overclassが会社設立、10周年アルバムをリリース予定

Written By Sakiko Torii

Verbal Jint、San E、Swingsなどが共同で「株式会社オーバークラス・クルー」を設立しました。Overclassとは2007年に結成されたクルーで、会社設立と合わせて結成10周年を記念したアルバムをリリースすることが発売されました。

OverclassのリーダーはGrandline Entertainmentの創設者でありCEOとしても知られるWarmmanですが、Verbal Jintがクルーの顔となっています。Overclassというクルー名もまた、Verbal Jintのアルバム『Modern Rhymes』に収録されている同名曲から付けられたものです。クルーに関するより詳しい説明は、拙著『ヒップホップコリア』のP.110をご覧ください。San Eがクルーに加入することになったきっかけも簡単に説明しています!

こちらはかつてOverclassのマスコットキャラクターとして愛された「양놈(ヤンノム)」ですが、これもまだ使っているのでしょうか。2011年からクルーの活動が停止していたので、その辺のコンセプトとかは結構変わったかもしれないですね。Verbal Jintの作風も当時からするとだいぶ変わったし。このキャラクターの説明も『ヒップホップコリア』のP.110に書いてあります!

 

Overclassはディスが多いクルーとして知られていましたが、2000年代後半当時としては、いわゆる「ヒップホップらしい」音楽的追求もしっかりとしており、数々の名作を残しました。その後はVerbal Jint、San E、Swingsなどがそれぞれ大衆的に成功し、クルーとしての影は潜めていましたが、昔なじみの仲間がここに再び集結したというわけです。

ところで『ヒップホップコリア』のP.56~61には、Verbal Jintの独占インタビューも掲載されています。その中でOverclassが再結成する可能性を質問しているのですが、Verbal Jintは「それぞれ所属会社も違うので難しいが、可能性は諦めていない」と語っていましたが、ついに実現したわけですね! インタビューしたのが2015年11月なのですが、それから1年半を経て実現されたということで、私も感慨深いです。

メンバーはWarmman、Verbal Jint、San E、Swings、チョ・ヒョナ、Delly Boi、Rimi、Nodo、K JUN、B-Soap、XEPY、Crybaby、LOBOTOMY、Krucifix Kricc、キム・スジュンの計15名です。

XEPYはJunggigoとSoYouの『Some』を作った人です。BrandNew Musicにも所属していることから、Verbal JintやSan Eとの距離の近さも感じますね。XEPYの簡単なプロフィールは『ヒップホップコリア』のP.174をご覧ください。なお、『ヒップホップコリア』のOverclassの説明でYoungcookと書いてあるのがLOBOTOMYです。LOBOTOMYは当初はYoungcookを含む4人だったのですが、途中からYoungcookのソロとなりました。今はどうなのかちょっとよく分かりません。

今回の会社設立はVerbal Jint、San E、Swings、チョ・ヒョナを筆頭に計画され、リーダーのWarmmanが総括指揮したそうです。Grandlineでの経験を生かした敏腕な経営が期待できますね。リリース予定のアルバムも15名全員が参加しているそうで、こちらも楽しみです!

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