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BLOOMINT MUSICの読者の皆様、はじめまして。韓国に滞在しながら、日韓のメディアに音楽／カルチャー関連の寄稿をしたり、コンテンツ制作の仕事などをしているlimasul（リマスル）と申します。今年から一層忙しくなる咲子さんから声をかけていただき、BLOOMINT MUSICにも少しずつですが、最新の韓国ヒップホップを紹介するニュースやコラムを書かせていただくことになりました。

幼い頃から日韓両国の音楽を楽しんで育った者として、こうして韓国ヒップホップファンの方々に読んでいただける記事が書けることは非常に嬉しいことです。まだまだ自分でも方向性は整っていないのですが、咲子さんの言葉に甘えて自由に書いてみようと思います。最初から無駄に長い挨拶と記事ですみません。これからよろしくお願いします！
 

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大勢のラッパーたちが参加するポッセカット（団体曲）は、リスナーの興味を呼び起こします。同じビートを乗りこなすラッパーそれぞれの豊かな個性を楽しむことこそがその醍醐味ですが、大勢のラッパーがひとつのトラックで力を合わせたという点だけでも、聴く前から注目度は上がるでしょう。

1月14日にリリースされた『격리해제（意味：隔離解除、英題：CODE CLEAR) 』は、なんと総勢63名ものアーティストが参加したトラックです。62名のラッパー及びシンガーと、プロデューサーのGooseBumpsを合わせた計63名となります。

このような大規模プロジェクトが実現した背景には、「dingo freestyle」というプラットフォームのパワーが大きく影響したと言えるでしょう。dingo freestyleとは、コンテンツ・メディア会社「MAKEUS」が運営するデジタルメディア「Dingo」のヒップホップ専門チャンネルです。

dingo freestyleと言えば、韓国ヒップホップのファンならJay Park、Sik-K、GroovyRoomによる「iffyboyz」、YUMDDA、The Quiett、Simon Dominic、Paloalto、 Deepflowによる「DAMOIM プロジェクト」、Jvcki Wai、Young B、Osshun Gum、ハン・ヨハンによる『띵 (ティン) 』などでお馴染みですね。一人のラッパーの代表的なヴァースを一気にライブで聴ける「DF Killing Verse」や、最近注目されている新鋭ラッパーを紹介する「Rising Verse」などのシリーズ・コンテンツも評判がいいです。

長年にわたって韓国ヒップホップのレーベルやアーティストと様々なプロジェクトを進めてきたdingo freestyleだからこそ、そのネットワークを活かして63名ものアーティストを迎えることができたのです！

こちらは62名のラッパーとシンガーたちが、それぞれセルフカメラで撮影したクリップをつなげたオフィシャルビデオです。21分の時間を確保してから、最初から最後まで思いっきり鑑賞してほしいです。

[Official Video] 隔離解除 (CODE CLEAR)

 

ちなみにこれまで韓国ヒップホップシーンで最も多い人数が参加したトラックは、2018年12月にリリースされた『119 REMIX』でした。『SHOW ME THE MONEY 777』の中で制作されたトラック『119』をリミックスした本トラックには、総勢51名ものアーティストが参加したことで大きな話題になりました（その前までは『동전한닢 Remix (コイン1枚リミックス) 』というトラックが最多参加者でした。『119 REMIX』の紹介記事にも詳細が書いてありますので、そちらをご参考にしてください）。

『隔離解除 (CODE CLEAR)』には、新型コロナウイルス感染症の拡大で苦しむ人々への応援メッセージと、いつか必ず “隔離解除” される日が訪れるという希望が盛り込まれています。2年前の『119 REMIX』の収益金は、楽曲のテーマとなった消防や火災被害関連団体に寄付されましたが、今回も同様に収益金はコロナウイルスの防疫に関わる方々へ寄付される予定だそうです。

さすがに一人一人のラッパーを紹介するのは難しいですが、ほとんどはBLOOMINT MUSICの中を検索すれば十分な情報が得られるラインナップでしょう（無責任）。ただし2人だけは少し説明が必要です。58番目と59番目のヴァースを担当しているSki DashとWHATIS AUTUMNというラッパーは、本トラックのために786：1の競争を勝ち抜いて選ばれた新鋭なのです！

今回の『隔離解除 (CODE CLEAR)』は、元々好きだったラッパーのヴァースが楽しめることはもちろん、これまで知らなかったラッパーの魅力に新しく気づくチャンスになるかもしれません。全63名の参加アーティストのリストは以下の通りです。

01. YDG
02. Simon Dominic
03. LOCO
04. BewhY
05. Punchnello
06. PUFF DAEHEE（元KIRIN）
07. Uneducated Kid
08. BILL STAX
09. Tiger JK
10. Bizzy
11. ウ・ウォンジェ
12. Tommy Strate
13. Boi B (Rhythm Power)
14. Geegooin (Rhythm Power)
15. Hangzoo (Rhythm Power)
16. Ja Mezz
17. BIBI
18. キム・ノンミル（オ・ダムリュル）
19. MOON
20. Gaeko（Dynamic Duo）
21. Coogie
22. Blase
23. Sway D
24. アン・ビョンウン
25. QM
26. Nucksal
27. twlv
28. Basick
29. Choiza（Dynamic Duo）
30. Zizo
31. Leellamarz
32. Verbal Jint
33. Khundi Panda
34. Son Simba（元Simba Zawadi）
35. Lil tachi
36. キム・ヒョウン
37. キム・スンミン
38. OLNL
39. Mckdaddy
40. Swervy
41. BIG Naughty
42. Layone
43. Owell Mood
44. jerd
45. Don Mills
46. イ・ヨンジ
47. Chin（Homies）
48. CK（Homies）
49. Louie（Homies）
50. Los
51. Rohann
52. Khakii
53. Dbo
54. Wonstein
55. TRADE L
56. Don Malik
57. BIG ONE
58. Ski Dash
59. WHATIS AUTUMN
60. THAMA
61. Rose de Penny
62. ジョ・グァンイル
63. GooseBumps （プロデューサー）

最近は日本もコロナウイルスの状況があまり良くないようですが、どうにか早く改善して安心できる生活に戻れることを、本トラックのアーティストと共に心から祈ります。
 

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격리해제 (隔離解除 / CODE CLEAR) のご視聴はこちらから