コードってなに? — 超基本的な説明
私がしょっちゅう口にしたり記事に書いたりしている「コード」とは「和音」のことです。「コードってなんですか?」という質問をいただいたので、簡単に説明しようと思います。
まずはこちらの楽譜をご覧ください。
音符の上に書いてある[C]とか[Cm]のことを「コード」と言います。例えば[ドミソ]という和音のことは[C]と呼びます。そして、以下のようにコードに[7]が付いているのは「セブンスコード」と言います。
セブンスコードは私の大好物で、自分がかつてミュージシャンだった頃はいかにセブンスコードを効果的に取り入れるか考えながら作曲していました。ジャズなんかはもうセブンスコードのオンパレードです。ジャジーにしたけりゃとりあえずセブンスコード。
あとは[C/E]などの「分数コード」も大好き。スラッシュの後ろに書いてあるコードはベース音です。つまり[C/E]の場合、コードが[C]でベース音が[E]。ピアノを弾く人には「右手がドミソ、左手がミ」って説明すると分かりやすいかな?
そして、これらのコードが曲の中でどう進んでいくか。そのことを「コード進行」と言うのです。例えば [Am] → [C] → [F] → [E]とか。これはドミソ的に言い換えると[ラドミ] → [ドミソ] → [ファラド] → [ミソ#シ]です。
私は凝ったコード進行の曲が大好きで、「え!? そこからそう行くの? なのに響きが自然……!」っていう時は最高に悶絶します。だけど世の中にはコードが2パターンしかないのに、鳥肌が立つほど素晴らしい曲もあります。そういう曲はだいたいメロディがいいんですね。
最近は電子音楽が発展したせいか、アレンジに頼ってメロディが希薄になってる曲も多いように感じます。でもそれが悪いのかと言うと、そうでもない。「このつまらないメロディをここまで魅力的なものに引き立てるアレンジ! 天才か!?」という悶絶方法もあるのです。
ちなみに「同じコードに違うメロディ」で昔から引き合いに出されるのはマイケル・ジャクソンの『You are not alone』とRケリーの『I believe I can fly』のサビです。キーは違いますが、進行パターンは丸っきり同じです。念のため、キーというのは日本語で言うと「調」ですね。ハ長調、ト短調とかのことです。
とにかく同じコード進行であっても、キー、メロディ、アレンジによってまったく違う曲になるということです。そしてコード進行に著作権はありません。
以上、超ザックリとしたコードの説明でした。