Amoeba Cultureが15周年を記念するコンピレーションアルバム『THEN TO NOW』をリリース! レーベルの歴史もザックリ振り返る!

Written By Sakiko Torii

Gaeko(ゲコ)とChoiza(チェジャ)の2人からなるDynamic Duo。彼らが主体となって運営しているレーベル「Amoeba Culture」が設立15周年を迎えたということで、それを記念するコンピレーションアルバム『Amoeba Culture Presents “THEN TO NOW”』が9月24日にリリースされました。

レーベルの正式な設立は2006年なので、実は厳密に言うと今年は14周年に当たります。だけどDynamic Duoの2人がAmoeba Cultureという名前を使い始めたのは2004年なので、ざっくり間を取って今年を15周年ってことにしてるのかな?

2004年当時、別のレーベルに所属していたGaekoとChoizaは、Dynamic Duoの活動以外にもプロデュースなど外部の活動をするためのプロジェクトチームを立ち上げました。そのチーム名が正にAmoeba Cultureです。2006年にコ・ギョンミン氏と共にレーベル化し、現在も3人で代表取締役を務めています。

私が最初に韓国ヒップホップを聴くようになった2011~2012年頃は、Amoeba Cultureが台頭というか独占というか、とにかくものすごい人気と勢いでした。メインストリームにヒップホップを持ち込んだ立役者とも言えるでしょう(もちろんEPIK HIGH、Drunken Tiger、Leessangなどの貢献も大きいですが)。特にSupreme Teamはスタークラスだったし、私も大ファンで韓国までコンサートを観に行ったりしてました。

だいぶ前の記事になっちゃいますが、2013年にレーベル紹介記事を書いたので、よかったら読んでみてください。今とは所属アーティストがビックリするくらい様変わりしていますが、レーベルの成り立ちとか当時の黄金期の様子がよく分るのではないかと思います。

レーベル紹介/Amoeba Culture

 

ちなみに2017年にはCJ ENMに買収され、同社の子会社となりました。

CJ E&MがAmoeba Cultureを買収

 

2013年に私が書いたレーベル紹介記事のあと、Crushが加入し、Supreme Teamが去り、Zion.Tが去り、Crushが去り、Primaryが去り……。過去記事を漁ってたら関連記事が結構たくさんあったので、下に貼っておきますね。ちなみに今年6月にはRhythm Powerも去ってしまいました。韓国有数の大富豪でもあるYankieも、いつの間にか事業に集中するためレーベルを去ったようです。

(参考)

 

しかし、去る者あれば来たる者あり。

現在のAmoeba Cultureには、Dynamic Duoを筆頭にプロデューサーチームのPlanet Shiver、シンガーソングライターのHA:TFELT(元WONDER GIRLSのイェウン)、『高等ラッパー』シーズン1出身のキム・ソンジェ(最近はsnzaeという表記を使ってる)、そしてBLOOMINT MUSICのプレイリストでも常連のSOLEとTHAMA、以上6組のアーティストが所属しています。かつてのメンツに比べると、全体的に音楽性がしっとりしてる感じ。

さて。レーベルに関する説明が長くなってしまいましたが、本題です。9月24日にリリースされたコンピレーションアルバム『Amoeba Culture Presents “THEN TO NOW”』は、最近Hi-Lite RecordsやH1GHR MUSICがリリースしたアルバムとは違い、過去にリリースされた曲のリメイクのみで構成されてます。

(参考)

 

Amoeba Cultureの代表曲といえば、本来であれば圧倒的ヒットを放ったSupreme Teamの曲は絶対に外せないところなんだけど、残念ながら1曲も入ってません。だいぶ揉める形で離れてしまったので、まあ仕方がないですよね(唇をかみしめながら)。

代わりにDynamic DuoやPrimaryの人気曲がたっぷり収録されていて、2010年代前半の黄金期のAmoeba Cultureを愛するファンにとってはたまらない1枚になっていると言えます。しかも、リメイクって言っても普通は普通にリメイクだと思うじゃないですか。普通にリミックスしてるとか、別アーティストがフィーチャリングしてるとか、そういうのだと思うじゃないですか。ところが全然違うんですね~。

なんと、ゴリッッッゴリのジャズアルバムなんです!!!

テーマはそのまま「ヒップホップ × ジャズ」!!!

Amoeba Cultureからリリースされた人気曲8曲を、ジャズトリオの「Kim Oki Saturn Ballad」が大胆にアレンジ!!!

Kim Oki Saturn Balladとは、김오키(キム・オキ)、진수영(ジン・スヨン)、진수영(ジン・スヨン)の3人から成るジャズトリオ。サキソフォニストのキム・オキは、2014年に「韓国大衆音楽賞」の「ジャズ&クロスオーバー部門」で最優秀演奏部門を受賞した実力派です。さらに作・編曲家でありジャズピアニストのジン・スヨン、ベーシストのジョン・スミン、以上の3人が何とも美しいジャズアルバムに仕上げています。

[Live] Amoeba Culture Presents “THEN TO NOW” – Live at the B’s with Kim Oki Saturn Ballad

 

[Art Film] Amoeba Culture – 씨스루 (Seethru) with Kim Oki Saturn Ballad

 

うっとりするようなスタンダードジャズの音色に心を奪われてしまいます。知ってる曲の数々がこんなふうに生まれ変わるなんて感激!

アルバムタイトルの「THEN TO NOW」とは「当時から現在へ」「昔から今へ」といった感じの意味ですが、過去のヒット曲を新たに生まれ変わらせ、ジャンルを超えた芸術性を今回のアルバムで証明したAmoeba Culture。かつてとはまた違った魅力を提示しながら、これからもファンを楽しませてくれることでしょう。

アルバム『Amoeba Culture Presents “THEN TO NOW”』のトラックリストは以下の通りです。原曲を知らない方のために、MVのリンクを貼っておきますね。さすが代表曲を集めただけあって、全曲MVがあります。聴き比べてみるとさらに楽しいと思いますよ~。

01. 어떻게 지내 (Fall) [原曲MV]
02. 거기서거기 (Without You) [原曲MV]
03. 씨스루 (Seethru) [原曲MV]
04. 자니 (Johnny) [原曲MV]
05. ? (물음표) (Question Mark) [原曲MV]
06. BAAAM [原曲MV]
07. 죽일 놈 (Guilty) [原曲MV]
08. 꿀잼 (Jam) [原曲MV]

 


 

Amoeba Culture – Amoeba Culture Presents “THEN TO NOW” のご視聴はこちらから

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