2019年のクリスマスはK-HIPHOPキャロルを聴こう! 今年のヒップホップ・キャロル5選

Written By soulitude

BLOOMINT MUSICの読者の皆さん、こんにちは。soulitudeです。

いつの間にか2019年も残すところあとわずかとなりましたね。クリスマス・シーズンを迎え、韓国の街なかではいろんなクリスマス・キャロルが流れています。マライア・キャリーの『All I Want For Christmas Is You(恋人たちのクリスマス)』のような世界中で長く愛され続けているポップスは、きっと日本でも今頃あちらこちらで流れていることでしょう。

ところで今年の韓国は、ヒップホップのクリスマス・キャロルも人気なんです。今年だけでも多くのヒップホップ・キャロルがリリースされて、中には音源配信チャートで1位を獲得した大ヒットトラックもあります。クリスマスを迎える韓国ヒップホップファンの皆さんのために、今回はこの冬リリースされたヒップホップ・キャロルを5曲ご紹介したいと思います。2019年のクリスマスはK-HIPHOPキャロルと共に!
 


 

아마두(読み:アマドゥ、意味:たぶん、英題:I’mma Do)

YUMDDA, Deepflow, Paloalto, The Quiett, Simon Dominic – 아마두 (たぶん) (Feat. ウ・ウォンジェ, キム・ヒョウン, Nucksal, Huckleberry P)

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韓国で今年一番人気のクリスマス・キャロルとなった『아마두(たぶん)』。この楽曲が誕生した背景には「DAMOIM(ダモイム)」というプロジェクトがあります。これまで『flex』『띵(ティン)』など数々のヒップホップアーティストとのコラボプロジェクトを成功させてきたコンテンツ・チャンネル「dingo freestyle」が、84年生まれのラッパー5人と力を合わせて誕生したプロジェクトです。

その5人とは、今年最大の活躍を見せたYUMDDA、VMCのCEOであるDeepflow、Hi-Lite RecordsのCEOであるPaloalto、Illionaire RecordsおよびAmbition MusikのCEOであるThe Quiett、そしてAOMGの元CEOであるSimon Dominic。「DAMOIM」プロジェクトとして韓国ヒップホップの大物であるこの5人が集結し、11月に『Forever 84』というトラックを発表しました。

今回の『아마두(たぶん)』にはさらにそれぞれのレーベルからウ・ウォンジェ(AOMG)、キム・ヒョウン(Ambition Musik)、Nucksal(VMC)、Huckleberry P(Hi-Lite Records)がフィーチャーリングで参加し、非常に華やかなラインナップとなりました。そのためか、Melonなどの韓国音源配信サービスでチャート1位を獲得するなど大きな人気を集めています。

YUMDDAのおもしろいナレーションから始まるこの曲では、Deepflowのオートチューンを効かせたラップやキム・ヒョウンによるラブストーリの歌詞など、ラッパーたちによる珍しいチャレンジも楽しむことができます。タイトルの「아마두(アマドゥ)」はYUMDDAがフックで繰り返す歌詞から来ていますが、「来年は何でもうまくいくだろう、“たぶん”」という意味で使われています。dingo freestyleのYouTubeチャンネルでは、長年韓国ヒップホップを支えてきた彼らの和気あいあいとした同窓会のようなメイキングも観られます。
 


 

Ludolflex

Chaboom, Bryn, GI$T, ウォンチャン, $IGA A, Munchman – Ludolflex

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『Ludolflex』は、Chaboomがリードしたプロジェクトアルバム『위하여(We Higher)』に収録されているポッセカットです。Chaboomは10月にNAVERのヒップホップ・オーディオショー「RAPHOUSE ON AIR」に出演し、このプロジェクトのネタバレをしたことがあります。年末に忘年会がしたいのに、その口実もメンバーも無かったためプロジェクトを始めることにしたとのこと。実際タイトルの「위하여(ウィハヨ)」は乾杯の音頭でよく使われる言葉なのですが、年末にコンサートを開催して、そのあと打ち上げとして飲み会を開くことがアルバムをリリースした公式的な目的だそうです。

Chaboomのこの提案に乗ったのは、それぞれ所属もスタイルも違う5人のラッパー。これまでお互いの交流があまりなかったため、とても興味深いラインナップとなっています。『SHOW ME THE MONEY 8』でベスト8に残って注目を集めた女性ラッパーBryn、『高等ラッパー3』で好成績を残した$IGA AGI$T、『SHOW ME THE MONEY 8』脱落後、『딱딱해(硬い)』でブレイクした新人のMunchman、そして“オタクラッパー”を自称する女性ラッパーのウォンチャンです。

「Ludolflex」というタイトルは「ルドルフレックス」と読みますが、サンタクロースのそりを引くルドルフ(赤鼻のトナカイ)の名前と、贅沢に散財することを意味するフレックスを掛け合わせた造語です。6人のラッパーは年末を楽しむフレックスの方法をそれぞれのスタイルで表現しています。YouTubeのONE FUNCHチャンネルでは本アルバムのメイキングも観られます。
 


 

주로 감사하는 12월(意味:主に感謝する12月、英題:December)

Verbal Jint – 주로 감사하는 12월 (主に感謝する12月) (Feat. Dbo)

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今年はVerbal Jintもヒップホップのクリスマス・キャロルをリリースしました。厳密に言えば、キャロルというよりは彼が2019年12月に感じたことを記録したトラックです。この曲は今年5月にリリースされたEP『이것은 음악인가 업무보고서인가(これは音楽か、業務報告書か)』のシリーズとして12月にリリースされた『연말결산보고서(年末決算報告書)』に収録されています。それぞれの月間報告を載せた6曲の中で、本トラックだけが非常に温かいムードですね。

「主(しゅ)に感謝する12月」というタイトルからも分かるように、この曲にはVerbal Jintが年末に感じる感謝と愛の気持ちがたくさん込められています。相変わらずユニークなフロウを披露するDboも自身のヘイターに向けてまで祝福の言葉を届け、温かい年末の感情を共有しています。Verbal Jintが自ら手掛けたビートもクリスマス・シーズンにピッタリです。彼の年末決算報告書を聴きながら、読者の皆さんも今年をゆっくり振り返って、感謝に満ちた年末を過ごせることを祈ります。
 


 

눈이 내려와(意味:雪が降る、英題:Snow is coming down)

HAHOE X MOAI – 눈이 내려와 (雪が降る)

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HAHOE X MOAIは、日本ではほぼ知られていないヒップホップデュオです。メンバーの2人の名前からして独特なのですが、ハフェ(HAHOE)は韓国伝統の仮面で、モアイ(MOAI)はイースター島にある人面を模した石像のことです。アルバムのカバーにもその仮面と石像の絵が頻繁に登場します。彼らはそれぞれ別に活動をしていたのですが、今年6月にリリースした『H.U.N.C.H.O』からチームとして活動を広めています。

トレンドである「トラップ・ヒップホップ」と韓国の演歌に位置する「トロット」を融合した「トロットラップ(trotrap)」のスタイルを追求するという彼らの音楽はとてもユニークで愉快です。おもしろい歌詞と軽い曲調から一見ふざけているように見えるかもしれませんが、彼らの音楽性は決して劣っていません。『눈이 내려와(雪が降る)』では、カップルで溢れかえるホワイトクリスマスに寂しさを感じる人への慰めのメッセージを込められています。1990年代の有名な芸人の真似や、童謡の歌詞からの引用など、彼ららしい愉快なムードはキャロルでも変わりません。
 


 

Merry Qristmas

Qwala – Merry Qristmas (Feat. MELOH)

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OSAMARIクルーをリードするQwalaは『SHOW ME THE MONEY』でもよく知られているラッパー。彼もクリスマスを迎えるにあたってキャロルをリリースしました。自身の名前のスペルを入れ込んだ『Merry Qristmas』というタイトルのトラックです。フィーチャリングしたMELOHは、Qwala自身もOSAMARIの一員として出演したAOMGのオーディション番組『Signhere』でファイナル進出まで果たして大きな注目を集めたシンガーです。

前述の4曲がどれも感謝や希望のような温かい雰囲気を感じさせるのに対し、『Merry Qristmas』はとても寂しいムードのトラックです。物悲しいギターループに乗せ、秋の終わりから恋しい相手への切ない気持ちを歌っています。もう二度と会えない彼女の顔が忘れられなくて眠れないという歌詞の一行一行から彼の想いが真っ直ぐ伝わってくるようです。最後に繰り返す「メリークリスマス」というフレーズは、もう会えない相手への虚しい挨拶なのでしょう。もうすぐ年が明けるというのにまだ元恋人のことが忘れられないという方は、この曲に深く共感するかもしれません。

きっと来年はまたいい縁が巡ってくるでしょう、アマドゥ!

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