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ILLIONAIRE RECORDSとAMBITION MUSIKのCEOであるThe Quiettが、9月7日にフルアルバム『glow forever』をリリースしました。去年の『Millionaire Poetry』以来1年4か月ぶりとなる今作は、通算9番目のフル・アルバムで全13トラックが収録されています。

アルバムのリリース日は『SHOW ME THE MONEY 777』の放送初日でもありました。シーズン3と6では共同CEOのDok2と一緒に出演したThe Quiettですが、今シーズンはAMBITION MUSIK所属のアーティストであるCHANGMOとチームを組んで出演しています。初日の番組でプロデューサーや参加者の多数がThe Quiettへのリスペクトを示し、彼の昔の作品について言及したりもしましたが、1stアルバムから15年経った今まで自分らしさを失わずにトレンドの最先端を走ってきたThe Quiettの立ち位置が分かる場面でした。

その長いキャリアの間、ずっとシーンを牽引し続けるためにはトレンドに対する感覚と変化を受け入れる態度が必須でしょう。The Quiettはそのとおり、アルバムごとに音楽のスタイルを変化させてきました。今作ではメロウでエモーショナルなムードが深まり、前作とはまた違ったスタイルのアルバムになりました。このような変化の要素はアルバムのクレジットで分かります。前作の『Millionaire Poetry』でほぼ全トラックを担当していたビートメイカーのPrima Vistaが占める割合は相当低くなり、その代わり最近注目されているLaptopboyboy、Eddie Pauer、Byung Unなど今まで起用したことのないビートメイカーを多数起用しました。そのため、以前にはなかったフレッシュなサウンドが出来上がりました。

変化はプロデューサー陣だけではありません。ILLIONAIRE RECORDSとAMBITION MUSIKのメンバーたちがフィーチャリングの大部分だった前作と比べ、今作ではAMBITION MUSIKのCHANGMOとHash Swanが一曲ずつ参加しているだけ。代わりに外部の新人の起用が非常に増えました。特にYoung Thugs ClubのZENE THE ZILLA（トラック2、3）とPaul Blanco（トラック4、5）が2曲ずつ参加していることが目立ちます。他にも『brrr』に参加したBRADYSTREET、『namchin』に参加したLeellamarzなどによるトレンディーなシンギング・ラップがこのアルバムの雰囲気を支えています。Byung Unの場合はギターを弾きながら歌ってライブ感を生かした特別なトラックを提供しました。

これまでも有望な新人をいち早く見つけ出し、楽曲を提供したり自分のアルバムに参加させるなどしてプッシュしてきたThe Quiett。今作に参加した新人もまた、これから期待できる注目株だということでしょう。他にはHi-Lite RecordsのG2、GHOOD LIFE CREWのmyunDo、AOMGのウ・ウォンジェ、そしてDonutmanが参加しています。

長いキャリアの中でも新しい挑戦をためらわないThe Quiett、彼の2018年を語ってくれるアルバムだと言えるでしょう。見慣れないアーティストが多数参加しているので、新しい発見の楽しさもあると思います。

アルバム『glow forever』のトラックリストは以下の通りです。

01. glofo i
02. glofo ii (Feat. ZENE THE ZILLA)
03. 귀감 (亀鑑) (Feat. ZENE THE ZILLA)
04. go yard (Feat. Paul Blanco)
05. money can’t (Feat. Paul Blanco)
06. brrr (Feat. BRADYSTREET)
07. asap (Feat. myunDo, Donutman & G2)
08. namchin (Feat. Leellamarz)
09. 한강 gang (漢江gang) (Feat. Byung Un & CHANGMO)
10. 멀리 (遠く) (Feat. Hash Swan & ウ・ウォンジェ)
11. 여름 밤 (夏の夜)
12. way back home (Feat. Byung Un)
13. limelight

The Quiett – glow forever のご視聴・ダウンロードはこちらから