Album | Ja Mezz – GOØDevil

Written By Sakiko Torii

Ja Mezzが今年1月の来日ライブの時に予告していたアルバムですが、5月21日についにリリースされました! アルバムのタイトルは『GOØDevil』で、全12曲が収録されています。これまでEPやミニアルバムしか出してなかったJa Mezzにとっては、初のフルアルバムとなります。

今作に参加したアーティストたちは、韓国ヒップホップ/R&Bシーンのファンにとってはお馴染みの人ばかりです。DEAN、MINO(Winnerのソン・ミンホ)、Jay Park、Dok2、Skull、Koonta、Jinbo、ハン・ヨハン、Car, the garden、Chancellor、GRAY、GroovyRoom、CODE KUNSTなど、本当に豪華な名前がズラリと並んでいます。

先行シングルとして3月に『錬金術』が発表された際、アルバムのタイトルや簡単なテーマなどは公開されていましたが、今回はリリースに合わせてより細かいコンセプトも公開されました。タイトルの『GOØDevil』は「God (神)」と「Devil (悪魔)」または「Good (善)」と「Evil (悪)」を組み合わせた造語で、この相反する属性を持った2つの言葉は、今回のアルバムを繋ぐ大きなテーマとなっています。

 

先行シングル『錬金術』

 

アルバムの1曲目は、アルバムタイトルを指し示す『good vs. evil(善 vs. 悪)』という曲から始まります。そして6曲目の『LOVE in HEAVEN(天国の中の愛)』に帰結される前半部分とラスト12曲目の『HELL of a LIFE(人生の地獄)』に帰結される後半部分の2つのパートに分けることができます。また、 曲名の中で大文字で表記されている「LOVE(愛)」「HEAVEN(天国)」「HELL(地獄)」「LIFE(人生)」「I(私)」は、このアルバムが持つ意味をじっくりと考えさせる役割を持っているということです。

タイトルに使われている特殊文字の「Ø」は「空集合(くうしゅうごう)」を指しています。空集合というのは数学で「要素をひとつも持たない集合のこと」であり、「それをひとつの集合とみなす」というものだそうです。意味が分かるような分からないような……。難しいですね!

難しいですが、とにかく善と悪、神と悪魔、Ø(空集合)の持つ2つの側面、前半と後半の異なるテーマなど、最初から最後まで相反する2つのテーマを取り扱っているというとても哲学的なアルバムとなっています。そういえば、Verbal Jintが2015年にリリースしたアルバム『両価性』も嬉しさと悲しさ、憎悪と愛情、善と悪などといった相反する2つの感情が共存する状態をテーマにしたアルバムでした。

Ja Mezzはこれまでも作品ごとのコンセプトを重視したり、芸術性の高い世界観を作り上げるアーティストとして独自の道を歩んできましたが、この作品ではその性質がより一層名確になった気がします。豪華なフィーチャリング陣に注目が集まってると思いますが、それ以上にJa Mezz自身の本気を感じる一枚です。

トラックリストは以下の通りです。『錬金術』以外のミュージックビデオは今のところ出ていませんが、9曲目の『I met kanye west』はスタジオライブ映像が公開されているので、トラックリストの下に貼っておきます。

01. good vs. evil (Feat. ハン・ヨハン)
02. 춤 (ダンス) (Feat. DEAN, Jinbo)
03. cupid (Feat. Chancellor)
04. venus (Feat. ウ・ウォンジェ, MRSHLL)
05. 사과 (リンゴ) (Feat. Car, the garden)
06. LOVE in HEAVEN
07. 錬金術 (Feat. Dok2, MINO)
08. michael angel ø
09. I met kanye west
10. toruk makto (Feat. Jay Park, Koonta, Skull)
11. hade$ 2 (Feat. Coogie, EK, Kor Kash, Tommy $trate)
12. HELL of a LIFE

 

 


 

Ja Mezz – GOØDevil のご視聴・ダウンロードはこちらから

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