EP | Primary – 신인류 (新人類)
Primaryが約2年ぶりとなるアルバム『신인류(新人類)』を8月4日にリリースしました。Melonのインタビューによると、Primaryは今年の3月頃にスタジオをオープンし、制作チームも作ったそうなのですが、その影響で作業意欲が生じて本格的にアルバム制作に突入したそうです。
これまでも数多くのアーティストと作業をしてきたPrimaryですが、今回はスタイルを変化させたかったということで新しい人たちを起用したそうです。前作でも、当時まだそれほど知られていなかったオ・ヒョクとSURANを起用したように、今作でもまだ大衆に広く知られていないアーティストを起用して、大衆に知らしめたいという思いもあったのだとか(とはいえ、そこそこ有名な人も結構参加しています)。
そのような背景でアルバムのタイトルを「新人類」と付けたそうです。「新人類」とは付けたものの、厳密には「次世代」という意味のようです。「Next Generation」とか「New Generation」というコンセプトでアルバム作業を進めていく中で、最もふさわしい韓国語に当てはめて「新人類」としたのだとか。
Primaryは昨秋をニューヨークで過ごしたそうで、今回のアルバムはそこで出会ったplusNONEという新鋭プロデューサーと共に制作されました。友人の紹介で知り合ったそうですが、彼の音楽を聴いて「何か一緒にすると良さそうだ」と思って韓国に呼んだそうです。全作もSURANとの共作でしたが、Primaryは近年、他のプロデューサーと共同作業をすることで新たな相乗効果を生み出していますね。
おもしろいと思ったのが、アルバムタイトルを付した「www.shininryu.com」という公式サイト(いわば「新人類.com」的な)を作っているところです。そこで全曲のインストゥルメンタルと、歌詞と、クレジットと、アーティスト写真を確認することができるのです。こういう情報がオープンなところ、とてもいいと思います。
アルバムからは『~42』と『밤꽃(夜の花)』の2曲のミュージックビデオが公開されています。ちなみに「42」は韓国語で「サイ」と読みますが、「サイ」という発音には「間(あいだ)」という意味があって、歌詞に「私たちの42(間)」というフレーズで登場します。
[MV] Primary – ~42 (Feat. SAM KIM, eSNa)
『밤꽃(夜の花)』に関しては、「夜バージョン(監督:VIDEO KID)」と「花バージョン(監督:lafic)」の2種類のミュージックビデオが出ています。
曲名に合わせて2つのビデオを作るという発想といい、ウェブサイトでの公開の仕方といい、とにかくその発想力というか、創造性というか、韓国だからなのか、Amoeba Cultureだからなのか、Primaryだからなのか、独自のクリエイティビティには目を見張るものがあります。
[MV] Primary – 밤꽃 (夜の花) (Feat. Car, the garden) 夜バージョン
[MV] Primary – 밤꽃 (夜の花) (Feat. Car, the garden) 花バージョン
トラックリストは以下の通りです。韓国でもオンライン限定のリリースなのですが、日本ではSpotifyでのみ聴くことができるようです(もしかしたらApple Musicもあるかも?)。
往年のPrimaryらしいファンキーなフィーリングと、近年の抑え気味のスタイルが程よくミックスされた聴きやすい作品です。Samuel Seo、Joo Young、Chancellor、pH-1、Car, the gardenなど目白押しの人たちも多く参加していて、大変聴きごたえもあります。
01. On (Feat. Samuel Seo, George)
02. Baby (Feat. Joo Young)
03. 상상해 (想像する) (Feat. Chancellor, pH-1)
04. ~42 (Feat. SAM KIM, eSNa)
05. 알아 (分かってる) (Feat. SUMIN)
06. 오늘은 왠지 (今日はなぜか) (Feat. OFA)
07. 밤꽃 (夜の花) (Feat. Car, the garden)
08. 미지근해 (生ぬるい) (Feat. Cokebath)
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