The QuiettとYUMDDAが新レーベル「Daytona Entertainment」を共同設立

Written By Sakiko Torii

昨日11月25日、The QuiettとYUMDDAが新レーベル「Daytona Entertainment(デイトナ・エンターテインメント)」を共同設立したことを発表しました。

下記の記事にある通り、The Quiettは2011年にDok2と「ILLIONAIRE RECORDS」を共同設立しましたが、今年7月に惜しくも解体。CHANGMOやASH ISLANDなどが所属する「AMBITION MUSIK」のCEOは引き続き勤めていたものの、自身の所属がどうなるのか注目されていました。

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そして一方のYUMDDAですが、2006年に3曲入りマキシシングル『Where Is My Radio』でデビュー後、「FOUNDATION RECORDS」に入っていた時期もありますが、何もないまま脱退。それ以降はずっとインディペンデントで活動を続けてきました。ちなみに『Where Is My Radio』の収録曲『ㅇ.ㅕ.ㅁ.ㄷ.ㄷ.ㅏ』にはThe QuiettとPaloaltoがフィーチャリングしています!

YUMDDAはその後、バラエティ番組で活躍を見せたもののラッパーとしては長年鳴かず飛ばずで、1stアルバムが出たのもデビューから10年経った2016年でした。しかしその1stアルバム『살아숨셔(息づく)』が高評価を得て、そこから彼の躍進が始まります。そして去年は皆さんもご存知の通り、「DAMOIM」の中心メンバーとして大活躍しました。

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2006年のデビュー時点でThe Quiettがフィーチャリングしていた事実からも分かるように、この2人は旧知の中です。1984年4月生まれのYUMDDAと1985年1月生まれのThe Quiettは、同じ学年でもあります。

韓国は2003年から制度が変わって、1月1日〜12月31日生まれを同学年とするようになりましたが、それ以前は3月1日〜2月29日を同学年としていました。なので韓国でも以前は1月1日から2月29日生まれを「早生まれ」と呼んでいました。だから「DAMOIM」は現在の制度で同学年に当たる84年生まれの4人と、昔の制度で同学年に当たるThe Quiett、新旧制度を合わせた「84ライン」なのです。

ってなんの話をしてるんだ、私は。いつも話題があさっての方向に行ってしまう。

で、この2人は旧知の仲ではあるのですが、The Quiettは2000年代は「Soul Company」のCEO兼メインアーティストとして大忙し、2010年代は「ILLIONAIRE RECORDS」と「AMBITION MUSIK」で大忙しという状態で、YUMDDAはバラエティで活躍していたので、それぞれ別の道で活動を続けているという感じでした。

ところが去年の「DAMOIM」から接点が多くなり、最近The Quiettがリリースした『BENTLEY 2』にはYUMDDAがフィーチャリング。この曲はThe Quiettが10年間運営してきた「ILLIONAIRE RECORDS」の最後を飾るとても重要な曲で、そこに「ILLIONAIRE RECORDS」の関係者ではなくYUMDDAを入れた意味は何なのだろうと私も考えていました。

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その疑問が、今回の「Daytona Entertainment」の設立のニュースで明らかになりましたね。新レーベル設立にあたり、以前のレーベルの最後を飾る曲に、以前のレーベルではなく新しいレーベルの仲間を入れた。曲の前半と後半でガラッと変わる部分にどこか「過去と未来」のような印象を受けたのですが、まさに「ILLIONAIRE RECORDS」に別れを告げて次のステップに進むための “けじめ” となる曲だったということなのでしょう。

しかも上の『BENTLEY 2』の記事にも書いた通り、YUMDDAは最近『BENTLEY 1.5』という曲を出してるし。なんか最近妙に近いな〜とは思ってたんですよね。「HIPHOPLE」で『RAPHOUSE ON AIR』って番組も一緒にやってるし。性格とかもう完全に正反対だと思うんだけど、でもそのほうが相性が良かったりしますからね。

現在もラッパーをやりながら、YouTuberとしても活躍しているYUMDDA。うざキャラっぽい感じとか、ヒップホップシーンの流行語を生み出したりとか、完全にキャラ勝ちで通ってきているYUMDDAに対して、ひたすらラッパー兼プロデューサーとして黙々と音楽をやりながら現在の地位まで来たThe Quiett。普段から寡黙で、自分が話すよりも相手の話を聞いていることのほうが多いThe Quiett。寡黙同士だったDok2とはまた違った活動スタイルが期待できそうですね。

その片鱗をすでにうかがわせているのが、こちらの1枚。


(c) Daytona Entertainment インスタグラム

 

こちらは「Daytona Entertainment」の公式インスタグラムに上がっていた写真ですが、コメント欄が「The Quiettが無理やりやらされてる」「The Quiett、イヤそう〜」みたいなコメントで溢れています(笑)

私的にはそんなにイヤそうにも見えないのですが(内心楽しんでそう笑)、「ILLIONAIRE RECORDS」時代のクールなイメージが強いので、そのギャップが楽しいというのはありますね。

ところでこの写真、後ろのビルの看板が「Daytona Entertainment」になってるので、「まさかこれがオフィス!?」と一瞬驚いたのですが、デジタル広告を出したようです。それもまたすごいことだけど。こちらの動画がYUMDDAのインスタグラムのストーリーズにあげられていました。

(c) YUMDDA インスタグラム


 

そしてレーベルからの第一弾リリースは、YUMDDAのニューアルバムとなるようです。11月28日に『살아숨셔 3(息づく 3)』がリリースされるとのこと。

この記事の上のほうに書いた、YUMDDAの1stアルバム『살아숨셔(息づく)』の第3弾ですね。第2弾の『살아숨셔 2(息づく 2)』が出た時の記事はこちらをご覧ください。YUMDDAのプロフィールも詳しめに書いてありますので、気になる方はぜひ!

Album | YUMDDA – 살아숨셔 2(Breathe 2)

 

最後にすごくどうでもいいことだけど、なんで社名が「Entertainment」なのかなって思いました。いくらYUMDDAがエンターテイナー気質とはいえ、The Quiettの性質上、芸能活動ではなく音楽活動を中心にやっていくはずだし。アイドルを迎え入れて芸能事務所としてやっていくってのも考えにくいし。

もしかして、これまで「Soul Company」「ILLIONAIRE RECORDS」「AMBITION MUSIK」と来たから、単に違う単語を選んでみたとか? それとも本当にエンタメ企業っぽい活動を繰り広げていくのか、今後の「Daytona Entertainment」の動向に注目したいと思います!

writerSakiko Torii

BLOOMINT MUSICの運営者。韓国ヒップホップを専門に文筆業、ライヴ主催、音源/MV制作サポート、メディア出演など多方面に活躍中。イギリスに音楽留学していた本格派。著書に『ヒップホップコリア』。



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