Geeksが1年の空白を破り、DeVitaをフィーチャリングに迎えたシングル『Heartbreak Hotel』でカムバック!

Written By Sakiko Torii

Lil Boi(リルボイ)とLouie(ルイ)の2人から成るヒップホップデュオ、Geeks(ギークス)。

まず前提として、Lil Boiが元所属レーベルのGRDLをすでに去っていること。だけどLouieはまだGRDLに残っていること。2人の所属会社が分かれてしまったため、Geeksの今後は果たしてどうなるのかファンは常に心配していると思います。Lil Boiが去ったあとにもシングル『너라면 (If You)』を出しはしましたが、それからすでに1年が経っちゃったし。

最初にLil BoiがGRDLを去ることになることを示唆したのは、2019年3月に書いたこちらの記事でした。LouieのソロEP『靈感2』に収録された『大路』というトラックの中で、Lil BoiがGRDLに別れを告げる内容が含まれているというものです。

EP | Louie – 靈感 2

 

それから2か月後の2019年5月に書いたこちらの記事では、すでにGRDLを去ったLil Boiが、同じくGRDLのレーベルメイトだったTakeOneとDJ Dopshと共にHalftime Recordsを設立した旨を書いています。この記事に乗ってるサイファーの曲もそうですが、Geeksではキュートでポップな音楽をすることが多いので、独立以降にLil Boiが見せてくれている強気な姿とのギャップは個人的にかなり好感を持っています。

Lil Boi、TakeOne、Don Malik、JUSTHISが参加した『Bad News Cypher vol.1 – vv2 remix』の動画が公開

 

2019年8月にはGeeksとしてシングル『너라면 (If You)』を出しましたが、その後はLil BoiがすっかりHalftime Recordsで活躍するようになり、Geeksはどうなっちゃうのかな~と思ってました。そんな中、1年1ヶ月の空白を破ってカムバックしたのです!

9月13日にリリースされた新曲『Heartbreak Hotel』は、少し前にAOMGに加入して話題になった女性シンガーのDeVitaをフィーチャリングに迎えています(AOMG加入の時の記事はこちら)。Geeksらしい明るい曲で、相反する男女の関係をLil BoiとLouieの2人が主観的な視点から紐解いていく内容です。ミュージックビデオも出ていますので、Geeksならではのコミカルな様子を楽しんでみてください!

[MV] Geeks – Heartbreak Hotel (feat. DeVita)

 

ところでGRDLやGeeksについてよくご存知でない方もいるかもしれないので、この機会に簡単に説明をしようと思います。

まずGRDLですが、元々はGRANDLINE(グランドライン)という名前で、去年表記をGRDLに変更しました。Verbal Jint、San E、Swingsが所属する「Overclass」というクルーのリーダーであるWarmmanさんが設立したレーベルで、分かりやすく一言で言うとJa Mezzが所属している会社です。

以前はCrucial Starが看板アーティストとして活躍していましたが、2015年に契約が終了してしまいました(その時の記事はこちら)。先述の通り、もう一人の看板アーティストだったLil BoiとTakeOneも去ってしまいましたが、Louieは残存することになり、Geeksとしての専属契約もそのまま続いています。

現在のGRDLにはMckdaddy、PULLIK、HOTCHKISSなど新鋭ラッパーが多く加わり、どちらかと言うとメジャー舞台で活躍している天才女性シンガーのStella Jang、プロデューサーのDakshoodなど多種多様なラインナップが魅力のレーベルに成長しました。

私は仕事で何度かGRNDLINEを訪問しているのですが、最後に行ったのがもう2年くらい前なので、その頃と今ではメンバーが様変わりしてますね。訪問した際、別レーベル所属のVerbal Jintさん専用のスタジオがあって笑いました。Warmmanさんと仲良しだからってゆるすぎ(笑)。

続いてGeeksについて簡単に説明します。GeeksはSNSを通して知り合ったLil BoiとLouieが組んだデュオで、2011年にデビューしました。その翌年には当時の大人気K-POPグループだったSISTARのSoYouとコラボシングル『Officially missing you, too』を発表し、各種音源チャートで1位を席巻。いきなりロングランヒットを飛ばします。

[MV] Geeks & So you – Officially missing you, too

 

その後も大御所歌手ハリムとのコラボ曲でチャート1位を取り、歌番組の常連になっていきます。2010年代前半は韓国ヒップホップシーンはまだまだメジャーとアンダーが明確に分かれていたのですが、Geeksはメジャーで大活躍を続けました。一方で、「HIPHOPPLAYA Awards 2012」で「今年の新人」の2位を獲得するなど(1位はOkasian)アンダーの中でも高く評価されていました。

2010年代半ば頃からは少しずつ影が薄くはなってきましたが、確かな実力派ということでラッパーの間では常にリスペクトを受けながら強い存在感を発揮していました。そこに来て去年、Lil Boiが独立したというニュースが入ってきたためGeeksの動向が心配されていたのですが、今回のカムバックシングルで絆を証明してくれたというわけです。

こんな感じで、本当にザックリとしたGRDLとGeeksに関する説明でした。GeeksがGRDLから久々にリリースしたシングル『Heartbreak Hotel』、たくさん聴いて今後の活動も応援したいと思います!

 


 

Geeks – Heartbreak Hotel のご視聴はこちらから

itunes
 

writerSakiko Torii

BLOOMINT MUSICの運営者。韓国ヒップホップ・キュレーターとして執筆、ライヴ主催、音源/MV制作サポート、メディア出演など多方面に活躍中。イギリスに音楽留学していた本格派。著書に『ヒップホップコリア』。



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