Owenが人として成長する上で伴う痛みについてメッセージを込めたミックステープ『성장통 (Strictly Business)』をリリース

Written By Sakiko Torii

MKIT RAIN所属のOwenが、7月14日にミックステープ『성장통 (Strictly Business)』をリリースしました。昨年11月にOwen Ovadozからの改名と共に発表した3rdアルバム『Smile』以来、ちょうど7ヵ月ぶりに発表するアルバムとなります。

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アルバムタイトルの「성장통」は「成長痛」という意味で、Owenが成長する上で伴った痛みを表しています。Owenは失言の多いタイプで、SNSやら何やらあっちこっちでしょっちゅうトラブルを起こしていて、そのせいで活動に支障をきたしてしまうこともあります。そんなOwenが人として、アーティストとして成長するなかで自分のことを省み、そのつらさや試練を乗り越えようとする姿が描かれた作品と言えるでしょう。

ところが英題の「Strictly Business」は「徹底したビジネス」という全く異なる意味です。ミックステープという概念は今ではもうすっかり変わってしまいましたが、その歴史を遡ると元々は無料で配布されるものでした。でも無料で配布するのはビジネスに繋げたいという目的があるからで、ビジネス的な側面がないわけではありません。Owenは今回の作品をミックステープとしてリリースしているので、その辺の意味合いも込めて「これはビジネスだ」ということを強調してるのかな~と想像してみました。

だって普通だったらそのまま英訳して「Growing Pains」にすると思うんですよね。「成長痛」というタイトルには、そのくらい今回Owenが伝えたいメッセージが込められていると思うので。それともSwingsの名盤『Growing Pains』と被るのが嫌だったからとか? ってこれ全部私の勝手な想像なので、話半分に聞いておいてください。

『성장통 (Strictly Business)』は、MKIT RAINのYouTubeチャンネルにて全曲が公開されています。今のところミュージックビデオは無いようです。

[Play List] Owen – 성장통 (Strictly Business)

 

ところで上述のように、Owenは名前からOvadozを取ったわけですが、『ヒップホップコリア』によるとOwenとOvadozは対極の関係にあるようです。Owenとは韓国語で「右」を意味する「オルンチョク」の「オ」と「左」を意味する「ウェンチョク」の「ウェン」を繋げた造語で、聖書にある「右の頬を打たれたら左の頬を差し出しなさい」という言葉に基づいて人間の寛大さを表しています。一方でOvadozは薬物の過剰摂取を意味する「Overdose」から取っていて、人間の邪悪な面を表しています。

そんな話がいろいろ載ってる『ヒップホップコリア』、まだ持ってない人がいたらぜひご購入をお願いします(定期)。

 

で、名前からOvadozを取った理由というのが、邪悪な面を消したかったからということなんです。つまり人間の寛大さを表すOwenのみを名乗ることにより、ひたすら寛大な人であろうとしたのでしょう。

しかし人間には多様な側面があるものです。今回の『성장통 (Strictly Business)』は全曲をCribsがプロデュースしているのですが、ポップなサウンドではOwenを、トラップ系のサウンドではOvadozを表現して、Owenの持つふたつの側面を表現したということです。どの曲がOwenで、どの曲がOvadozか、そんな部分を意識しながら聴いてみるのも楽しいかもしれません。

『성장통 (Strictly Business)』のトラックリストは以下の通りです。フィーチャリング・アーティストはYoung Westのみです。最近BLOOが大ブレイクしましたが(今日も4位にいる)、Young Westも頑張ってほしいなと思います。

01. 시간 여행 (Time Travel)
02. 중독 (Studio Junkie)
03. 비스트 모드 (BEAST MODE)
04. 관계 (Relationship)
05. 돈독 (Money Consciousness)
06. 노 러브 (No Love) (Feat. Young West)
07. 오랜만이야 (Long Time)
08. 디지털 대시 (Digital Dash)
09. 고주망태 (Lost In The Sauce)
10. 목적 (Purpose)
 


 

Owen – 성장통 (Strictly Business) のご視聴はこちらから

itunes spotify

 

writerSakiko Torii

BLOOMINT MUSICの運営者。韓国ヒップホップ・キュレーターとして執筆、ライヴ主催、音源/MV制作サポート、メディア出演など多方面に活躍中。イギリスに音楽留学していた本格派。著書に『ヒップホップコリア』。



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