Sik-K × Coogie、GroovyRoom × Leellamarz、myunDo × チェ・ソヒョン……9月にリリースされた注目すべきコラボアルバム3枚を紹介!

Written By soulitude

ヒップホップシーンにおいてアーティスト同士のコラボレーションは珍しいものではない。お互いのトラックにフィーチャリングしたり、ビートを提供したりすることで交流を深めていくのはごく普通のこと。しかしアルバム単位のコラボレーションとなると話は別だ。お互いの意思が合うだけでなく、レーベルからのサポートも必要なだけに、そう簡単に作れるものではない。

コラボアルバムの醍醐味は、普段の作品と制作プロセス自体が変わることにより、それまで見られなかった新しいケミストリーが生まれるところだろう。頻繁にリリースされるわけではないそんなコラボアルバムが、どういうわけか今月中に3枚もリリースされた。「Sik-K × Coogie」「GroovyRoom × Leellamarz」「myunDo × チェ・ソヒョン」が、その3つの組み合わせの正体だ。それぞれ異なる魅力を発揮するこの3枚のアルバムを紹介しよう。

 


 

Sik-K × Coogie – S.O.S (Sink or Swim)

 

itunes spotify

 

「H1GHR MUSIC」に所属しているSik-Kと、「MILLION MARKET」傘下の「ATM SEOUL」に所属しているCoogie。2人は9月24日にコラボEP『S.O.S (Sink or Swim)』をリリースした。それぞれ所属しているレーベルは違うが、共にクルー「YELOWS MOB」のメンバーである。YELOWS MOBは2013年にSik-Kが立ち上げたクルーで、ほかにGroovyRoomやBOYCOLDなどが所属している。2人はCoogieの活動初期から交流があり、Coogieが昨年『SHOW ME THE MONEY 777』に出演した際にはSik-Kをステージに迎えて一緒にパフォーマンスもした。

[MV] Sik-K X Coogie – Wet The Bed

 

同クルーのメンバーでもあり、以前からSik-KとCoogieの多くのトラックを手掛けてきたプロデューサーのGXXDが本EPの全トラックをプロデュースした。Sik-KとCoogieの2人は最近ずっと追求してきているシンギングラップをほとんどのトラックで披露し、ポップなカラーを前面に出している。一方、ボーナストラックの『h1ghrATM Freestyle』ではハードなラップでまた違った一面もアピールしている。

[Audio] Sik-K X Coogie – h1ghrATM Freestyle

 

フィーチャリングで参加したGIRIBOYとThe Quiettもシンギングラップを披露し、それぞれアルバムのバイブスに合ったヴァースを提供した。全体的に洗練されたプロダクションに乗せられた2人のハイレベルなメロディーメイキングが楽しめるアルバムだ。個人的なベストトラックは『Two Everything』。

[Audio] Sik-K X Coogie – Two Everything

 


 

GroovyRoom × Leellamarz – ROOM SERVICE

 

itunes spotify

 

「H1GHR MUSIC 」に所属している人気プロデューサーのGroovyRoom と、今月「Simon Dominicの新作『火気厳禁』参加アーティスト10人を紹介![後編]」の中で紹介した「AMBITION MUSIK」所属のラッパーLeellamarzが、9月9日にコラボレーションEP『ROOM SERVICE』をリリースした。11ものトラックが収録されているが、アーティストの意思でEPに分類されたと思われる。GroovyRoomと Leellamarzはレーベルもクルーも一緒ではないため、新鮮な組み合わせでもある。

[MV] GroovyRoom X Leellamarz – City Life

 

これまで両アーティスト共に幅広いスタイルを披露してきたが、今回はスムースでメロウなバイブスを一緒に作ろうとしたようだ。7トラック目まではGroovyRoomもソフトでポップなビートを提供し、Leellamarzは主にシンギングラップでビートを埋めている。フィーチャリングにも女性R&BシンガーであるyouraとMOON、そしてSik-Kを迎えているだけだ。

[MV] GroovyRoom X Leellamarz – Kick that (Feat. Jay Park)

 

しかし『Kick that』から雰囲気が一変する。後半のトラックにはJay Park、Kid Milli、The Quiettが参加し、前半とはまた違った雰囲気を作るのに協力している。先述の記事の中でLeellamarzが優秀なバイオリニストであることを紹介したが、『Violinist Freestyle』ではその特技を生かしてLeellamarzがスタジオでバイオリンを演奏し、その音をGroovyRoomがサンプリングしてトラックを作るという面白い作業を行った。そのプロセスは以下の動画で確認できる。

[Making Film] GroovyRoom X Leellamarz – ‘Violinist Freestyle’ Making

 


 

myunDo × チェ・ソヒョン – HOUSE PARTY

 

itunes spotify

 

レーベル「B.A.D. (Ballin’ All Day)」を率いるmyunDoと所属アーティストのチェ・ソヒョンが、9月25日にコラボEP『HOUSE PARTY』をリリースした。myunDo とチェ・ソヒョンは「Ghood Life Crew」時代からの仲間である。今年1月にGhood Life Crewレーベルが解体した後、myunDoが新しいレーベル「B.A.D.」を設立し、別途「Yng & Rich Records」を立ち上げたSUPERBEEを除いたメンバー2人を迎え入れた。

[Audio] myunDo Xチェ・ソヒョン – HOUSE PARTY

 

myunDoはSUPERBEEとの活動や『SHOW ME THE MONEY』シリーズでの活躍で知られているが、チェ・ソヒョンはまだ知らない人もいるかもしれない。彼は『高等ラッパー』や『SHOW ME THE MONEY』に参加し、上位の成績は残せなかったが十分なポテンシャルをアピールしてレーベルに迎え入れられた。現在はMBNで放送されている「AOMG」のオーディション番組『Signhere』に出演し、高評価を得ている。

[Audio] myunDo Xチェ・ソヒョン – 자강두천(DUMB AND DUMBER)

 

myunDoとチェ・ソヒョンの2人は本アルバムで、ダンサブルな軽いビートの上に聴き心地のいいスムースなスタイルのラップを披露している。というのも、2人とも外出するより家の中でゆったり遊びたいタイプだそうで、その共通点に着眼して「家で気楽に遊ぼう」というテーマで作ったアルバムだからだ。2人は仲のいい先輩・後輩同士で、意地悪をし合ったり、家に友達を呼び集めて飲み会をしたり、二日酔いで苦しんだりと身近に感じられるエピソードを楽しい歌詞で表現する。家で気軽に流したいアルバムだ。

[Audio] myunDo Xチェ・ソヒョン – ANOTHER DAY

 

writersoulitude

ポピュラーミュージックを専門とするライター。日韓の両国で記事執筆、歌詞や記事の翻訳、音源の流通などの仕事をしている。多様なメディアを通じて日韓の音楽シーンの架け橋となるべく活動中。



Sponsored Link

Related

/

Access Top

/

Subscribe us!

BLOOMINT MUSICの最新情報をお届けします。

友だちに追加

Sponsored Link