EP | KATIE – LOG

Written By Sakiko Torii

ちょっと前にGINZAにこんなインタビュー記事を寄稿したのですが、皆さん読んでくれたかしら? どちらかと言うとクリエイター界隈の方向きの記事ではあるんですが、何でも深く掘っていきたいオタク体質の方なら楽しめる記事なのではないかと思います。

K-POPを文化に成長させたマーケティング力。ヒット請負人シン・シティに聞く

 

YGエンターテインメントから独立し、新鋭クリエイティブプラットフォーム「AXIS」を立ち上げたSINXITYさん。そんな彼がYGから一緒に連れてきたのがKATIEです。KATIEについては1stシングル『Remember』が出た時の記事(これ)にも簡単に書きましたが、米バークリー音楽大学に留学中、韓国の人気オーディション番組『K-POPスター4』で優勝したという経歴を持つ逸材です。

去年6月に『Remember』でデビューして以来、新作が出てなかったのですが、ようやく今年4月に『Remember』の進化形としてアメリカの人気ラッパーTy Dolla $ignを迎えたバージョンをリリース。これで本格的な全世界デビューを果たしました。

[MV] KATIE – Remember (Feat. Ty Dolla $ign)

 

そしてこのたび5月22日、ようやくKATIEにとって初のアルバム単位となるEP『LOG』がリリースされました。6曲で構成された本作は、KATIEと同様にバークリー音楽大学出身であるA&Rディレクター兼プロデューサーのCHLOEが陣頭指揮を執り、LAとソウルを行き来しながら多くのプロデューサーたちと共に作ったということです。

タイトルの「LOG」は「記録する」という意味ですが、同時に「ログイン」という意味も表しているそうです。音楽を通して人々の心を動かし、人々の心にログインできる作品になるという思いを込めたのだとか。

リリースと同時に、リード曲『Thinkin Bout You』のミュージックビデオも公開されました。このビデオの演出を担当したGDWのOui Kim監督は、BTSを生み出したBig Hitエンターテインメントの新人ボーイグループ「TXT」をはじめ、NCT、wayV、Zion.Tなどのミュージックビデオを手掛けてきた方だそうです。

[MV] KATIE – Thinkin Bout You

 

EP『LOG』のトラックリストとオフィシャルの解説は以下の通りです。ちなみに今月のBLOOMINT MUSICのプレイリストには、2曲目の『Future Love』をセレクトしました。どの曲も良かったのですが、個人的にはこの曲が一番ソウルフルで好みだったので!

01. No Instructions
Chris Brown、Khalid、Ella Mai、Jason Deruloなど世界的なアーティストと作業してきた有名なソングライターTalay Rileyと、最近ビルボードで6位を記録したDemi Levatoの『Sorry Not Sorry』をプロデュースしたチームOrphanageのコラボレーション。幻想的なメロディーラインと独特のグルーヴが強烈に感じられるR&Bで、愛とはガイドラインのいらない2人で作る完璧な作品である、という内容を盛り込んだ。

02. Future Love
夢幻的な雰囲気を主導する広がりのあるシンセサウンドとプラックシンセ(弦をつま弾いたようなシンセサウンド)が引き立ち、Vocal choppingを利用したユニークなリフレインとKATIEの歌声が交わった中毒性のある曲。通り過ぎていく人々の中で自分に合う人を見つけられず、「つらい時に寄り添うことのできる人がどこかに潜んでいるなら、すぐに私のそばに来てほしい」と切に願う気持ちを込めた歌詞。

03. Thinkin Bout You
2017年にヒットしたAlessia Caraの『Here』をプロデュースしたKuya Productionが参加してクオリティを高めた。夢幻的なシンセサウンドとベースを主軸にネオソウル感を生かし、楽器を最小限に抑えることによってファルセットの音域と重低音が魅力的なKATIEの声を際立たせた。甘いメロディーに中毒性の強いサビが重なり、メロディが耳に残る。なぜか惹かれる彼のことを一晩中思い描き、彼に向かって燃える情熱をたっぷりと込めた叙情的な歌詞が曲の雰囲気をさらに上昇させる。

04. Remember (Feat. Ty Dolla $ign)
KATIEの1stシングルである『Remember』のフィーチャリングバージョン。米ビルボード1位のアーティストであるTy Dolla $ignと初めてコラボした韓国人として、全世界の音楽ファンたちから注目された。濃厚なKATIEのボイストーンとTy Dolla $ignのソウルフルなボイスがひとつになり、オリジナルからさらに豊かになった。2人の音楽性は特別な相性を見せ、原曲とはまた違った魅力を披露してリスナーの耳をひきつけた。

05. Love Kills
メロディとシンセが交互に出てくる隙のない展開と、KATIEの魅力的な低音と高音のファルセット唱法が加わったジャズ風のR&B。この曲もKuya Productionの作品。夢の中で思い描いてきた理想の男性とついに出会い、胸いっぱいに広がる幸せな感情を歌詞に表現した。

06. Better Off
ヴィンテージ感のジャズアレンジが魅力的なR&B。曲全体に繰り返し出てくるコーラスパターンが印象深く、KATIEの気怠くて濃厚なボーカルが加わって曲のクオリティを高めた。誰かと出会い、寂しくてつらい瞬間を経験したが、別れてから幸せになってかつての自分の姿を取り戻し、ひとりになった自分を祝福する内容を盛り込んだ曲。

 


 

KATIE – LOG のご視聴はこちらから

itunes spotify

 

writerSakiko Torii

BLOOMINT MUSICの運営者。韓国ヒップホップ・キュレーターとして執筆、ライヴ主催、音源/MV制作サポート、メディア出演など多方面に活躍中。イギリスに音楽留学していた本格派。著書に『ヒップホップコリア』。

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