【編集長日記】SS501 ホ・ヨンセンさんの楽曲の作詞をしました

Written By Sakiko Torii

皆さん、こんにちは。『BLOOMINT MUSIC』編集長のSAKIKO(鳥居咲子)です。

ここ数年、自分の職業が謎な方向に進み続けているのですが、とうとう作詞家デビューまでしてしまいました。しかもレコーディングで日本語発音の指導もしてきました。もはや何でもアリです。このままだと来年あたりは『Show Me The Money』でプロデューサーやってるかも?(ない)

ということで、このたび韓国の人気グループ「SS501」のメンバーであるホ・ヨンセンさんの楽曲の作詞をしました。私が今回作詞したのは、10月3日にリリースされるホ・ヨンセンさんの日本1stシングル『After The Rain』に収録されている『What a wonderful life』および『Snow Prince (Japanese ver.) 』の2曲です。残念ながら私が担当した2曲のミュージックビデオはないのですが、タイトル曲の『After The Rain』はあるのでこちらに貼っておきますね~。

[MV] ホ・ヨンセン – After The Rain

 

「作詞」という大それた言い方をしていますが、実態としてはゼロからの創作ではありません。韓国語のオリジナルの歌詞があって、それを日本語でも同じ内容で作詞していくというものです。そう、K-POPファンの方にとってはお馴染みの、「韓国語のままで良かったのに日本語バージョンで出ちゃうのかー!」っていうアレです。

私自身、「韓国語で楽しんでいた楽曲がポンコツな日本語詞によってポンコツにされた気がする」という経験をしたことがあります。特に『Snow Prince』は2005年(13年前!)にリリースされたSS501の代表曲でもあり、ファンの皆様にとって思い入れのある楽曲なはず。自分が感じたのと同じような嫌な思いをホ・ヨンセンさんのファンの皆様には絶対にさせてはいけないと思い、緊張感と集中力マックスで歌詞を書き上げました。『What a wonderful life』のほうは新曲ですが、こちらは先に英語詞があって、それに合わせて韓国語詞ができて、それを元に日本語詞を書きました。

私にとっても「この日本語詞はすごくいい!」と思えるK-POPソングがいくつもあるので(主に中村彼方さんによるもの)、そういう曲に少しでも近づけるよう努力しました。『What a wonderful life』も『Snow Prince』も特に気をつけたポイントは以下の通り。

  • 翻訳のように作業せず、一度ストーリー全体を解釈してから自然な日本語に直していく
  • なるべくオリジナルの音と同じ音で揃える(ガッタ → かった、ジョッソ → もっと、など)
  • なるべく末尾の音を揃える(ラップでいう単音節ライム)
  • 韓国人に苦手な発音(ツ、ザ行など)はできる限り避ける
  • リズムがオリジナルから変わらないようにする(タタタンってリズムをタンタンに変えない)
  • ファンが一緒に歌う様子をイメージしながら言葉を選ぶ(覚えやすい歌詞と歌いやすい発音)

 

もちろんこれ以外にも気を付けた点はたくさんありますが、大まかに言うとこんな感じです。曲を聴いてみて、合格点をいただけたのであれば嬉しいです。もし「ポンコツな日本語詞によってポンコツにされた」と思う方がいたらもう土下座するしかないですが、いないことをひたすら祈ります!!

 

・  ・  ・  ・  ・

 

せっかくなので、レコーディングの感想も簡単に書こうかと思います!

ホ・ヨンセンさんは大変プロ意識の高い方で、余計な私語などは一切なく、黙々とレコーディングをこなしていらっしゃいました。日本語の発音も元々とってもお上手でした。レコーディングは2日間に分けて実施したのですが、2日間とも黙々とこなし、終わるとマネージャーと一緒に真っ直ぐ帰宅(別の仕事に行ってたのかもしれないけど)。とにかく物静かで穏やかな空気が漂っていました。暗いとかいう意味ではなくて、ジェントルマンって言うのかな。はたまたエレガントとでも言うべきか。私が普段一緒にいるラッパーたちはガヤガヤしてるせいか、なんかすごく新鮮でした。

あと、今回『What a wonderful life』にセリフが入ってるのもそうなんだけど、日本のファンが何をしたら喜ぶかをすごく考えてるんだなぁと思いました。正直今まではK-POPに対して「別に韓国語のままでいいのに」って思うことが多かったんだけど、歌手自身が日本のファンのことを思って一生懸命日本語で練習している姿を目の当たりにして、考え方が変わりました。

とはいえ、K-POPの中にはイマイチな日本語バージョンがあることも否めない。その違いは純粋に「日本のファンに楽しんでもらうため」という動機なのかどうかってことなんだと思います。それは歌手本人の心構えだけでなく、作詞家、ディレクター、エンジニア、発音指導者、マネージャーを含むすべてのスタッフの真心がなければ成立しないのだと改めて感じました。真心がどれだけ込められていたかは、歌詞と発音の完成度にそのまま表れると思います。

私は上に貼った『After The Rain』には全く関与していませんが、発音指導がちょっと甘いかな(小声)。私が担当した残りの2曲はもっと発音が完璧に近づくよう録音し直しまくったりしたので、完成度120%になっています。でも『What a wonderful life』のセリフについては、逆にあまり完璧にするとホ・ヨンセンさんの持ち味が薄まるので、あえてナチュラルな訛りを残しています。喋り方ってその人の個性とか人となりが出ると思うので、そこは思い切りホ・ヨンセンさんから自然に溢れるフィーリングを感じていただければ。

そういえば残念なことに写真を1枚も撮りませんでした。っていうか、写真を撮らなかったことに帰国してから気づいたという(笑) SKY-HIさんとReddyさんの時は、レコーディング風景の写真(これ)をいくつか載せたりしてファンの方にも楽しんでいただけたと思うのですが、今回はお見せできるものが何もなくて申し訳ないです。個人的にも1枚くらい一緒に写真撮ってもらえばよかったと後悔。それだけ仕事に集中してたということかな?(って言うと、SKY-HIさんの時は集中してなかったみたいだ。笑)

では、今日の締めの言葉です。今回の2曲の日本語詞を読んで気に入ってくれた音楽業界の方、いつでも作詞のお仕事のご依頼お待ちしています!

 


 

ホ・ヨンセン『After The Rain』リリース情報

初回限定盤(CD+DVD)
価格:2,593円+税
1. After The Rain
2. What a wonderful life ← これこれ!
3. Snow Prince (Japanese ver.)← これこれ!
4. After The Rain (Instrumental)

通常盤 A(CD)
価格:1,296円+税
1. After The Rain
2. What a wonderful life ← これこれ!
3. After The Rain (Instrumental)
4. What a wonderful life (Instrumental)

通常盤 B(CD)
価格:1,296円+税
1. After The Rain
2. Snow Prince (Japanese ver.)← これこれ!
3. After The Rain (Instrumental)
4. Snow Prince (Instrumental)

★日本公式ファンクラブ:
https://young-saeng.jp/

★日本公式Twitter:
https://twitter.com/youngsaeng_jpn

 


 

ご視聴・ダウンロードはこちらから

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writerSakiko Torii

BLOOMINT MUSICの創設者および編集長。韓国ヒップホップ・キュレーターとして執筆、ライヴ主催、音源/MV制作サポート、メディア出演など多方面に活躍中。イギリスに音楽留学していた本格派。著書に『ヒップホップコリア』。

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