EP | Kangsanyeoul - Ponette


昨年から精力的に活動を続けているKangsanyeoul(カンサンヨウル)。昨年12月にリリースした『18℃』、そして今年6月にリリースしたシングル『Make It Love / Hey Girl』に続き、5か月ぶりに新作を発表しました。

11月29日にリリースされた5曲入りのEP『Ponette』は、全曲をA Juneがプロデュースしています。フィーチャリングにはSoul Companyで活躍していたCelmaをはじめ、カンサンヨウルとはSpeaking Trumpetのクルー仲間であるMinos、Born Kim、Nuck、そして不汗黨クルーのメンバーであるGarionのNaachalやOptical Eyez XL、ほかにもKuan、Illinit、JDなどが参加しており、本当に豪華で贅沢な一枚となっています。

プロデュースを務めたA Juneは、これまでも何度がカンサンヨウルにトラックを提供したことがありますが、このように全曲を手掛けるというのは初めてです。A Juneは日本のヒップホップ・コンピレーションアルバム『IN YA MELLOW TONE』の常連でもありますし、MONSTA Xのプロデュースにも携わっていますので、これを機によりご注目いただけると嬉しいです。

そしてカンサンヨウルは「憂鬱な感性ヒップホップ」で知られるラッパーで、その憂鬱さに対するこだわりはSpeaking Trumpetのインタビューを読めばよく分かります。憂鬱さにこだわるというのが本当に笑えるんですけど(笑)でも低い声で切ないラップをするその憂いあるスタイルは、日本人にハマると思いますよ。『18℃』の記事でも書きましたが、実際カンサンヨウルのアルバムは日本で開催したライブで爆売れしたこともあるので、日本人受けすることは間違いありません! 特にある程度大人な年齢の層には響きやすいのではないでしょうか。

こちらはアルバム告知用の動画になっています。とてもかっこいいので、ぜひクリックして観てみてください。アートワークに描かれている「ㄱㅏㅇㅅㅏㄴㅇㅕㅇㅜㄹ」は「강산여울(カンサンヨウル)」を分解したものです。漢字の「神」を「ネ申」と書くのと同じことですが、それとは全然違ってとってもオシャレですね(笑)

 

本当に一生懸命作ったアルバムだということで、「たくさんの日本人にも聴いてもらいたい」というカンサンヨウルの熱い思いを受け止め、ご本人からコメントをいただくことにしました。

Kangsanyeoul
こんにちは、カンサンヨウルです。僕はいつも悲しい音楽ばかりやっていますが、そんな中で今回のアルバム『Ponette』にはほんのわずかな希望を込めてみました。タイトル曲の『Hysteria 2017』もいいですが、4曲目の『窓』は特にお勧めしたい曲ですね。歌詞を「詩」として書くために、何度も何度も書き直しながら仕上げた曲なので、特別な愛情を感じているんですよ(笑)

 

私も一足早く全曲聴かせていただいたのですが、カンサンヨウルの憂いあるボイスとA Juneのジャジーサウンドの相性がバッチリです。カンサンヨウル本人が言うように、いつもの憂鬱な感じよりはポジティヴなエネルギーを感じます。個性の強いラッパーやシンガーが大勢参加しているアルバムですが、それぞれの持ち味がそれぞれのサウンドによく生かされていると思います。

トラックリストは以下の通りです。ご本人がお勧めしてくださった4曲目の『窓』は、ぜひともお聴きいただければと思います。日本ではiTunesやAmazon Musicなどでもダウンロードできますし、またはSpotify等のストリーミングサービスで聴くことができます。ちなみにBorn Kimは韓国語表記では「본김(読み:ボン・キム)」だったのですが、最近「김본(読み:キム・ボン)」に改名しました。ここではとりあえず以前どおりの英語表記にしています。

01. Hysteria 2017 (Feat. Celma)
02. 웃어도 돼 (笑ってもいい) (Feat. Minos, Naachal)
03. Stop It (Feat. Born Kim, Kuan)
04. 창문 (窓) (Feat. Illinit, Nuck, Optical Eyez XL)
05. K.O.N.G (Feat. JD)

 


 

Kangsanyeoul – Ponette のご試聴・ダウンロードはこちらから

itunes spotify

 


Sakiko Torii
About Sakiko Torii
BLOOMINT MUSICの運営者。イギリスでの音楽留学経験を生かした音楽的に深みのある記事が売り。独自スタイルのライブ企画、楽曲リリースのコーディネート、ライター活動、各種メディア出演など、韓国ヒップホップにおいて多方面に活躍中。著書に『ヒップホップコリア』。別名ヴィヴィアン。
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