Single | Nuck - 넋두리 (不平)


nuckgrumble

Soul DiveのリーダーであるNuck(ノック)が、初のソロシングル『넋두리(不平)』を11月13日にリリースしました。Nuckは1999年にデビューしていますので、キャリア18年目にして初めてのソロ作品ということになります。Nuck本人からコメントをいただいたので、この記事の一番下に載せますね!

ところでNuckの名前について簡単に解説します。我々外国人の間ではNuckという呼称で知られていますが、韓国語では正式には「넋업샨(ノコプシャン)」と言います。一文字目の「넋(ノク)」は「魂」という意味で、次の「업(オプ)」は「背負う」という意味で、最後の「샨(シャン)」は「生きる人」という意味の「사는 이」を縮めたものです。つまり「넋을 업고 사는 이(魂を背負って生きる人)」という意味になります。

で、今回のシングルのタイトルは『넋두리(ノクトゥリ)』と言いますが、この言葉の一文字目にも「넋(ノク)」=「魂」という文字が使われていますね。この「넋두리」という単語はここでは「不平」と訳しましたが、愚痴や泣き言を長々とこぼすニュアンスがあるようです。なぜこの単語に「魂」という言葉が使われているのかと言うと、実はこの「넋두리」には「巫女の御託」という意味もあって、亡くなった人の魂があの世に行けるよう巫女がその魂に代わって話す言葉を指すそうです。それが拡大解釈されて愚痴をこぼすという意味で使われるようになったそうです。うーん。分かったような、分からないような(笑)

Nuckは2014年12月にSoul Dive名義でアルバム『SIN』を発表して以降、Speaking Trumpetや不汗黨としてならシングルやアルバムをちょこちょこと出していましたが、Soul Diveとしては活動が止まっている状態です。そんなSoul Diveに対しての苦悩を含めた思いを語っているのですが、文章がとても哲学的で、私のヘナチョコな韓国語力では理解するのが少し難しかったです。

そしてこちらが新曲『넋두리(不平)』のミュージックビデオです。なんと、フランスのパリで撮影されたものだそうです。今年Eluphantの2人がパリ公演をした時、Minosが自分の結婚式用の写真を撮影するためにKICK&SNAPのEtchForteさんがカメラマンとしてついて行って、Nuckも一緒にパリに行ってEtchForteさんにこのビデオを撮ってもらったそうです。なんか楽しそうなパリ旅行ですね(笑)

あ、EluphantもMinosもKICK&SNAPもEtchForteも分からない場合は、ぜひ『ヒップホップコリア』を買ってみてください。すべて説明が載っています。Soul Diveも載ってますし、これだけ読めば韓国ヒップホップの基礎を把握することができますので、一家に一冊ずつどうぞ!

これまでもいろんなところで何度となく言ってきましたが、Nuckは韓国ラッパー全体の中でTop 10に入る実力の持ち主だと思います。どの曲を聴いていても、Nuckのパートになると「うおおっ!」と声が出てしまうほどうまいです。まず声が滑らかで聴きやすいのと、あとはリズム感が良いのでどんなリズムにでも器用に乗せていくところが魅力です。これからソロでも新しい姿を見せてくれるのかと思うと本当に楽しみです。

それから冒頭にも書いたように、せっかくなのでNuck本人からコメントをいただきました。韓国のサイトにも載ってない独自インタビューですよ!

SAKIKO
Nuckさん、こんにちは。日本のファン向けに簡単なインタビューをしたいんですけど。
NUCK
もちろんです!
SAKIKO
ありがとうございます。ではまず、新曲『넋두리(不平)』で一番伝えたいことは何ですか?
NUCK
これまで「Soul Dive」というチームを率いてやってきた中で大変だった点と、他のメンバーたちに伝えたい話が最初のヴァースに入っています。2番目のヴァースではNuck個人としての愚痴をこぼして、徐々に確信を持つようになる話を収めました!
SAKIKO
ミュージックビデオの撮影エピソードがあれば教えてください。
NUCK
ミュージックビデオは、EtchForteと二人きりで、フランスのパリで撮影したものです。何の照明もない中、6日間撮影しました。
SAKIKO
最後に日本のファンに向けてメッセージをお願いします。
NUCK
本当にお久しぶりです。きっと日本で『넋두리』をパフォーマンスする日が来ることを期待しています。

 


Sakiko Torii
About Sakiko Torii
BLOOMINT MUSICの運営者。イギリスでの音楽留学経験を生かした音楽的に深みのある記事が売り。独自スタイルのライブ企画、楽曲リリースのコーディネート、ライター活動、各種メディア出演など、韓国ヒップホップにおいて多方面に活躍中。著書に『ヒップホップコリア』。別名ヴィヴィアン。
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