Single | Garion - Heritage (Feat. Nucksal)


韓国のアンダーグラウンド・ヒップホップのパイオニア的存在であるGarionが、2年2か月ぶりに新曲を発表しました。今回リリースされたシングル『Heritage』は、Garionと同じく不汗黨クルーに所属するKeeprootsがプロデュースを手掛けました。90年代の韓国ヒップホップを忠実に再現したBoombapサウンドで、Nucksalがフィーチャリングしています。MC Metaがしりとりのように実験的に書いた歌詞というのも、解読するのが楽しみです。

そしてこれはかなり驚いたのですが、この『Heritage』のリリースをもってGarionが「한량사(ハルリャンサ)」に移籍したことを発表しました。ハルリャンサは漢字で書くと「閑良社」という表記になるのですが、いわば不汗黨の前身になったともいえるレーベルで、実は2007年末に解体されたのです。不汗黨のDJ Skipを中心として2003年に設立され、Keeproots、Daephal、The Zといった不汗黨のメンバーや、Paloalto、Sool J、Bust This(DJ JuiceとDJ Djangaによるチーム)などが所属していました。

ですので、今回Garionが閑良社に移籍したというニュースを聞いたときは一瞬目を疑いました。なんと約8年ぶりにレーベルが復活したということです。しかもGarionが所属するだなんて、これからが本当に楽しみです。

ここ2年くらい、韓国ヒップホップの曲たちが急速にポップス化していっていることが気にかかっていましたが、最近のNucksalの活躍、Cream Villaなど若手の歩み、そして超大物であるGarionをはじめとする第一世代の面々の動きが少しずつ活発になっているのを見て安心感を覚えます。もちろん新しいスタイルやポップス系も大好きですが、古いものも含めて多様であってほしいと願っているので、今年は去年よりもシーンがおもしろくなりそうだと個人的に思っています。

 


 

Garion – Heritage (Feat. Nucksal) のご購入はこちらから

itunes

 


Sakiko Torii
About Sakiko Torii
BLOOMINT MUSICの運営者。イギリスでの音楽留学経験を生かした音楽的に深みのある記事が売り。独自スタイルのライブ企画、楽曲リリースのコーディネート、ライター活動、各種メディア出演など、韓国ヒップホップにおいて多方面に活躍中。著書に『ヒップホップコリア』。別名ヴィヴィアン。
Sponsored Link