Topic | CJ E&MがAOMGを買収


本日1月6日、CJ E&MがAOMGを買収したことを発表しました。HI-LITEの買収と同様に、音楽制作や事業運営はAOMGが独立して行ないますが、流通やマーケティングなどはCJ E&Mがやっていくということです。

CJ E&M、ものすごい飛ばしてますね。こうやって今が旬の韓国ヒップホップ市場を独占していく目論みなのでしょうか。確かに現在韓国ではヒップホップがビジネスとしてかなり成長見込みのある分野ですし、ビジネスを生業としていないアーティストたちが運営するよりも、ビジネスのスペシャリストたちが手掛けたほうが、より効率的に、そして確実に成長させることができるのでしょう。

しかしあくまでこれは音楽。ビジネス色があまり強すぎると、単に消耗品のようになってしまうリスクがあります。レーベルに音楽制作を任せるスタンスなので芸術性は損なわれないと信じたいですが、CJ E&M側が本当に一切口出ししないとも思えないし、ファンの立場から見ると不安ですよね。「大手とか財閥ってカネに物を言わせて感じ悪いなあ」なんて思っちゃう人がいてもおかしくないくらい買収しすぎです。

ただ、AOMGは元々メジャーレーベルであり、大衆性や商業性を重要視してきているレーベルなので、HI-LITEのときよりもファンの不安は小さいかもしれませんね。むしろJay ParkやSimon Dominicといったスター性の高いアーティストたちを、いかに世界市場に輸出していくかということを考えると、CJ E&Mと手を組むのは得策なのかもしれません。

CJ E&Mがこの先、どれだけヒップホップ市場を侵食していくのか要注目ですね。音楽業界で長く生きてきているアーティストたちは、詐欺や不当な契約など多くの苦い経験をしてきているので、そう簡単には利用されないと信じています。むしろ大企業のグローバル・ネットワークをこの機会に大いに生かして、ますます発展していく姿を見守っていきたいと思います。


Sakiko Torii
About Sakiko Torii
BLOOMINT MUSICの運営者。イギリスでの音楽留学経験を生かした音楽的に深みのある記事が売り。独自スタイルのライブ企画、楽曲リリースのコーディネート、ライター活動、各種メディア出演など、韓国ヒップホップにおいて多方面に活躍中。著書に『ヒップホップコリア』。別名ヴィヴィアン。
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