Single | E SENS – 비행 (飛行)

Written By Sakiko Torii

先日、RHYTHMERに掲載された「The Anecdoteの再構成」というコラムの翻訳を掲載したばかりですが、E SENSはおととい、ドラッグ使用による最終公判で実刑1年6ヶ月の判決を受けました。控訴するとの話ですが、この判決が重すぎると感じるか、妥当と感じるかは人それぞれなのではないかと思います。

そしてE SENS側は、このタイミングで新曲をリリースしました。それに伴ってRHYTHMERが更新した記事も合わせて紹介したいと思います。曲のタイトルは『비행』、飛行という意味です。アルバムの収録曲ではないということですが、E SENS自身はすでに4ヶ月くらい拘置所にいるはずなので、元々アルバム用に作ってボツにした曲なのでしょうか。だとすると、ボツでこのクオリティの高さはさすがです。

歌詞の内容は抽象的で、すぐには理解できません。全体的な印象としては、他罰的なようでもあり、自虐的でもあるような、そして自分の意思のようなものを語った自伝的のような感じでしょうか。毎度のことながら、E SENSの歌詞は解釈が難しく、翻訳するには単なる語学力以上のものが必要とされます。韓国人ラッパーたちですら、E SENSの歌詞は解釈に悩むことが多いそうで、だからこそコンプレックスを与える存在のようです。

楽曲自体はアンニュイなジャズピアノの旋律をループさせていて、なかなか中毒性があります。ファンにとっては、E SENSの音楽こそが最大のドラッグなんですよね。E SENS自身も早くそのことに気付いて、またファンの前にその姿を見せて、夢中にさせてくれる日が訪れることを祈ります。

 


 

以下、RHYTHMERの記事の和訳です。

周知のとおり、22日に開かれた最終公判でE SENSは1年6ヶ月の実刑判決を受けた。そのため、多くのヒップホップファンは『​​The Anecdote』の発売が永遠に不透明になることを憂慮し、深い遺憾を表している。

ところが今回、E SENSの所属事務所であるBeasts and Nativesは、新曲『飛行』を公開し、『The Anecdote』が間もなく発表されることを示唆して注目を集めている。

Beasts and Nativesは最終判決について控訴する予定としながら、「こういう状況になったのは残念だが、多くの人が待っているE SENSのファーストアルバム『The Anecdote』はいずれお聴かせできるだろう」と明かした。

今回公開された新曲『飛行』は、自分を取り巻く、慌ただしく変化する世界を熟考し、思い浮かんだことを淡々と語った曲で、アルバムに収録される曲ではないということだ。

Source: RHYTHMER (2015-07-24)
日本語訳:SAKIKO

writerSakiko Torii

BLOOMINT MUSICの運営者。韓国ヒップホップ・キュレーターとして執筆、ライヴ主催、音源/MV制作サポート、メディア出演など多方面に活躍中。イギリスに音楽留学していた本格派。著書に『ヒップホップコリア』。

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