Report | Hi-Lite Records 5th Anniversary Concert


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2015年5月31日、ソウルのV-HALLで開催されたHi-Lite Recordsの設立5周年記念コンサートに行ってきました。とても楽しかったのですが、帰国後は7月のSpeaking Trumpetと8月のHi-Liteの来日ライブの準備を同時進行で進めていたため、終わったライブを振り返るという行為自体が完全に頭から抜けていました。

もはやレポなんて到底書けないくらい記憶も薄れているのですが、本日、Hi-Liteの公式YouTubeに5周年記念コンサートの動画がアップされたので、それを観ながら、思い出せる範囲で書こうと思います。ですので、レポというよりは私の個人的なソウルの思い出日記としてお読みいただければと思います。

その前に、来たる8月29日にHi-Liteの来日ライブを開催しますので、皆様ぜひ遊びに来てください。チケットは7月18日(土) 21:00より販売開始予定です。詳細はこちらをご確認ください。

 


 

5月31日、いよいよHi-Liteの5周年記念コンサートの日。まずは友人のA June君と待ち合わせをしました。A June君は、Huckleberry Pのソロアルバム『gOld』に収録されている『Page 64』という曲を手掛けたプロデューサーです。この日A June君と会ったのは、Hi-Liteのコンサートとは全然関係なく、単に食事をするために会いました。この時の私は、A June君がHuckleberry Pのアルバムに曲を提供していたことをこれっぽっちも知らなかったのです。

A June君が連れて行ってくれたのは、ホンデの有名な冷麺屋さん。これが本当においしくて、ついつい翌日もリピートしてしまいました。マポナルというお店です。かなりお勧めなので、ソウルに行く機会があればぜひお試しください。

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そしてA June君は、A June & J Beatのスナップバックをプレゼントしてくれました。A June & J Beatとは、A June君がやっているプロデューサーチームです。A June & J Beatは、今月発売の『IN YA MELLOW TONE 11』(日本を代表するメロウヒップホップ・コンピレーションアルバムシリーズ)に、『If It Hadn’t Been For You』という曲で参加しています。フィーチャリング・アーティストは、なんとジェフ・バーナットです。

私はこれまで、個人のブログおよび当サイトに

4つもジェフ・バーナットの記事を書いたことがあるくらい好きなシンガーなのですが、A June君がジェフとお友達だということを知ったのは、ジェフの来日ライブに行ったあとの話でした。A June君がHuckleberry Pのアルバムに参加していたことも、このHi-Liteのコンサートが終わってから知ったし、自分がいかにA June君について無知であるかを思い知らされました。あまり近い存在だと、返って調べたりしないもので。ってただの言い訳です。

残念ながら、A June君は用事があってコンサートには行けないとのことでした。V-HALLはキャパシティが600人ということですが、本当に600人も入るのかと疑ってしまうくらい小さかったです。どう見ても400人くらいしか入らなそうに見えたのですが、ギュウギュウに詰め込むのでしょうか。実際、2階席の後ろからスタンディングを見ると、すし詰め状態の観客たちが、ものすごい熱気で暴れていて、なかなかのカオスでした。

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開演前にHi-Liteの5周年記念Tシャツを購入し、着替えてから参戦。気合いが入りまくってます。準備万端です。そして、いよいよコンサートが開始しました。

トップバッターはB-Freeでした。1曲目からものすごい盛り上がり方で、とにかく日本の観客とはレベルが違う騒ぎっぷり。だってラップなのに、ずっと大合唱なんですよ。曲の始めから終わりまで、フルでラップの大合唱です。みんなラップ練習しすぎ(笑)

 

B-Free & Paloalto – High Life

 

それから例えばPaloaltoの『Positive Vibes』という曲では、「ネーソネー」とか「ヘイーホー」とか観客が掛け声のようなものをやるのですが、声のボリュームが半端なかったです。100デシベルくらいありそうでした。インスタグラムに短い動画をアップしたので、ご覧ください。

 

역시 하이라이트 최고네요😭 5주년 진심으로 축하합니다😁👏🎉

SAKIKOさん(@sakiko_vivi)が投稿した動画 –

ところでこの日、個人的に嬉しかったのは、Babylonの生歌が聴けたことです。Babylonは「韓国のクリス・ブラウン」と呼べるほどのスーパー・ボーカリストで、ダンスもプロ級ですし、顔もイケメンですし、私のハートをつかんで離さない悪い男なのです(ただファンなだけ)。

BabylonはPaloaltoの『Good Times』という曲にフィーチャリングしていて、その1曲のためにステージに上がってくれました。贅沢ですね。ちなみに、私とHIPHOPLEが徹夜で作った『Good Times』の日本語字幕動画もあります。まだ観てない方がいらっしゃったら、自信作ですのでご覧になっていただけると嬉しいです。

 

Paloalto & Babylon – Good Times

 

もうひとつ個人的においしいと感じたのは、Deepflowの登場です。私はDeepflowが主宰するVismajorも好きなのですが、これまでライブに行く機会がなく、この日初めてDeepflowの生パフォーマンスを観ました。見た目もラップも迫力があって、盛り上げ上手で、DeepflowもNucksalも素晴らしいステージだったので、ぜひVismajorの単独コンサートも観に行ってみたいです。

 

Huckleberry P, Deepflow & Nucksal – 작두

 

The Cohort勢もかっこ良かったです。元来のHi-Liteとは音楽性のズレを感じるのも正直なところですが、それでもやはりサウスな風を韓国に吹き込んで、新たなトレンドを韓国ヒップホップ・シーンで形成してきているという点で、絶対に見逃せない存在ですよね。

Paloalto、B-Free、Huckleberry Pのステージが真面目に見えてくるほど、なかなかヘビーなステージでした。Reddyは爽やかですが、OkasianとKeith Apeは本当にドープな感じです。そして観客はThe Cohort勢のときが一番盛り上がっていたように感じます。特にKeith Apeの『It G Ma』がエラいことになっちゃいましたからね。この曲のリリース記事書いたときは、まったく想像もつかなかった状態です。

Keith Apeがまさかの大ブレイクを果たしたことで、ある意味この日の目玉的存在になっていました。Keith Apeが見たくて来た人も少なくなかったかもしれません。もちろん社長であるPaloaltoが主役なことは間違いないですが、一番ホットな存在感が漂ってました。

 

Keith Ape – Pae-Ki

 

Okasian & Play$tar – No Flex Zone Remix

 

Reddy – 지켜/1985

 

目玉の『It G Ma』では、ステージも観客も大混乱、大パニック、完全なるカオスでした。2階席から眺めるスタンディングの光景は、それはそれは、わけが分からなかったです(笑)

 

Keith Ape, JayAllDay & Okasian – 잊지마 (It G Ma)

 

2階席から撮影したカオスの様子 ↓

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アンコールではPaloaltoがシャンパンか何かをステージでグビグビと飲んでいました。Hi-Liteのアーティストの皆さんは、誰もがこの5周年コンサートという舞台を心から楽しんでいるようでしたが、特にレーベル設立者であり、社長でもあるPaloaltoは感動しきりのご様子でした。

ところで、ちょうどこのコンサートの数日前にB-Freeが論争を引き起こしまして(しょっちゅう引き起こしていますが)ネットで袋叩きに遭っている最中だったので、MCで何度か「俺の悪口は書き込むな」というようなことを言っていたのが印象的です(笑)

そしてライブ終了後、図々しくも楽屋にお邪魔させていただきました。というか、大事な話があったのです。お分かりのように、来日ライブに関する話です。そんな大事な話があったのに、シャンパンのせいでPaloaltoは完全にできあがってるし、DJ Djangaからは絡まれるし、楽屋は楽屋でカオスでした。

Hi-Liteの取締役であり、韓国で最も仕事のできる男、Camo Starrと重要な話を済ませたあと、私の標的はあの人へ。そう、私のハートをつかんで離さない、あの悪い男です。

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テッカテカの私とサラサラのBabylon。

私から見たHi-Liteの良さは、ビジネスマインドと音楽性の追求のバランスがいいところです。そして何より、パフォーマンスのクオリティが間違いない。こんなに楽しいステージを見せてくれるHi-Lite。結局宣伝になっちゃいますが、8月29日のライブはぜひ遊びに来てください。日本で彼らのパフォーマンスが楽しめる、数少ない機会をお見逃しなく!

最後に素敵な写真を一枚ご紹介します。フォトグラファーのEtchForteがインスタグラムに載せた写真です。コンサートの最後にみんなで撮影した記念写真なのですが、素敵でしょ?

150531_07.jpgCredit: EtchForte Instagram


Sakiko Torii
About Sakiko Torii
BLOOMINT MUSICの運営者である鳥居咲子は、幼少期よりピアノと音楽理論を学び、ロンドンに音楽留学をした。現在は音楽記事の執筆、ライブ主催、楽曲リリースのコーディネート、メディア出演など、韓国ヒップホップに関する様々な活動を展開している。著書に『ヒップホップコリア』。音楽以外に関するネタを集めた趣味ブログ『BLOOMINT DIARY』も運営中。別名ヴィヴィアン。
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