Single | Keith Ape - It G Ma (Feat. JayAllDay, Loota, Okasian & Kohh)


昨年9月にHI-LITEに加入したKeith Ape (Kid Ash) が、新曲『잊지마 (It G Ma) 』のミュージックビデオを公開しました。音源はSoundCloudにて無料公開されています。「잊지마」とは「忘れるな」という意味です。イッジマと読むので、「It G Ma」と表記しているわけですね。オシャレな発音表記法ですね。

とにかくフィーチャリング陣がすごいことになっています。HI-LITEからはOkasianが、そしてKeith ApeとOkasianの所属するThe CohortクルーからJayAllDayが、そしてなんと日本からLootaとKohhが参加しています。韓国勢は韓国語で、日本勢は日本語でラップしているという完璧な日韓コラボ作です。

何がすごいって、HI-LITEの2015年がこれで幕を開けたということです。ミュージックビデオの世界観も強烈ですが、それ以前にHI-LITEの2015年第一弾シングルが、半分日本語なわけですから。先月お知らせしたとおり、Paloaltoも菊地凜子のアルバムに参加しましたし(詳細はこちら)、これからもHI-LITEと日本のコラボが増えたら嬉しいですね。

しかしHI-LITEにThe Cohortのメンバーが増えるごとに、HI-LITEがThe Cohort色に染まっていくような気がします。HI-LITEならではのカラーはキープしてほしいと思う部分もありますが、The Cohortのスタイルはいわゆる「DOPE」「SWAG」の先端を行くものですので、Paloaltoが惚れ込むのもよく分かります。韓国にこれまでなかったサウスの風を持ち込んで、HI-LITEの人気をグッと押し上げたのが、まさにOkasianだったわけですし。

ところでこの『잊지마 (It G Ma) 』は、OG Macoの影響をかなり受けていると思います。そのあたりについては別途コラムを書きましたので、よろしければ「Column | It G Ma and U Guessed It」をご覧ください。

個人的には今年もHI-LITEのライブをやりたいと考えています。実現した場合、今回のコラボで韓国語ラップを知ったLootaとKohhのファンの皆さまにも来ていただけると嬉しいです。私が日本で韓国ヒップホップのライブを開催している目的は、大きく分けると2つあります。1つは、韓国まで観に行くことのできないファンの方たちに来ていただくこと。もう1つは、日本の音楽ファンに韓国ヒップホップを知ってもらうこと。

正直な話、日本では「韓国の音楽」=「K-POP」と思われていて「化粧をした少年や整形美女が、分かりやすいキャッチーなビートに合わせて歌って踊るエンターテインメント・ビジネス」という固定観念(間違ってないけど)で食わず嫌いの人が多く、日本の音楽ファンが韓国の良質の音楽に出会うきっかけを遠のかせてしまっていると思うのです。だから出会いのきっかけになれたらと思ってこのようなサイトを運営していますし、韓国語のラップがかっこいいこと、音楽のクオリティが高いことを、ライブを実施することで多くの日本人に知ってもらえたらと思っています。

今回のコラボをきっかけに、韓国語ラップのかっこ良さに気づいたLootaやKohhや日本語ラップのファンの方がいらっしゃったら、Keith ApeとOkasianが所属するHI-LITEのライブにぜひ来ていただきたいと思います。まだ実現できるかは分かりませんが、晴れてできることになれば当サイトでお知らせしますので、20%程度の期待値でお待ちいただければと思います。


Sakiko Torii
About Sakiko Torii
BLOOMINT MUSICの運営者。イギリスでの音楽留学経験を生かした音楽的に深みのある記事が売り。独自スタイルのライブ企画、楽曲リリースのコーディネート、ライター活動、各種メディア出演など、韓国ヒップホップにおいて多方面に活躍中。著書に『ヒップホップコリア』。別名ヴィヴィアン。
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