Column | Jeff Bernat


今回は、Jeff Bernat(ジェフ・バーナット)のご紹介をしたいと思います。最高にメロウでセクシーでスウィートな歌声とサウンド! Jeff Bernatの甘~~~い世界に、しっとり、うっとり、とろけてしまうこと間違いなし!

フィリピン系アメリカ人であるJeff Bernatは、まさにインターネット時代が生み出したプロシンガーの一人です。スティーヴィー・ワンダーなどの楽曲をカバーしてYouTubeにアップしたり、カバーアルバムを無料配信したりといった地道な活動を通して注目を集めていきました。そして2011年、ファーストアルバム『The Gentleman Approach』を自主制作&リリースしました。そのジャケットがこちら。

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七三分け&蝶ネクタイで、甘い音楽性や歌詞とはイメージが一致しませんが(笑) このアルバムがいきなりiTunesチャートのR&B部門で5位を記録したんです。いやー、そりゃそうでしょ。だって本当に素晴らしいアルバムなんですもの。

「超大手レーベルが大金を投じて作ったアルバムのほうがいいに決まってる」なんて考えは、すっかり時代遅れになりました。とは言っても、自主リリースのアルバムが5位ってのはやはり本当に快挙だと思います。こういうことが起こるたび、時代は変わったんだなーとつくづく感じます。未だにメジャーとインディーがハッキリと区別されてるのは、日本ぐらいですかね。欧米も韓国もすでに垣根なんてないですもんね。

そして2012年、Jeff Bernatはこのアルバムで日本デビューも果たしました。日本人は結構こういうジャジーなヒップホップとかメロウなR&Bが好きな方が多いのではないかと思います。そしてこのアルバムには、Jeff Bernatの代表曲が収録されています。どうしようもないくらいメロウで激甘な『Call You Mine』です。

 

Call You Mine (Feat. Geologic)

 

歌詞が本当に甘くて! 「君を僕の恋人って呼んでもいい? 僕のすべてって呼んでもいい? ベイビーって呼んでもいい?」って繰り返すサビを聴くたびに、毎回猛烈に照れてしまう。「いいよー、呼んで呼んで♡」ってついついニヤついてしまいます。

実は私はラブソングがものすごく苦手で、人生観とか哲学的なことを書いているメッセージ性の強い歌詞が好きなんですけど、Jeff Bernatのラブソングに限っては大好物です。それくらい歌声に愛を唱える説得力があるのだと思います。まるで話しているかのように自然に歌ってる感じもいいのでしょうね。ラップのようなフロウにしても、メロディをがっつり歌うときにしても、ラップや歌を聴いてるというよりも隣りに座ってお話を聞いてるような気分になります。

あと、もうひとつ良いと思うのが発音。Jeff Bernatの発音はクセがなくてとても綺麗なので、聞き取りやすいんです。歌詞を読まなくても内容がスラスラ入ってくるという点でもまた、説得力があるように感じるのではないかと思います。

そしてこの『Call You Mine』ですが、韓国人アーティストのCrushもカバーしてるんです。確か去年の夏頃にSoundCloudで無料公開をしたような記憶。確かにJeff Bernatって、Crush的にはドストライクな音楽っぽいですよね。

Crushと言えば、去年の4月にインタビューを翻訳(これ)した時は韓国人の大衆にもほとんど知られていなくて、Twitterのフォロワーも千人くらいだったんですよね。それがさっきチェックしたら4万5千人って! あれから1年も経ってないのに、今やヒップホップレーベル最大手のAmoeba Culture所属で、有名アーティストたちとのコラボもどんどん増えて、つるんでる仲間や行動がすっかりスターな感じになっちゃった。お姉さん、寂しいわ(笑)

とりあえずCrushのカバーをYouTubeにアップしてくれている方がいらっしゃったので、それを貼っておきますね。出だしは『Can’t Take My Eyes off You(邦題:君の瞳に恋してる)』のカバーから始まって、0:55あたりから『Call You Mine』が始まります。

 

Crush – Call You Mine Cover

CrushからJeff Bernatの話に戻ります。ファーストアルバムには『Call You Mine』以外にも素敵な曲がたくさん収録されています。全体的に曲が似通っているにも関わらず、何周聴いてもまったく飽きることがない。捨て曲なし!

私はやっぱりベタな『Call You Mine』が一番好きですが、それ以外で特に好きなのはイントロの『Boujour』と『Doesn’t Matter』と『Groovin’』かな。超絶しっとりした曲よりも、ソウルフルなグルーヴを感じられる曲がより好きです。本当に胸を張ってお勧めできるアルバムですので、ぜひご家庭に一枚! 絶対に買って損はないですよ~! 朝の身支度の際に、寝る前のリラックスタイムに、ドライブに、最高のひとときをお約束します(←誰)

 

Doesn’t Matter

 

そして先月、待望のセカンドアルバム『Modern Renaissance』がリリースされました。アルバムの収録内容を一切チェックせずに購入したら、大好きなDumbfoundeadがフィーチャリングしている曲も入っていたので得した気分になりました!

音楽性はファーストアルバムとほぼ同じですが、セカンドアルバムのほうがグルーヴ感のある曲が増えています。ベースやドラムのビートがしっかりと効いていて、スローテンポなのに思わず身体が軽く前後に揺れてしまうような曲が多いです。お正月休みはこのアルバムをリピートしまくったおかげで、爽やかな年末年始が過ごせました。普段はハードでヘビーな音楽が好きだけど、こういう音楽にはやはり心の浄化作用があると思うんですよね。

セカンドアルバムも捨て曲なしの素晴らしい完成度です。ファーストアルバムほど甘くて照れちゃう感じはないけど、よりソウルフルな曲が多いので、寝る前のリラックスタイムというよりは通勤・通学のおともにいいのではないでしょうか。私は特に『Pillow Talk』と『Dream Team』が好きです。下に貼ってあるiTunesのリンク先で全曲試聴できます。

ところでJeff Bernatは韓国ですごく人気があるんです。Crush以外にもK-POPアイドルとかがカバーしてるみたいだし、先週はなんと2度目のソウル公演も行なったんです。羨ましいなー。日本にも公演しに来てくれるよう、ファンを増やさなければ! 皆さん、たくさん聴いてファンになって、Jeff Bernatを日本にお招きしようじゃないか!

 

※後日追記:Jeff Bernatは、2014年10月25日に初来日公演を果たしました。レポというレベルではありませんが、こちらの記事にちょっぴりだけ感想を書いています。

 


 

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Sakiko Torii
About Sakiko Torii
BLOOMINT MUSICの運営者。イギリスでの音楽留学経験を生かした音楽的に深みのある記事が売り。独自スタイルのライブ企画、楽曲リリースのコーディネート、ライター活動、各種メディア出演など、韓国ヒップホップにおいて多方面に活躍中。著書に『ヒップホップコリア』。別名ヴィヴィアン。
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