Noise Mob「ヒップホップはソウルのみに非ず」インタビュー by The Korea Herald

Written By Sakiko Torii

今年6月には不汗黨(ブランダン)クルーとしてインタビュー記事が韓国の英字新聞「The Korea Herald」に掲載されましたが(こちら参照)、11月にはNoise Mobのインタビューが掲載されたので翻訳しました。

 


 

Noise Mobが証明する事実 – ヒップホップはソウルのみに非ず

ヒップホップの才能が韓国中に広がっていることを示したMinosとRHYME-A-

 

NoiseMobKoreaHerald
Noise Mob(ノイズモブ)のMinos(マイノス・左)とRHYME-A-(ライムアタック・右)

 

韓国のヒップホップ・カルチャーが首都ソウルで本領を発揮している中、ラップデュオNoise MobのMinosは「人々が国中に広がる地方のシーンをサポートしてこそ、ヒップホップの基盤が整う」と話した。

続けて「本当の意味で成功したと言うためには、ソウルで活動をしなければならない。だけど地方のシーンにいる人間にとって、韓国ヒップホップ・シーンが確固たる基盤を固めるためには、地方でも同様に発展していかなければならないと思います」と話した。

大邱(テグ)出身のラッパーであるMinosは、クラブ「HEAVY」の15周年記念として設立された「Hiphop Train」というレーベルとグループを立ち上げ、大邱のシーンを盛り上げることに尽力した。

Minosが1999年にヒップホップを始めたとき、大邱にはヒップホップ・シーンが存在しなかったという。そのため、ソウルで洋楽のヒップホップに入れ込んでいるグループを探すことにした。友人とたびたび梨泰院(イテウォン)に出向いてヒップホップの洋服を買ったりしながら、大邱にあるCDショップで売るための楽曲を多く制作した。

チームメイトであるRHYME-A-は仁川(インチョン)で育った。仁川では、ヒップホップは一時的な流行だったという。そんな彼は「仁川ユナイテッド」というグループを通して、音楽活動に興味を持つ仲間たちを見つけていった。まともに練習をする場所が無かったため、地下鉄の駅のスピーカーを使って練習をし、その地域の公衆の前でパフォーマンスをしていたという。

RHYME-A-は「非常に地域的な活動に特化していました。単純に音楽がやりたい人間が集まって、できることだけをやっていたんです」と話した。

この2人のラッパーは、高校時代にキャリアをスタートさせた。Minosは初めてパフォーマンスをした日付を正確に記憶している。1999年7月25日。友人と一緒にクラブでパフォーマンスをしたが、ひどく緊張をして心臓がドキドキした。RHYME-A-は少し違った感じの会場でスタートさせた。18歳のとき、キリスト教のヒップホップ・チームの一員として、教会でパフォーマンスをしたのが最初だ。

Noise Mobは、2人が所属していたレーベル「Soul Company」の解体後、2011年に公式的に結成された。それまですでに何年も一緒に活動をしてきた2人だ。2002年から一緒に活動をしようと話してきたが、なかなかタイミングが合わなかった。Soul Companyの解体後、新たなレーベル「Standart Music Group」にてNoise Mobを結成し、2012年にファーストアルバム「M.O.B」をリリースした。

「長い間ずっと話し合ってきたことでもあったので、あまり深く考えることはなくすぐに意気投合しました」とMinosは話した。「僕たちはすごく相性がいいんです」と。

この2人は韓国でヒップホップ・シーンがスタートした頃からやってきているが、物凄くやりがいがあるようなことはさほど多くなかったという。RHYME-A-は、この業界の金儲け主義と、やりたくもないことをさせられることに関して何よりも強いストレスを感じると話した。

Minosにとって一番やりがいのあったことは「生みの苦しみ」だという。常により良いラップ、ライム、テーマを作ろうと挑戦しているのだ。より良いものを作るために自分自身を前進させてくれるので、やりがいがあると同時に楽しくもあると話した。

現時点で、2人はソロ活動を行なっている。RHYME-A-は最近Standart Musicを離れ、インディペンデント・アーティストとしてソロアルバムを制作中だ。Noise Mobの活動からの気分転換だという。

「ソロ・アーティストとしての活動は久しぶりなので、楽しいです。自分が見せたい音楽を作ることにワクワクしています」と話した。

Minosは近いうちにソロアルバムを制作するだけでなく、Standart Musicの仲間であるKebeeとのプロジェクト・ユニット「Eluphant」の活動も予定されている。また、所属クルーである「Speaking Trumpet」のミニアルバム発表も控えている。MinosもRHYME-A-も、不汗黨(ブランダン)クルーに所属しており、来週コンサートのために日本へと発つ予定だ。

では、将来の目標は?

マイノスは「世界一のラッパーになりたいです。そして近い将来、Jay-ZやNasと一緒に『Three VIPs』というショーを開催したいです」と語った。

RHYME-A-は「僕はすでに世界一のラッパーなので、目標はちょっと違います」と冗談を言った。「目標とはちょっと違いますが、常に持ち続けている願いです。ずっと長い間、音楽を楽しみ続けたいです。」

koreaherald_noisemob

Source: The Korea Herald (2013-11-10)
Photo credit: Noise Mob Twitter/Facebook
日本語訳:Sakiko Torii

writerSakiko Torii

BLOOMINT MUSICの運営者。韓国ヒップホップ・キュレーターとして執筆、ライヴ主催、音源/MV制作サポート、メディア出演など多方面に活躍中。イギリスに音楽留学していた本格派。著書に『ヒップホップコリア』。

Related

/

Access Top

/

Subscribe us!

BLOOMINT MUSICの最新情報をお届けします。

友だちに追加