今日の一曲/The Flying Lizards – Money (That’s What I Want)

Written By Sakiko Torii

BLOOMINT MUSIC 運営者の SAKIKO が、好きな曲について書くコーナーです。韓国ヒップホップ以外にもジャンルを問わず色々ご紹介します。不定期更新です。

 

イギリスのThe Flying Lizards(ザ・フライング・リザーズ)というアーティストが1979年にリリースした『Money (That’s What I Want) 』という曲をご紹介します。

オリジナルはそこからさらに遡ること20年前、1959年にBarrett Strong(バレット・ストロング)によって、後にMotown(モータウン)となるタムラ・レーベルからリリースされました。未だにかなり多くのアーティストによってカバーされてきている曲で、ビートルズやローリング・ストーンズもカバーしています。

数多くあるカバーの中で私が一番好きなのが、このThe Flying Lizardsバージョンです。The Flying Lizardsは、David Cunningham(デヴィッド・カニンガム)というイギリス人(北アイルランド人)アーティストのプロジェクトで、架空バンドのような感じだと言われています。でも実際には大勢が演奏などに関与していたデータもありますし、ちょっと謎です。

さて、私がなぜこのバージョンの『Money』が一番好きなのかというと、そのなんとも言えない独特なサウンド、レトロ感、チープ感ですかね。一度聴いたら耳から離れないインパクトがすごいです。美大生だったデヴィッド・カニンガムは音楽に関しては完全に素人で、楽器が弾けませんでした。いわばThe Flying Lizardsは芸術における実験的なプロジェクトで、段ボールをはじめとする身近にあるものを叩いたり鳴らしたりして多重録音をしたんだそうです。聴いていただくとよく分かると思うのですが、完全なるハンドメイドなだけあって音が本当にチープなんですよね。ボーカルの女性も素人なのでうまいんだかヘタなんだか微妙な感じ。それなのにアート性の高さが音からしっかりと伝わってくるから不思議。

個人的には、最近のコンピューターで綺麗に処理されたデジタルサウンドよりも好きです。もちろん電子音楽も好きだけど、無機質な打ち込み音より、不安定でもリアルな臨場感の伝わる生演奏のほうがやっぱり好き。

あと、オリジナルを大きく崩している実験的な姿勢も魅力的です。オリジナルはいかにもモータウンって感じで、それはそれでめちゃくちゃカッコいいんですけど、よくぞここまでうまい具合に印象を変えたなーと感心します。ということで、オリジナルを貼ります。

50年以上前の曲なのにまったく色褪せてないですね。ロックンロールはこの50年で大きく進化してジャンルも幅広くなったけど、やはり原点となったこの時代のロックンロールが一番ロックしてると思います。

せっかくなので、1963年にビートルズがカバーしたバージョンも貼っておきます。

最近だとデヴィッド・グレイとかブルーノ・マーズなんかもカバーしています。それぞれが自分のカラーを出していてステキです。それでも私はやっぱりThe Flying Lizardsバージョンがダントツで好き!
 


 

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