Simon Dominicが『Control』でついに応戦

Written By Sakiko Torii

ひとつ前の記事で予告した通り、サムディ(Simon Dominic)もとうとう今回のディス戦に参戦してしまいました。だけどサムディの応戦に関しては、これまでの「E SENS vs Amoeba Culture」の争いの流れとはちょっと違っていて、いや一緒といえば一緒なんだけど、ちょっと複雑になってきているので一旦話を整理したいと思います。

そもそも俗に「Control大乱」と呼ばれている今回のディス戦は、アメリカでKendrick Lamarを発端に起こったディス戦に乗っかった形で始まったのですが、韓国では動きがいくつかに分かれていて、単純にKendrick Lamarが作った流れに乗っかって「ヒップホップシーンに警鐘を鳴らしている層」と、「特定の者同士で喧嘩している層」があります。

その中で「E SENS vs Amoeba Culture」はひとつの独立した層なのですが、この層の争いはそもそもSwingsがディスを始めたところがスタートラインでした。そこにUgly Duckが参戦して、そしてE SENSとGaekoがバトルを続けるようになり、その横でやいのやいのと執拗にサムディをディスり続けているのがSwingsです。そういった背景があるので、今回のサムディの応戦は、最初のヴァースでは「E SENS vs Amoeba Culture」の問題について言及していて、2つ目のヴァースではSwingsに反撃しています。

今日はAmoeba Cultureからも動きがありました。「E SENSの言ってることはすべて事実無根であるため、対応を考えている」と真っ向勝負に挑むようです。訴訟沙汰になる覚悟もしたほうがいいのかなぁ~なんて考えちゃってます。芸能界を味方に付けた大きな会社相手にE SENSが勝てるはずもないし、どうにか穏便に済ませてほしいのですが……。

それにしてもサムディの「いつも片方をぎゅっと握っていたのは俺の弟の手首」というフレーズ、何回読んでも泣けます。どんな思いで板挟みにあってきたのか。それでもヒップホップシーンの発展のため、そして愛する弟センスのため、戦い続けてきたということなのでしょうか。

 
Simon Dominic – Control

verse 1)

회사는 잠깐 뒤로 빠져있어 내 말이
会社はちょっとの間 後ろに下がってろ

계약 위반이라도
俺の話が契約違反であっても

난 새로운 룰을 만들 자격있지
俺には新しいルールを作る資格があるだろう

개같이 굴러왔으니
犬のように転がってきたから

Major 지난 5년간의 생존
メジャーシーンで 5年間の生存

누군가에겐 독이 됐고
誰かにとっては毒となり
※E SENSの代表曲『毒』に掛けて、メジャーシーンでの生活はE SENSにとっては毒となったとしている

내겐 무기가 됐지 맹독
俺には武器となったんだろう 猛毒

그래 착한 척 해왔던 레이블? 
そうさ 善良なふりをしてきたレーベル?

다듀 음악 답게
Dynamic Duoの音楽らしくね

이제야 이빨을 드러내니 좀 힙합 같애
今は歯をむき出して ちょっとヒップホップみたいだ

센스는 자길 욕하고 때려주길 바랬지 
センスは自分が罵られ 叩かれることを望んだんだろう

딱 그거 무관심, 방관이 만든 분노가 판도를 바꾸고 있어
まさにそれは無関心、傍観が作った怒りが 流れを変えている

구경난 개들은 내가 그 여우래 
見物している犬どもは 俺がキツネだという
※E SENSが『You Can’t Control Me』の中で「キツネの血も熱くなるのか」と書いた部分が、サムディのことを指しているのではないかと噂された。しかしその後に出した『true story』でGaekoに向かって「お前のキツネ目」としていたため、キツネはGaekoのことを指していたと判明した

잠시만?
ちょっと待てよ?

센스가 애매하게 날 깔리 없잖아? 
センスが曖昧に俺を叩くわけないだろ?

방심하지마
気を抜くな

이센스 vs 아메바컬쳐 
E SENS vs Amoeba Culture

이센스 vs 다듀
E SENS vs Dynamic Duo

나 역시 문제가 많았지만, 그들의 맞지 않는 사주
俺もやはり問題は多かったが 彼らの合わない相性

이 둘 싸움에서 누구의 손을 들어줄 수도 없는 입장
この2つの戦いで 誰の手を取ることもできない立場

언제나 한쪽을 꽉 쥐었던 건 내 동생의 손목
いつも片方をぎゅっと握っていたのは 俺の弟の手首

진짜
本当に

이기심은 싸움꾼 그 싸움은 답이 없는 다음뿐
利己心は戦う人 その戦いは答えのない続きだけ

들리지 않는 고함뿐인 자리 끝엔 속 상하는 과음뿐
聞こえない叫び声の果ては 気に障って酒を飲み過ぎるだけ

이유없는 다툼에도 내 잘못은 분명 있지 인정
理由のない争いでも 俺にも何か過ちはあるだろう 認めるよ

방패없는 투쟁에서 나만 언제나 이긴 척
盾のない闘争で 俺だけいつも勝ったふりをする

난 별 수 없었어 그냥 벌 수 밖에
俺にはそれしかできなかった ただ稼ぐことしか

쓰다가 지친 verse의 컨버스 밖에서도
書いていて 疲れたヴァースのコンバースの外でも

혼자 외롭게 설 수 밖에
ひとりで孤独に立つしかなかった

시스템안에 부적응을 지금 탓하는 건 웃기지
システムの中での不適応を 今になって責めるのは笑わせる

센스 없이도 센스 있게 적응했던 나를 숨기지
センスがいなくても センスよく適応した俺を隠すんだろう

사람들은 말해 난 피해자들의 피해자가 됐지
人々は言う 俺は被害者たちの被害者になったんだろうと

내가 피해왔기 때문에 생긴 피해가 
俺が避けてきたせいで 生じた被害が

또 기회가 됐지
また機会になったんだろうと

난 살아갈 이유가 될게 
俺は生きていく理由になるよ

죽고 싶을 때 신을 찾듯이
死にたい時に神を探すように

난 비지니스를 믿지 않아
俺はビジネスを信じない

비지니스가 날 믿게 만들지
ビジネスが俺を信じるようになるさ

 

verse 2)

솔직히 지금 이 피똥 튀기는 싸움에
率直に言って 今この血便が跳ねる戦いで

난 피를 볼건데 넌 똥만 싸질러놨네
俺は血を見るのに お前はクソだけしてったな
※Amoeba Cultureが会社としてガタつくような争いになってしまった中、外野からやいのやいの言ってくるSwingsに向かって言っている

넌 ‘진실’을 말할 자격 없지 
お前に「真実」を語る資格はないだろう

예전에 한번 피봤잖아
前に一度 血を見たじゃないか

내 이름을 팔고 나서야 넌 1등을 찍지
俺の名前を売って出て お前は1位を取るんだろう

이 씨발놈아
このクソ野郎が

그게 나의 마지막 mercy
それが俺の最後のMercy
※Mercyは「慈悲」という意味だが、Swingsの曲『No Mercy』に掛けている

쇼미더머니 뻘짓
Show Me The Money もどき
※Simon Dominicは、Swingsが今年出演したラップ・サバイバル番組『Show Me The Money』のことを以前から批判してきている

brand new pussy
※Swingsは自分でJust Musicというレーベルを運営する傍ら、大手レーベルのBrandNew Musicにも所属している。ここではSwingsのことを「BrandNew Musicに媚びたヤツ」と罵っている

계약서 앞에서 무릎 꿇었지
お前も契約書の前で ひざまずいたんだろう

돼지새끼 여전히 불판 위에서 아직 덜 익었네
ブタ野郎 相変わらず鉄板の上でまだ熟してないな
※ブタ野郎:Swingsに対する昔から定番の悪口

넌 raw한 것도, rare한 것도 아닌 그냥 웩
お前はRawでもRareでもなく ただのオエッ

내가 너한테 쫄았다면
俺がお前にビビってるなら

먼저 니 멱 땄겠지만
先にお前の喉を切っただろうけど

이상하게 필요악같은 새끼라서 
変な話 必要悪のような野郎だから

살려뒀지 난
生かしておいたんだ 俺は

니 젖보는 재미로 간다는 just jam
お前の乳を見て 面白がるために行くJust Jam
※Jast Jam:Swingsが運営するレーベルJust Musicが開催している定期コンサート

섭외 얘기는 어글리덕의 확대해석이 첫 번째
交渉の話は Ugly Duckの拡大解釈がはじまり

내가 나이 서른 쳐먹고 쿡 찔러줬겠니? 좆도?
俺が30歳になって ブスッと刺されるとでも? チ○コも?

그 부분 얘기할 때 숨 넘어가대.
その部分の話をすると お前の息は絶える

걍 쳐죽지 졸도로
そのままブチ殺される 卒倒して

같이 술 한잔 하자고 했던 건 100프로 진심
一緒に酒を飲もうと言ったのは 100%本心

이젠 사과나 입에 쳐물고 있어 세팍타크로 bitch
今はリンゴでも咥えてろ セパタクロー Bitch
※セパタクロー:タイの足蹴り

니가 사랑하는 제이통 내가 왜 뺏어
お前が愛するJTONG なんで俺が奪うんだ
※JTONG:Supreme Teamの2人やSwingsが親しいラッパー。2011年にJust Musicからデビューしたが、翌年には契約を解除し、Amoeba Cultureからアルバムをリリースした(未契約のままヘルプのみ)

fuck JM 니가 제이통 구속했던 얘긴 왜 뺐어
クソJust Music お前がJTONGを拘束した話はなんで抜かした?

좆같은 계약서 내밀기 전에 
汚らわしい契約書を差し出す前に

왜 매니져를 붙이려해
なんでマネージャーをつけさせようとした

싸우스타운 이름까지 존나 쉽게 훔치려했네
South Townの名前まで ひどく簡単に盗もうとしたな
※South Town:JTONGが結成したクルーBuckwilds(Ugly Duck、Zico、Giriboyなどが所属)が運営する、釜山にあるナイトクラブ

순수한 새끼 그 때 얼마나 맘고생했는지 몰라
純粋なヤツ あの時どんな気苦労があったかしれない

니가 사장이었던 과거를 존나게 후회하는 걸봐
お前が社長だった過去を クソ後悔しているのを見ろ

잘하는 새끼들 다 이젠 알아서 내 쪽으로 붙지
うまくやってるヤツらは  もう分かって俺の側につくだろう

먼저 떨어져 나가줘서 고맙데이 씨발 문지후이
先に離れて行ってくれてありがとな クソ野郎のムン・ジフン
※ムン・ジフン:Swingsの本名

센스랑 베프라면서
センスと親友だと言いながら

속사정은 좆도 몰라
内部事情は クソほども分かってない

하나하나 다 얘기해줘야돼?
いちいち全部話さなきゃダメか?

니 귀를 조물락
お前の耳をほじくって?

내 팬들 실망했겠다 이 씹새꺄
俺のファンたちは失望しただろう このクソッタレ

나도 팬들한테 실망 좀 했지 
俺もファンたちにちょっと失望したよ

날 못 믿어서 밤을 지샜다고?
俺が信じられずに 夜を明かしたって?

무섭게 생긴 사람보면 피해라했지 엄마 아빠가
怖い顔をした人を見たら逃げろって言っただろう ママとパパが

이 새끼 인생 그만 쳐다봐줘 
こんな野郎の人生を見るなって

혹시나 너네 엇나갈까봐
もしかしたら お前たちもひねくれるからって

센스 생각하면서 꿈을 그리는 니 팬픽
センスのことを思いながら 夢を描くお前のファン小説

그래 전설이 되겠지 The best of gay shit
ああ、伝説になるだろう 最高のゲイ小説って

니 상상임신으로 센스가 회사를 나왔네
お前の想像妊娠のおかげで センスが会社を出てったな

여전히 입덧은 계속돼 제이통 하나 남았네
まだつわりは続いてる JTONGが1人で残ってるな

내가 티비에 존나 나와서 착한 척 쪼갤 때
俺がテレビに出まくって いい人ぶってた時

뒤에서 나쁜 짓 하고 있었던 건 대체 누군데
後ろで悪いことをしていたのは 一体誰なのか

니 친구한테 물어봐 
お前の友達に聞いてみろ

내가 뒷통수 칠 놈인지
俺が後頭部を殴るようなヤツなのか

확실한 건 진실은 니 옆에 없지
確かなことは 真実はお前のそばには無いってことだ

알겠나 씨발새꺄
分かったか このゴミクズ野郎が

 


 

後日談です。

サムディがこの『Control』を出した後、センスは「僕はKendrick Lamarの意図とは全く関係のないことをしたんです。ディスやビーフがラップのコアということは絶対にないです」とツイートしました。少しは冷静になれたのかな。

このあとSwingsからサムディに対してさらなる応戦はあったものの、そこから2日間はセンスもサムディもGaekoもだんまり。訴訟の準備でもしているのか、圧力でもかかってるのかとヒヤヒヤしていると、センスが突如、昔の写真をTwitterに貼りました。何のコメントもなく、ただ無言で。

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昔のサムディとセンスですね。メディアはAmoeba Cultureからの圧力がかかってるのだろうとしか思えないほど、「E SENSがSimon Dominicをディス! 自分だけがファンに囲まれて、Simon Dominicが一人でいるところをバカにした写真をアップ!」と書き立てました。

そんなみみっちいディスをセンスがするわけあるかい! 私にはセンスからサムディに向けた愛情表現にしか見えないんですけどね。私もファンとしてお花畑入ってるのかもしれないけど、うがった見方しかできないメディアや一般大衆もどうかと思うよ。

で、それに対してサムディがTwitterでセンスに返信。これまた無言で写真を貼っただけ。

803693937.jpg

昔のセンスの写真です。人によっては笑える写真なのでしょうが、私にとってはあまりにもイケメンでときめく写真であります。いや完全にお花畑ですわ(笑)

 


 

さらに後日談です。

この騒動から4ヶ月が経ちました。サムディはAmoeba Cultureのクリスマス・コンサートに出演しませんでした。理由は不明です。そしてサムディもセンスも、一緒に仲良く遊んでる動画をツイッターにアップするようになりました。

この行動が何を意味するかは分からないけど、でもとにかくこの2人がまた楽しそうに遊んでいる姿を見ることができて本当に嬉しく思います。落ち着いたらまたいい音楽を届けてください。

最後に、今回の「Control大乱」の相関図を作ってくれた方がいるのでご紹介します。全部韓国語ですが、ご参考までにどうぞ(Credit: 오유 dodobird)。

 


 

参考:Control大乱 関連記事一覧

 

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