今日の一曲/Mild Beats - 내 시작은 (俺の始まりは) (Feat. Rhythm Power)


BLOOMINT MUSIC 運営者の SAKIKO が、好きな曲について書くコーナーです。韓国ヒップホップ以外にもジャンルを問わず色々ご紹介します。不定期更新です。

 

今回は、Mild Beatsが先月リリースしたニューアルバム『Beautiful Struggle』に収録されている『내 시작은(俺の始まりは)』をご紹介します。

Rhythm Powerの音楽性はあまり好みじゃないんだけど、声は本当に好きなんです。Geegooin (チグイン) やHangzoo (ヘンジュ) の個性的な声も好きだし、Boi B (ボイビー) は太くて深みのある声が素敵です。あと、やっぱりうまいです。尋常じゃなく高い競争率を勝ち抜いてAmoeba Cultureと契約しただけあります。

そしてMild Beatsのサンプリング使いのセンス! こういうチョップの仕方で調理するのかーと感心しました。私は基本的にサンプリングを全面に取り入れた楽曲はあまり好まないんだけど、センスあるサンプリングに出会うと猛烈に嬉しくなります。

ところで話が若干飛ぶけど、Mild Beatsは昔、Primaryと合作アルバムを出したことがあるんですね。で、PrimaryはPrimary Scoreのアルバムの中でSupreme Teamの2人がフィーチャリングした『Beautiful Struggle』という曲を出しているんです。だから最初、Mild Beatsが『Beautiful Struggle』というアルバムをリリースするという記事を読んだとき、その辺の情報が頭の中でこんがらがってしまって、今や廃盤となっているPrimaryとの合作アルバムが再販されるのかと思って一瞬興奮しちゃいました(笑)

さて。話は戻って『내 시작은(俺の始まりは)』でサンプリングに使われてる原曲を紹介したいと思います。サンプリングの定番とも言われるこちらの曲は、アメリカの女性シンガー、Freda Payne (フリーダ・ペイン) が1974年にリリースしたアルバム『Payne & Pleasure』に収録されている『It’s yours to have』という曲です。

 

ジャズ出身のFreda Payneは、1970年にリリースした『Band of Gold』という曲が大ヒットして一躍有名になったのですが、その後は残念ながらヒットに恵まれることはありませんでした。しかし『Band of Gold』のヒットが半端なかったこともあって、大御所歌手の位置付けはしっかり確立し、女優としても活躍しました。

そんな彼女が1974年にリリースした『It’s yours to have』は、その後サンプリングの定番曲となりますが、中でも一番有名なのは9th Wonder & Buckshotの『Man Listen』という曲。

 

そしてK-POPファンの間で有名なのは、なんといってもこれでしょう。GD&TOPが2010年にリリースしたアルバムのイントロです。

 

GD&TOPのアルバムは、私が韓国の音楽にハマるきっかけになったものです。サンプル使いのセンス、G-DragonとT.O.Pのリリック・ライティングとラップスキルの高さ。当時韓国の音楽というものに1ミリも興味が無かった私は、同アルバムに収録されているT.O.Pの『Turn It Up』を聴いたのが始まりでGD&TOPを聴くようになり、BIGBANGを聴くようになり、その直後にSupreme Teamを知って韓国ヒップホップの沼にハマっていったのでした。

 


 

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Sakiko Torii
About Sakiko Torii
BLOOMINT MUSICの編集長。韓国ヒップホップ・キュレーターとして記事執筆、ライヴ主催、楽曲リリース/MV制作コーディネート、メディア出演など多方面に活躍中。イギリスに音楽留学していた本格派。著書に『ヒップホップコリア』。
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