Ella & Louisのアルバムが好き

Written By Sakiko Torii

20世紀を代表するシンガー、Ella Fitzgerald(エラ・フィッツジェラルド)と、同じく20世紀を代表するトランペット奏者、Louis Armstrong(ルイ・アームストロング)のデュエットが11曲収録されたこちらのアルバム。


エラ・アンド・ルイ(SHM-CD)

 

なんの理由もなく突然聴きたくなって、今夜はこの『Ella & Louis』を久々にじっくりと聴いていました。最近ヒップホップばっかり聴いていたので、ちょっと一休みしてジャズな気分。梅雨に入ったため天気がよろしくないですが、しっとりとしたジャズは、やはりカンカン照りの日よりも薄暗い雨模様の日のほうが似合いますね。

それにしても、エラ様! なんて素晴らしい歌声なんでしょう!

 

Isn’t This A Lovely Day

 

They Can’t Take That Away From Me

 

April In Paris

 

エラの歌声も、ルイ・アームストロングの歌声もトランペットも本当に素晴らしいですね。聴いているだけで心が洗われるようです。時代も時代なら場所も場所、黒人ということもあってなかなか壮絶な幼少時代を送ってきた二人ですが、音楽史に残る最高のミュージシャンとなり、その死後も何十年と渡って世界中のジャズファンたちから愛されています。

このアルバムは1956年にリリースされました。曲目は1930年代を代表するスタンダードナンバーが並んでいます。それぞれ数多くの方がカバーしている曲ですが、エラ&ルイのバージョンは中でも特に聴きやすく、ジャズ初心者にもお勧めです。そしてこのアルバムには、かの有名なオスカー・ピーターソンもピアノで参加しております。ドラムにはバディ・リッチ、ベースにはレイ・ブラウン(エラの2番目の旦那さん。数年で離婚しましたが)、そしてギターにはハーブ・エリスが参加しています。

知らない人にはまったくすごさが分からないだろうけど、ものすごい人たちが参加しているアルバムなのです。韓国ヒップホップに例えれば、G-Dragonの曲にSimon DとPaloaltoとBeenzinoがフィーチャリングしたような感じ?(笑)

私はジャズは大好きだけど、細かなジャンル分けや歴史とかはよく分からないし、ジャズ・ミュージシャンもそんなに多くは知りません。イギリスの音楽学校でそこそこ勉強したんだけど、まったく記憶なし。ただ聴いて、ため息漏らしてるだけ。だからエラ・フィッツジェラルドのことも、ルイ・アームストロングのことも、このアルバムのことも、詳しい説明はできないけど、とにかく本当にいいアルバムなのでぜひ聴いてみてください!

The Nearness Of You

 

この曲はノラ・ジョーンズのバージョンもいいですよ。

 

もちろんジョー・スタッフォードのバージョンも最高。

 

そしてやっぱりフランク・シナトラ。

 

という、ひたすらYouTubeを貼るばかりの記事でしたが、とにかく『Ella & Louis』はお勧めです。ジャズは敷居が高いと思う人も多いだろうけど、決してそんなことはありません。ジャズと一口に言っても音楽性は様々で、ノリノリな音楽が好きな人も、しっとりとしたバラードが好きな人も、それぞれ好みのスタイルを見つけられるはずです。

ロックやヒップホップにも、ジャズの要素はたくさん取り入れられています。ジャズを知るようになると、それらの音楽の聴き方も変わったりして面白いですよ。

 

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