Column | Michael Bublé


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神!

神!

歌の神様です!

この方は、マイケル・ブーブレという人間の皮をかぶった歌の神様です。

世界で一番歌がうまい!!!!

そうなんです。世界で一番歌がうまいんです。これだけは誰に何を言われても絶対に譲る気はありません。ありませーーーーーん!

 

……と、いきなり暑苦しい感じで始まりましたが、マイケル・ブーブレ(Michael Bublé)という歌の神様の紹介をしたいと思います。「こんな渋い音楽なんて興味ないわ」とか何とか言ってこの歌声を聴かずにスルーしようとしたそこのあなた! 人生損してますよ!

騙されたと思って、まずはこのライブでの歌唱力を聴いてみてください。

Hold On
聴いてると涙が出てきます。いつの間にか欧米諸国で結婚式の定番ソングになったみたいです。曲全体を聴いてほしいけど、2:45あたりからは特に感動します。

 

Feeling Good
これも曲全体を聴いてほしいけど、歌い出しと、3:09からラストにかけてのボーカルに鳥肌!あと、2:42からのホーンセクションたちの演奏にも鳥肌。

 

どうですか!?

この声!

この音程!

この声量!

この息づかい!

 

しびれるぅ~♥♥♥

 

音楽って感性によるところが一番大事なので、正しく勉強を積んだ者だけが優れているとは言いませんが、やはりクラシック畑で生きている人たちの演奏というのは言葉では表現できないレベルですね。鳥肌。

そして、やはりマイケルのボーカル。気負わずにスラスラーッと歌っているのに、音程も声量も何もかも完璧。あの力強いオーケストラにまったく負けてないですからね。時に優しく囁くように歌い、時に声を張り上げて強く訴えかけるように歌い、聴くたびに心が激しく揺さぶられます。「フランク・シナトラの再来」的な評され方をよくしていますが、私にとってはシナトラよりも断然マイケルが上。

もうこの方に関しては余計な説明はいりません。ただただ、歌の神様です。と言いたいところなのですが、マイケルの大変な下積み時代と輝かしいサクセス・ストーリーを1人でも多くの方に知ってほしいので、ガッツリ経歴を書いちゃいます。

 


 

現在37歳のカナダ人歌手、マイケル・ブーブレは、16歳の時に御祖父様が経営するクラブで歌い始めたそうです。その頃から御祖父様が歌のレッスンに通わせてくれたようで、先生のうちの1人がバリトン歌手のJoseph Shoreだったそうです。

18歳の時にコンテストで優勝し、そこからは長い長い下積み時代。イベント、クルーズ、ショッピングモール、ホテルラウンジ、クラブなどでその素晴らしい歌声を披露し続けました。その経験があったからか、今もトークが本当に上手なんです。コメディアン並みの話術で観客を笑いの渦に巻き込んだりします。ショーの進行も1人でバッチリです。

下積み時代にもしばしばテレビやトークショーなどに出演する機会はあったようなのですが、これといって大きな成功を収めることもできないまま25歳になったマイケルは、もう夢をあきらめて故郷に帰ろうとしていました。

そんなマイケルに転機が訪れます。カナダの首相の娘さんの結婚式で歌う機会を得たのです。その結婚式に出席していたDavid Foster(デヴィッド・フォスター)(※)がマイケルの歌を聴き、「唯一無二の声!」と大絶賛したそうです。

※デヴィッド・フォスター:セリーヌ・ディオン、マイケル・ジャクソン、マドンナ、ホイットニー・ヒューストンなどをプロデュースした音楽家。上に貼った『Feeling Good』の動画の中でピアノを弾いています

 

そこからは大変なサクセス・ストーリー。2003年、デヴィッド・フォスターがプロデュースしたデビューアルバム『Michael Bublé』は全世界で400万枚を売り上げ、カナダのジュノー賞で最優秀新人賞を受賞しました。


Michael Bublé

 

翌年は映画『スパイダーマン2』のテーマソングを歌う機会にも恵まれたマイケル。さらに翌年の2005年、セカンドアルバム『It’s Time』をリリースしました。全世界で450万枚を売り上げ、ジュノー賞では最多4部門を受賞。


It’s Time

 

2007年にリリースしたサードアルバム『Call Me Irresponsible』は、アメリカ、カナダ、ドイツ、オランダ、南アフリカ、オーストラリアの6ヶ国で初登場1位を獲得、売上枚数1,200万枚を突破。


Call Me Irresponsible

 

そして2009年には4枚目のアルバム『Crazy Love』をリリース。発売と同時にアメリカ、カナダ、オーストラリア、アイルランド、イギリスはじめ世界各国でチャート1位を獲得。1,000万枚を売り上げています。


Crazy Love

 

2010年に行われたワールド・ツアーでは、なんと100万人を動員したそうです。そして2011年にはクリスマス・アルバムもリリースしました。今ご紹介するには季節外れですが、ぜひ次のクリスマスまでにゲットして、このアルバム片手にしっとりとした聖夜をお過ごしください。


Christmas: Special Edition

 

そんな天才シンガーであるマイケルですが、実は映画にも数本出ています。何を隠そう、私がマイケルを知ったきっかけは映画でした。まだデビューアルバムをリリースする前の2001年に出演した『Totally Blonde(邦題:ハッピー・ブロンド)』という映画です。内容は限りなくしょうもない映画なのですが、マイケルが歌手役で出ていて(しかも主演)、歌を歌うシーンがふんだんにあったんです。その歌声を聴いて、一気にハマりました。「なんて歌声なんだろう……!」って、とてつもない衝撃を受けました。

That’s How It Goes
(映画「Totally Blonde」より)

 

主にスタンダードソングを歌うマイケル。誰でも一度はどこかで聴いたことのあるような曲ばかりだと思うので、アルバムを聴いてて楽しいと思いますよ!

Sway

 

スタンダードソングだけでなく、自作のバラードも歌います。一番上に貼った動画の『Hold On』や、下の『Home』は、マイケルのオリジナル曲です。

Home

 

こんなポップな歌も歌います。

Haven’t Met You Yet

 

シドニーのオペラハウスで披露したこちらのステージでは、壮大な花火パフォーマンスまでシンクロしていて圧巻です。

Cry Me A River

 

そして今月、待望のニューアルバム『To Be Loved』がリリースされます!


To Be Loved

 

ニューアルバムについては、別記事「Song | Michael Bublé – Who’s Lovin’ You (Sings in NY Subway)」もご覧ください。ニューヨークの地下鉄でゲリラライブをやった『Who’s Lovin’ You』と曲の映像を観たら、圧倒されますよ!

これだけ世界で認められる素晴らしいシンガーであるマイケル・ブーブレも、日本ではパッとしないですね。特別プロモーションしてるわけでもないから、仕方ないのかもしれないけど。アルバムもたいして売れないし、ライブDVDも日本では1枚も発売されてません。ライブにも来てくれない。他のアジアの国には来るのに。デビュー当初は来日したことがあったような記憶があるけど……。

日本っていい音楽がなかなか売れない国ですよね。ルックスがいいアイドルとか、話題性のあるテレビ番組の企画ものばかりが売れますね。大人から子供までみんなで楽しめる系とか、そういうのばっかな印象。日本に住んでると、自分から必死に情報を追わない限り、世界の素晴らしい音楽に触れる機会がなかなか無いですよね。すごく残念です。

私も言うほど詳しいほうではないのですが、分かる範囲でこういう素晴らしい音楽を紹介していって、1人でも多くの方に知っていただくきっかけになれればいいなぁって思ってます!

 


Sakiko Torii
About Sakiko Torii
BLOOMINT MUSICの運営者である鳥居咲子は、幼少期よりピアノと音楽理論を学び、ロンドンに音楽留学をした。現在は音楽記事の執筆、ライブ主催、楽曲リリースのコーディネート、メディア出演など、韓国ヒップホップに関する様々な活動を展開している。著書に『ヒップホップコリア』。音楽以外に関するネタを集めた趣味ブログ『BLOOMINT DIARY』も運営中。別名ヴィヴィアン。
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