Noise Mob「ヒップホップは自由。俺たちの好きなようにするよ」インタビュー by SEGYE.com

Written By Sakiko Torii

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Noise Mob 「ヒップホップは自由・・・俺たちの好きなようにするよ」

MinosとRHYME-A-のおかげで、今年の夏の夜はより熱くなる見通しだ。韓国ヒップホップの柱のような存在感を発揮する2人のベテランMCが、ヒップホップデュオ、Noise Mobを結成し、デビューアルバム『M.O.B』を発表した。

ソロアルバムはもちろんのこと、国内の有名なアーティストたちとの巧妙な合作を通して様々なジャンルを行き来し、自分自身の音楽的スペクトラムを見せてきたMinos。また、自分の名前をかけた3枚のアルバムをすべてクラシックの位置づけとさせたRHYME-A-。この2人によるデュオ結成は、アルバム制作段階から大きな関心を受けてきた。「騒音を生み出す怪物たち」という意味のチーム名のNoise Mobだ。

アルバムを聴いた瞬間、「騒音」という言葉は、ヒップホップシーンで頂点を極めた2人の余裕から出た皮肉であることに気づかされる。

RHYME-A-:タイトル曲は『MOB 맘이야(MOBの勝手だよ)』という曲です。ファンキーなサウンドに、オールドスクール的な要素を多く取り入れた曲ですね。ブレインストーミングをしていて『MOB 맘이야』という言葉が出てきました。この言葉を「どのように解けばいいのか」と考えている中で、「何でも僕たちの気持ちだ。僕たちが思うままにやる。社会システムや干渉、規範を気にせずにやる」というテーマにしました。曲の全体的な印象や歌詞に、愉快で面白いことを込めるよう努力しました。途中でメロディアスなラップをする部分もそうですし、全体的にすごく楽しくてエキサイティングな感じを与えてみました。ミュージックビデオも本当に楽しく撮影しましたね。

Minos:最近はメジャーだけでなく、アンダーグラウンドでもシングル市場が形成されている傾向なので、アルバムを企画するケースが少ないんですよ。それでも僕たちは、「アルバム」という作品の形にしたかった。だからこそ、ただ通り過ぎるようなトラックはないようにしようという考えを強く持ちました。なので、一曲一曲、シングルで出しても十分な生命力を持っている曲たちで満たされています。トラック全体のタイトルを見れば分かると思いますが、「MOB」という言葉をたくさん使いました。アルバムに全体的な統一感を与えたんです。

Minosの言うとおり、『M.O.B』は力の抜けたトラックなしで約30分を走り抜ける。タイトル曲の紹介後、今回のNoise Mobのデビューアルバムでお勧めの曲を選んでほしいという愚問を投げてみた。しばらく悩んでいるそぶりをしたMinosとRHYME-A-は、それぞれ『MO’ Better』と『OMG』という答えを親切に出してくれた。

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Minos:今回のアルバムをうまく説明することができる曲が『MOB 맘이야』だとすれば、アルバムの背骨のような役割をしているのが『MOBy Dick』と『MO’ Better』だと思います。三十路にもなって、ヒップホップシーンや自分の周囲の人々を眺めたときに一番したい話を込めました。2曲のうちのいずれかを必ず選ぶ必要があるなら、Minosよりも人間チェ・ミノ(Minosの本名)側に近い話を盛り込んだ『MO’ Better』をお勧めしたいですね。

RHYME-A-:僕は1曲目の『OMG』です。すべてのトラックがそうですが、僕が考えたときに一番完成度が高いのが1曲目だと思います。曲の雰囲気や2人の技術的なスキル、アイディアも良くできたトラックだったと思います。アルバムでは最初の曲が与える印象が重要だと思うのですが、そういった面でもトラック配置が良くできたようですし、曲も意図通りにできました。

『M.O.B』は『OMG』からタイトル曲『MOB 맘이야』を経て、8曲目の『MO’ Better』まで捨てるところがひとつもないアルバムだ。「もう終わっちゃうの?」と思うほど没頭させられる。何よりも、ヒップホップを知らない人でも楽しめる「聴く楽しみ」がいっぱいだ。

Noise Mob:このアルバムを通して、ヒップホップを聴く楽しさを感じてもらえたらいいですね。思わず首をこくんとしてしまうグルーヴ、そのMCだけにしか表現できない歌詞の楽しさがいっぱい詰まってると思うんです。聴き手にとって「ヒップホップはやっぱり面白くてかっこいいなあ」と思われるようになったら最高でしょう。噛み締めるほどに愉快なエネルギーをもっとたくさん見つけることができますので、楽しんで聴いてもらいたいです。

Noise Mobのステージ上の姿を見る機会も設けられている。Noise Mobは、Huckleberry PとSudaで構成されたヒップホップデュオ、Get Backersと一緒に今月23日、大邱のヒップホップ・トレイン(※)を皮切りに、7月14日には釜山、7月21日にはソウルで「Real Recognize Real」ツアーを進行する。「本物」のヒップホップで夏を焦がす彼らの姿が期待される。

※ヒップホップ・トレイン:ヒップホップ・トレイン:大邱にあるクラブ「HEAVY」で定期的に開かれている公演。出演メンバーで結成されたクルーの名前でもある。MinosやE SENSはヒップホップ・トレイン出身。

出所:SEGYE.com (2012-06-08)
日本語訳:Sakiko Torii

writerSakiko Torii

BLOOMINT MUSICの運営者。韓国ヒップホップ・キュレーターとして執筆、ライヴ主催、音源/MV制作サポート、メディア出演など多方面に活躍中。イギリスに音楽留学していた本格派。著書に『ヒップホップコリア』。



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